皆さんこんばんは、ポッキーです。

昨夜は忘年会終了後に、せっかく飲みに出たのだからと近くにバーに初訪問してみました。家賃などの安い田舎だからできるのかもしれませんが、チャージなし、ワンドリンク500円~という大変有り難いバーでした。

ウイスキーばかり飲んできましたが、「フェイマスグラウス」というブレンデッドウイスキーの70年代流通品やジム・ビームのピンボトル(80年代流通品)など貴重なものも飲ませてもらえ、結局4杯飲んで2,600円というお安さでした。税込明瞭会計なのは実に嬉しく、大変良心的なバーでしたので近々また訪問してこようと思います(∩´∀`)∩

さて、今日は焼酎を飲みます。飲むのは富山県は若鶴酒造の「蔵人の置きみやげ」です。若鶴酒造は文久2年(1862年)創業の老舗酒造会社で、日本酒を中心に、焼酎、ウイスキー、リキュールなど多彩な品種を製造する酒造会社です。古酒、貴醸酒古酒、長期熟成焼酎、果ては(熟成が必須の)ウイスキーまで、長い歴史をの成果なのか長期熟成が得意な総合酒類メーカーのようです。

グループ企業に北陸コカ・コーラボトリングを有していたり、グループとしてワイン輸入事業やアジア各国での自販機展開事業を行うなど、富山や北陸では相当に有名な企業なのではないでしょうか。

「蔵人の置きみやげ」はそんな若鶴酒造の長期熟成焼酎です。

名称:蔵人の置きみやげ
種類:米焼酎
製造:若鶴酒造(富山県砺波市)
容量:720ml 43~44%
価格:3,240円(税込)
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【香り】
ストレートではドライなアルコールの香り、樽香、酒粕の香りが混じり、柑橘を思わせる酸味を感じられます。

少量加水すると、酸味混じりのヒネ香が目立つようになり、樽香やアルコール感は少し奥へ退きます。

トワイスアップ(1:1加水)まで加水すると、レモンや柑橘類の皮のような爽やかな酸味に少しのヒネ香。樽香やアルコールの刺激はほとんど感じられなくなります。

【味】
ストレートではアルコールの刺激と柑橘類のような酸味、酒粕のほのかな甘み、樽感を感じます。米焼酎と銘打っていますが、酒粕焼酎といった方が適切かと思います。

少量加水すると、酸味が刺激的なものから円やかなものへと変化し、樽感と合わさってバランスが良くなります。ヒネ感はありますが、飲めないようないやらしいものではありません。

トワイスアップまで加水すると、とろみを感じられるようになり、酒粕や米の柔らかな甘みとほのかな酸味が感じられ、とても飲みやすくなります。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、ヒネ感が少し前に出てくるようになり、酸味や甘みが抑えられドライな飲み口になります。一方でオンザロックでは度数が高くドライな飲み口ではあるものの、酸味を強く感じられてハーフロックよりも飲みやすい印象です。

お湯割り(1:2)では思ったほど香りがきつくなく、ほんのり酒粕の酸っぱい香りと味がしますが、とても飲みやすく体が温まる感じがします。

あれでもと思いハイボールにしてみたところ、酸味や酒粕の風味がソーダの刺激とマッチして、かなり好みの味に変化してくれました。ソーダ割りですので飲みやすさも抜群です。これは(・∀・)イイ!!

【評価】
酒粕焼酎と米焼酎をブレンドしたような味わいで、かつ樫樽貯蔵するなど、ボトルの裏面ラベルにもあるとおり「遊び心」で「ついつい造ってしまった」焼酎なのでしょう。どういう酒にしたかったのか明確な方向性が見えない感じはありながらも、確かに面白い酒だと思います。

度数が高いことからそれなりにアルコール感はあるものの、長期熟成だけあってさほど刺々しいものではありません。全般的には酸味が目立ち、樫樽の風味はあるものの、樽貯蔵期間は2年だけということもあってか、貯蔵の意味や効果はあまり明確には感じられませんでした。

氷なしでの水割りやお湯割りなどがオススメです。ハイボールもすごく美味しいですので、ボトルで買われた方は是非一度試してみてください。

【リピート】
「面白い」酒だとは思いますが、それだけでフルボトル付き合うのは少々厳しいなぁと思いましたが、ハイボールで個人的な評価が一変しました。ハイボールでがしがし消費できそうです(笑)

2005年蒸留で樫樽2年貯蔵とのことで、残りの期間はタンク貯蔵だったと思います。全期間を樫樽に貯蔵するとか、2年程度なら樽貯蔵にせず甕貯蔵にするなどすると、面白みには欠けるかもしれませんが個性のはっきりした酒になるのではないでしょうか。
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しかし裏面ラベルでこれだけ情報公開しているお酒も珍しいのでは…Σ(゚д゚;)

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ