I.W.ハーパー
2月10
皆さんこんばんは、ポッキーです。
バーボン連チャン第四弾、今日は「I.W.ハーパー」を飲みます。
若干、他のお酒も飲みたくなっているのは内緒です( ´_ゝ`)
「I.W.ハーパー」の歴史は、1872年にドイツ移民のアイザック・ウォルフ・バーンハイムが弟と共に「バーンハイム商会」としてバーボンの樽売りを始めたところから始まります。バーンハイム氏はアメリカ移住後、雑貨商や競走馬育成の仕事に従事した後、ケンタッキー州でのウイスキー産業の隆盛に目を付けたわけです。
当時、アメリカのウイスキー産業は大いに発展を続けていましたが、同時に粗悪品も多く出回っていました。樽からの量り売りや、陶器の瓶で売られていたバーボンを、バーンハイム商会では初めてガラス瓶で製品化したのだそうです。ボトルを振って立つ泡を見ることで、品質やアルコール度数がある程度判断できるためなのだそうで、真面目気質で知られるドイツ人らしい発想なのかもしれませんね。
「I.W.ハーパー」というブランドネームは、1877年からスタートしています。I.Wは創業者であるアイザック・ウォルフ氏のファースト・ミドルネームです。ハーパーというのは、アメリカで商売していくにあたって、自身のドイツ的な名前であるバーンハイムよりは、アメリカ人的な名前の方が良いであろうとのビジネス上の理由から、競走馬のブリーダーで友人であったフランク・ハーパー氏のラストネームを拝借することで名付けられたのだそうです。
「I.W.ハーパー」のボトルにはシルクハットに籐のステッキを持ってお辞儀をする紳士の絵が描かれています。この人物はトーマス・ハーパー氏という方だそうで、バーンハイム商会の雇われたセールスマンとして「I.W.ハーパー」の販促に努めた人物だそうです。
わざわざ絵にしてボトルに描かれるようになったのは、彼の教養や礼儀、エレガントな振る舞いが顧客の間で評判となり、彼の口ぐせとなっていた「It's always a pleasure」(毎度ありがとうございます)が顧客の心をつかんだことから、彼自身がバーンハイム商会の広告塔のような存在になったためなんだそうです。
ボトル裏面ラベルの紳士の絵の上にその口ぐせも書かれているのがおわかりいただけますでしょうか。「I.W.ハーパー」の誕生と成功にはアイザック・ウォルフ(I.W)氏と2人のハーパー氏が関係していたのですね。
「I.W.ハーパー」は1885年のニューオーリンズで開催された万国博覧会で金賞受賞するなど、世界の博覧会で5つのゴールドメダルを受賞します。ボトルに5つの金メダルが描かれ、名称としても使用されているのはこのためです。世界的な評価を得たバーンハイム商会は業績を伸ばし、本社をケンタッキー州のルイヴィルに移します。「アーリータイムズ」も蒸留所がルイヴィルにありますので、ライムストーンウォーター目当てということなのでしょうか。あるいは物流などに良い条件の揃っているところなのかもしれませんね。
その後、禁酒法や第二次世界大戦中の産業用アルコール以外の生産中止などによって同社の経営状態は悪化し、「I.W.ハーパー」のブランドは売却されてしまいますが、その人気故かブランド自体の消滅には至らず、現在でも販売が継続されています。
名称:I.W.ハーパー ゴールドメダル
種類:バーボン(アメリカンウイスキー)
製造:ヘブンヒル社
容量:200ml 40%
価格:2,040円/700ml(税込)
【ストレート】
アルコールの揮発感に少しバナナを思わせるとうもろこしの甘い香り、青々しい麦の香りを感じます。
口に含むと、ピリピリとしたアルコール感にとうもろこしの甘みもありますが、麦類の苦味で口中がイガイガする印象です。
【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、少しオイリーな香り、バナナのようなとうもろこしの甘み、ドライな麦感があります。
口に含むと、ストレートよりもとうもろこしの甘さが出てくるように思いますが、麦類の苦味によるイガイガ感は引き続きあります。ピリピリとしたアルコール感は若干薄れます。
トワイスアップ(1:1加水)にすると、更にバナナのようなとうもろこしの甘い香りが目立つようになります。加水したにも関わらず少しねっとりした香りになる印象です。
口に含むと、香りとは対照的にあまり甘みは感じられません。硫黄的な香味が邪魔をしている印象で、アルコール感は薄れて飲みやすさは増しますが、とうもろこしも麦も穀物的な香味を感じるだけで、平坦で素っ気ない味わいに感じてしまいます。
【ロック】
オンザロックにすると、バナナのような甘い香りはありますが、硫黄感が邪魔をしてしまいます。すっきり目の甘みに麦類の苦味が感じられ、バランス感は悪くありませんが、原酒の若さを感じてしまいます。
ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、バナナのようなとうもろこしの甘み、バニラのような樽香、麦類の苦味を感じますが、全般的に薄めで、味わいはクリアすぎて面白みがありません。
【その他】
ハイボールにすると、すっきりとした麦類の苦味に薄めですがとうもろこしの甘さが感じられます。あっさりとしていてゴクゴク飲めます。本品はハイボールがオススメの飲み方です。
コークハイにすると、バーボンがコーラの味に押し負けている印象で、コーラの味わいが中心的です。奥に麦感やドライなアルコール感はありますし、コーラの味ですので美味しいのですがコークハイとしてはイマイチです。
【感想】
原料に占めるとうもろこしの割合が非常に高い割には甘みの少ない印象でした。加水するほど香りに甘さが増すあたりにとうもろこしの使用量の多さは感じられるのですが、口に含んだ際にそれを感じにくいのは硫黄感のような香味が邪魔をしているからでしょう。やはり少々若すぎるのかもしれません。バーボンにしては樽香もあまり感じられないのが印象的でした。
【リピート】
「I.W.ハーパー12年」という上位品がありますのでいつか試してみたいと思います。本品はもう買わないと思います。
それでは今回はこの辺で。
(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ
バーボン連チャン第四弾、今日は「I.W.ハーパー」を飲みます。
若干、他のお酒も飲みたくなっているのは内緒です( ´_ゝ`)
「I.W.ハーパー」の歴史は、1872年にドイツ移民のアイザック・ウォルフ・バーンハイムが弟と共に「バーンハイム商会」としてバーボンの樽売りを始めたところから始まります。バーンハイム氏はアメリカ移住後、雑貨商や競走馬育成の仕事に従事した後、ケンタッキー州でのウイスキー産業の隆盛に目を付けたわけです。
当時、アメリカのウイスキー産業は大いに発展を続けていましたが、同時に粗悪品も多く出回っていました。樽からの量り売りや、陶器の瓶で売られていたバーボンを、バーンハイム商会では初めてガラス瓶で製品化したのだそうです。ボトルを振って立つ泡を見ることで、品質やアルコール度数がある程度判断できるためなのだそうで、真面目気質で知られるドイツ人らしい発想なのかもしれませんね。
「I.W.ハーパー」というブランドネームは、1877年からスタートしています。I.Wは創業者であるアイザック・ウォルフ氏のファースト・ミドルネームです。ハーパーというのは、アメリカで商売していくにあたって、自身のドイツ的な名前であるバーンハイムよりは、アメリカ人的な名前の方が良いであろうとのビジネス上の理由から、競走馬のブリーダーで友人であったフランク・ハーパー氏のラストネームを拝借することで名付けられたのだそうです。
「I.W.ハーパー」のボトルにはシルクハットに籐のステッキを持ってお辞儀をする紳士の絵が描かれています。この人物はトーマス・ハーパー氏という方だそうで、バーンハイム商会の雇われたセールスマンとして「I.W.ハーパー」の販促に努めた人物だそうです。
わざわざ絵にしてボトルに描かれるようになったのは、彼の教養や礼儀、エレガントな振る舞いが顧客の間で評判となり、彼の口ぐせとなっていた「It's always a pleasure」(毎度ありがとうございます)が顧客の心をつかんだことから、彼自身がバーンハイム商会の広告塔のような存在になったためなんだそうです。
ボトル裏面ラベルの紳士の絵の上にその口ぐせも書かれているのがおわかりいただけますでしょうか。「I.W.ハーパー」の誕生と成功にはアイザック・ウォルフ(I.W)氏と2人のハーパー氏が関係していたのですね。
「I.W.ハーパー」は1885年のニューオーリンズで開催された万国博覧会で金賞受賞するなど、世界の博覧会で5つのゴールドメダルを受賞します。ボトルに5つの金メダルが描かれ、名称としても使用されているのはこのためです。世界的な評価を得たバーンハイム商会は業績を伸ばし、本社をケンタッキー州のルイヴィルに移します。「アーリータイムズ」も蒸留所がルイヴィルにありますので、ライムストーンウォーター目当てということなのでしょうか。あるいは物流などに良い条件の揃っているところなのかもしれませんね。
その後、禁酒法や第二次世界大戦中の産業用アルコール以外の生産中止などによって同社の経営状態は悪化し、「I.W.ハーパー」のブランドは売却されてしまいますが、その人気故かブランド自体の消滅には至らず、現在でも販売が継続されています。
名称:I.W.ハーパー ゴールドメダル
種類:バーボン(アメリカンウイスキー)
製造:ヘブンヒル社
容量:200ml 40%
価格:2,040円/700ml(税込)
【ストレート】
アルコールの揮発感に少しバナナを思わせるとうもろこしの甘い香り、青々しい麦の香りを感じます。
口に含むと、ピリピリとしたアルコール感にとうもろこしの甘みもありますが、麦類の苦味で口中がイガイガする印象です。
【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、少しオイリーな香り、バナナのようなとうもろこしの甘み、ドライな麦感があります。
口に含むと、ストレートよりもとうもろこしの甘さが出てくるように思いますが、麦類の苦味によるイガイガ感は引き続きあります。ピリピリとしたアルコール感は若干薄れます。
トワイスアップ(1:1加水)にすると、更にバナナのようなとうもろこしの甘い香りが目立つようになります。加水したにも関わらず少しねっとりした香りになる印象です。
口に含むと、香りとは対照的にあまり甘みは感じられません。硫黄的な香味が邪魔をしている印象で、アルコール感は薄れて飲みやすさは増しますが、とうもろこしも麦も穀物的な香味を感じるだけで、平坦で素っ気ない味わいに感じてしまいます。
【ロック】
オンザロックにすると、バナナのような甘い香りはありますが、硫黄感が邪魔をしてしまいます。すっきり目の甘みに麦類の苦味が感じられ、バランス感は悪くありませんが、原酒の若さを感じてしまいます。
ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、バナナのようなとうもろこしの甘み、バニラのような樽香、麦類の苦味を感じますが、全般的に薄めで、味わいはクリアすぎて面白みがありません。
【その他】
ハイボールにすると、すっきりとした麦類の苦味に薄めですがとうもろこしの甘さが感じられます。あっさりとしていてゴクゴク飲めます。本品はハイボールがオススメの飲み方です。
コークハイにすると、バーボンがコーラの味に押し負けている印象で、コーラの味わいが中心的です。奥に麦感やドライなアルコール感はありますし、コーラの味ですので美味しいのですがコークハイとしてはイマイチです。
【感想】
原料に占めるとうもろこしの割合が非常に高い割には甘みの少ない印象でした。加水するほど香りに甘さが増すあたりにとうもろこしの使用量の多さは感じられるのですが、口に含んだ際にそれを感じにくいのは硫黄感のような香味が邪魔をしているからでしょう。やはり少々若すぎるのかもしれません。バーボンにしては樽香もあまり感じられないのが印象的でした。
【リピート】
「I.W.ハーパー12年」という上位品がありますのでいつか試してみたいと思います。本品はもう買わないと思います。
それでは今回はこの辺で。
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