皆さんこんばんは、ポッキーです。

熊本地震から復興中の熊本県で、今度は阿蘇山が噴火しました(´・ω・`)
噴煙が1万1千メートルまで上がり、西日本の広い地域、遠く兵庫県あたりまで火山灰が振るようです。

今のところ人的な被害の報道がないのでホッとしているところですが、未だ不安定な状態が続いているそうで、まだ同程度の噴火が起こる可能性があるそうです。

阿蘇山は熊本県の重要な観光資源ですし、熊本地震からの復興を図っている中で再び観光産業等にとっては大きな打撃になるやもしれませんが、どうぞ気を強く持ってくださいね。


(・ω・ノ)ノオイトイテ


さて、今日は日本でも大変メジャーなスコッチウイスキーである「オールドパー」を飲みます(∩´∀`)∩

「オールドパー」は岩倉具視の欧米使節団が日本に持ち帰り、明治天皇に献上した、日本との繋がりも大変長く深いウイスキーです。

斜めに立つことができるユニークなボトルはが「決して倒れない」、「右肩上がり」であると、縁起のいいものとして扱われた影響もあってか、吉田茂元首相や田中角栄元首相が愛飲したことでも知られています。

「オールドパー」が誕生したのは1871年のことです。蒸留所と提携しウイスキー販売を行っていた父を持つグリンリース兄弟は、唯一無二のブレンデッドスコッチウイスキーを造るブレンディング会社「グリンリースブラザーズ社」を1871年ロンドンに設立しました。

彼らは、この時代には達成が困難であったと言われる深みのある絶妙なブレンドを作り出すことに成功し、「オールドパー」が誕生しました。

岩倉具視が日本に持ち帰ったのは1873年のことですから、「オールドパー」が誕生してわずか2年程のことだったんですね。天皇陛下に献上するくらいですから、発売程なくして既に評判の銘柄になっていたのでしょうね。

「オールドパー」の名前の由来は、15世紀から17世紀にかけて、152歳9か月の長寿を全うし、英国史上最長寿、といわれた伝説の人物トーマス・パーからだそうです。彼の長寿をウイスキーの熟成に、培ってきた叡智をブレンド技術になぞらえて、「オールドパー」という名のブレンデッドスコッチウイスキーが誕生したのだそうです。


実際にはパーの伝承は彼のお祖父さんのものと混同しているのではと言われているようで、長寿ではあったのでしょうが、さすがに152歳は少々信じがたいものがありますものね(笑)


ともあれ、1871年誕生から145年もの長きにわたって販売され続けている、超ロングセラー製品です。もう10年もしない内に本家のトーマス・パーさんの年齢を超えてしまうわけですね(´∀`*)


日本でも古くから愛飲されているあたり、とても飲みやすいブレンデッドなのだろうと思います。


それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:オールドパー デラックス 特級ボトル
種類:ブレンデッドスコッチウイスキー
製造:グリンリース社
原料:モルト、グレーン
容量:48ml 43%
価格:不明(現行品の「オールドパー12年」は税込3,579円/750ml)
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「オールドパー デラックス」は現行品でいうところの「オールドパー12年」に相当するようです。1980年代後半以降は12年表記に変わっていったようで、本品は1980年代前半以前のもののようです。

ボトルが斜めに立つとの触れ込みでしたが、ミニボトルは作りが粗いのか、私のやり方が悪いのか、立ってくれませんでした(ノ∀`)

ボトルの汚れが激しいためわかりづらいですが、表面に施されているひび割れ模様は誕生当初から用いられているデザインだそうです。今や代名詞のようなものですものね(´∀`)

【ストレート】
オールドボトルらしい少しのヒネ香にレーズン、煮た小豆、濃いママレードなどのシェリー樽由来と思われる香りに、黒蜜、焦げた樽香、トーストを思わせる麦の穀物的な香りを感じます。

口に含むと、何だか粉っぽさに、じんわり、少しピリリとアルコールの刺激、お汁粉を思わせるトロミのある甘み、レーズン、ママレード、黒蜜、樽由来のビターを感じます。

日本でも長年愛されるのが良く理解できる、穏やかで濃く甘さ。時間をかけてゆっくり楽しみたいウイスキーです。粉っぽさは経年変化でしょうかね。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、レーズンやぶどうを思わせる香りが目立つようになります。黒蜜を思わせる少し焦げ感のある甘みも健在です。

口に含むと、ややヒネ香が暴れる感じで、レーズンなどの香味も感じられますが少々アルコールの刺激が目立ちます。かなり古いボトルで保存環境も良くなかったようですし、このあたりは経年の影響が出ていそうです。本来のクオリティではないのでしょう。

【ロック】
オンザロックにすると、バニラ、蜂蜜、煮た小豆、イチゴ、レーズンなど非常に華やかで甘い香りが感じられます。

口に含むと、濃いレーズン風味にヒネ香、樽由来のビター、黒蜜、麦芽糖を感じます。やはり口当たりがやや粉っぽいのですが、華やかな香りがして美味しいです。アルコールの刺激が意外に強いのとヒネ香があるあたり本来のコンディションではないのでしょうが、美味しく飲めるのはさすがですね。

【感想】
本来のコンディションではなさそうですが、在りし日が思い起こされるウイスキー。経年変化の少ないものが飲んでみたくなります。

シェリー樽原酒と思われる華やかな味わいと熟成感あるグレーンウイスキーの黒蜜っぽさが印象に残りました。これは人気があって当然だよなと思ってしまう、素晴らしいクオリティだと思います。

【リピート】
オールド・パーは現行品はもちろん、オールドボトルも比較的容易に手に入りますので、今度フルボトルで購入してみようと思います(・∀・)

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ