皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日は黒糖焼酎を飲もうと思います。
黒糖焼酎はその名の通り黒糖を原料とした焼酎で、鹿児島県の奄美大島で造られています。鹿児島県は芋焼酎が圧倒的に有名なところで、全国的にも焼酎というと芋・麦・米が多数派を占めます。日陰に甘んじることの多い黒糖焼酎ですが、華やかで甘い香に、ラム酒を思わせる風味もあり、飲みつけるとクセになるものがあります。

販売元の町田酒造は黒糖焼酎「里の曙」が看板銘柄の焼酎蔵ですが、かつて石原酒造場という焼酎蔵の事業を承継しており、この時に譲り受けた原酒が今回飲む「住の江」です。住の江は石原酒造場が当時販売していた銘柄の名前だそうです。

名称:住の江 二十年貯蔵
種類:黒糖焼酎
製造:石原酒造場(町田酒造株式会社が事業承継)
容量:720ml 39%
価格:5,400円
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【香り】
度数39度ですが、アルコールの揮発感は弱めで、二十年という長熟の力を感じます。かなりドライな黒糖の香りに加え、ゴム感がかなり強く、残念ながらキャップの香りが移ってしまっているようです。

ごく少量加水することで、ストレートよりも黒糖の香りが引き立ちます。ゴム感がよけい気になるのが残念なところです。

トワイスアップ(1:1加水)まで持って行くと、香りにアルコール感をほぼ感じなくなります。黒糖の香りはいくぶんありますが、華やかさにかけ、やや殺風景に感じます。
【味】
ストレートでは辛口でほのかに甘い黒糖の風味の後に、アルコールのパンチがやってきます。香りから感じる以上にアルコールのパンチは強く、あくまで黒糖は風味だけの辛口焼酎です。

ごく少量の加水でアルコール感が一気に後退し、黒糖の香味をゆっくり味わえるようになります。本品の味は相当にドライ、辛口ですね。トワイスアップにすると一気に飲みやすくなります。加水量を増やすにつれて加速度的に飲みやすくなりますが、残念ながらやはりゴムのような香りが気になります。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、とろみが出てきて、ドライ一辺倒だった味わいに甘みが感じられるようになります。加水量に加えて温度もカギのようです。オンザロックにすると、荒々しいアルコールのパンチはあるものの、とろみと黒糖の甘みも感じられ、一方でゴムのような香りはかなり抑えられ、なかなか良いですね。

ハーフロック、オンザロックあたりがドライさにとろみと甘みが加わり、オススメの飲み方です。オンザロックで味の変化を楽しみながら、時間を掛けて飲むのが良いかと思います。

お湯割り(1:2)にもしてみましたが、実に飲みやすいですがゴムのような香りだけがいけません。。温暖な奄美大島の焼酎ですが、香りを除けば以外にお湯割りが最も飲みやすいように感じました。
【評価】
ゴムのような香りが保管中についたのか元々のものなのか、不明のため評価は困難。
恐らくですが、残念ながら保存の仕方がまずかったようで、キャップ由来と思われるゴムのような香りが常に邪魔をします。

ただ、開封後に1週間ほど放置しておいたのですが、開封直後よりもいくぶんゴム感が薄れ、アルコールの刺激ばかりが目立った香りも黒糖の香りが開いてきたように思います。時間を置くことでもう少し飲みやすくなるかと思いますので、ゆっくり飲んでいこうと思います。

ゴム感がなければドライで荒々しい昔気質の焼酎で、それなりに楽しんで飲めそうです。

ラベルは著名な画家の絵だそうで、ボトルも磨りガラス風でおしゃれで非常に好感のもてるデザインです。
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【リピート】
今後の化け具合による。

閉鎖蒸留所のボトルってどことなくロマンがありますよね(笑)原酒二十年貯蔵という響きもあってつい手を伸ばしてしまいましたが、残念ながらボトリング後の保存状態がよろしくなかったようで、今ひとつな結果となりました。開封直後はかなり硬い印象を受けましたので、開封して空気に触れさせて時間を置くことで、いくぶん開いてきたように思います。今後の回復を期待したいところです。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ