皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日は久しぶりにスコッチウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩

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今日飲むのは「ダンヒル オールド・マスター・クリスタルデカンター」、英国紳士御用達の男性向けファッションブランドの「ダンヒル」が贈るブレンデッドスコッチウイスキーです。

大きくダンヒルのロゴが描かれた箱に、内容物は小冊子と替え詮、そしてデカンターに入れられたオールド・マスターです。
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小冊子の写真です。同封されている申込書に記載してダンヒルに送ると、同社の愛飲者名簿に登録してくれるのだそうです(笑)凄すぎてすごいんだかすごくないんだか良くわからなくなりますね(ノ∀`)
お金持ちの世界はよくわかりません( ・Д・)

名称:オールド・マスター・クリスタルデカンター
種類:ウイスキー(ブレンデッド/スコッチ)
製造:アルフレッド・ダンヒル
容量:750ml 43%
価格:不明
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【香り】
紅茶とレーズン、さくらんぼ、杏、ニカワ、煮た小豆など、私の粗末な鼻でも感じられる複雑多様な香りがします。ジャパニーズウイスキーとは明らかに違う水と空気で育ったものだとわかります。
が、アルコール感がはほとんど感じられません。残念ながら経年でアルコールがかなり揮発してしまっているようです。

ごく少量加水すると、麦芽の甘い香りが噴き出してきます。「煮た小豆」の正体は熟成した麦芽の甘い香りのようです。紅茶感は恐らく相当に熟成したシェリー樽原酒からのもので、老獪さを漂わせながらもとても華やかです。

トワイスアップ(1:1加水)まで加水しても、ストレート時とほぼ変わらない香りで、非常の伸びのあるウイスキーとも言えますが、やはりそもそも経年で香味成分が飛んでしまっているので加水しても変化が少ないのでしょう…
【味】
ストレートでは、煮た小豆の甘み、紅茶の酸味と渋み、うっすらとスパイシーで、後からほのかにアルコール感もやってきます。ストレートにしてはアルコール感が弱すぎ、相当アルコール度数が下がっているようです。

ごく少量加水すると、アルコール感、スパイシー感、紅茶感などが立ち上がってきますが、後味はお汁粉を飲んでいるかのような、麦芽の濃厚な甘みが口中に広がります。熟成感がありとても美味しいです。

トワイスアップでは「キリンビール名古屋工場」で試飲した一番搾り麦汁のような麦芽の甘みと小豆感。とてもスムーズな飲み口です。ハーフロックでは更にマイルドでスムーズな飲み口になりますが、少し紅茶の渋みのようなタンニン感が出てきます。

ハイボールにしても小豆感のある麦芽の濃厚な甘みは健在で、微細な香味が炭酸で阻害されますので、このクラスのウイスキーをあえてハイボールで飲む理由はないでしょうが、美味しい飲み物になっていると思います。
【評価】
複雑多様な香りと味が楽しめ、ブレンデッドスコッチウイスキーの何たるかを楽しめました。しかし、相当量のアルコールと、恐らく多くの香味成分が揮発しているものと思われ、実際はもっとアルコール感があると同時に、より複雑で多様な香りと味を楽しめる製品なのではないかと思います。劣化してなお楽しめるのは、本品のレベルの高さ故だろうと思います。
【リピート】
液面低下が見られない状態のものをもう一度試してみたいです。

インターネットの画像検索で見る同製品の液面と比べて明らかに液面が低く、残念ながら相当な揮発をしてしまっていました。特にアルコール度数の低下は顕著でしたが、濁りや不快な香りはなく、腐敗までは至らないでいてくれたことは幸いでした。未開封の箱入りでしたので、紫外線や外気温の大きな変化にあまり晒されていなかったためかと思います。このまま順調に(?)アルコールの揮発が進んでいたら、いずれは腐敗していたのでしょうから、何とか間に合ったということにしておきましょう(笑)

アルフレッド・ダンヒルは1880年創業のダンディな男性御用達のファッションブランド。創業当初は馬具専門製造卸売業でした。英国王室御用達であり、高級紳士用品のブランドとして日本でもその名は広く知られているところですが、そんなダンヒルが「完璧さの追求」「細心の技術による最高品質な創作品」という自社の伝統に則って世に贈り出したのがこの「オールド・マスター」です。12~20年熟成の長熟モルトウイスキーと8~9年熟成のグレーンウイスキーを40酒類以上ブレンドしているという、スコッチウイスキーらしいブレンデッドです。

残念ながら顕著な液面低下(時間の経過で揮発して目減りしていること)が見られ、本来のコンディションではなかったと思われる本製品ですが、劣化してなお楽しめる品質の高さがあります。日頃贔屓にしているのはジャパニーズウイスキーですが、やっぱりスコッチウイスキーってすごいですね。

ウイスキーの入れられたクリスタルデカンターですが、冊子によれば、「シャフト(びんのくび)とグローブ(球形)のエレガントなラインは、18世紀の有名な英国のグラスメーカー、ジョージ・レーベンスクロフト氏の作によるものです。その低い肩のボディと切り子面を刻んだ垂直面が独特の十字形を描いており、デカンターの原型として良く知られています。」とのこと。

今ではめっきり見られなくなっていますが、ボトルやキャップ、箱などにしっかりをお金をかけている昔の贅沢ウイスキーです(笑)お酒とは嗜好品で、ある種の無駄を楽しむものなのだと再確認できます。こういう無駄を楽しめる心の余裕をいつも持っていたいものです。お財布の余裕もね…(´・ω・`)

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ