ポッキーの酒的備忘録

日本酒、焼酎、ウイスキー、ビールなどなど、私、ポッキーが毎日のように飲むお酒の私的備忘録です。 テイスティング能力、語彙ともに貧困ですが、記録に残すことで少しづつ慣れていければいいなぁ… お酒との組み合わせ、食事や肴についても記録に残していきます。 自分がリピートする際の参考に。どなたかの参考にもなれば幸いです。

山崎蒸溜所(大阪)

三度、サントリー山崎蒸溜所

皆さんこんばんは、ポッキーです。

関西旅行記事第六弾は、通算三度目となるサントリーの山崎蒸溜所への訪問です(∩´∀`)∩

今回の関西旅行は旅程に山崎蒸溜所訪問があったので、「よし行ってみるか」と重い腰を上げることを決めたようなものです(笑)

山崎蒸溜所へは2015年10月今年2016年2月に訪問しています。今回は無料のウイスキー館利用(資料館見学+お土産物店利用+有料試飲カウンター利用)のみでしたので、有料の見学コースなどについては前回の記事をご参照ください( ´∀`)

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今回はバスでの訪問でしたが、最寄り駅は京都府にあるJR東海道本線の山崎駅です。そこから1km足らずで到着するのがこちら、大阪府のサントリー山崎蒸溜所です。府境を跨いでぎりぎり京都府の山崎駅とぎりぎり大阪府の山崎蒸溜所があるわけです。

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スコットランドに気候の近い北海道に蒸留所を設立したかったマッサンこと竹鶴政孝氏ですが、これからは工場見学なども必要になる時代だ、と当時サントリーの本社があった大阪府近郊に蒸留所を設立するようサントリー(当時は寿屋)創業者の鳥井信治郎氏に要請されます。

その結果、選定されたのが水質の高さで有名だったここ山崎の地です。かの千利休も水の有名な当地に茶室を設けたそうです。

本物志向、職人気質の竹鶴政孝氏に対して、先見の明のあった商人気質の鳥井信治郎氏。蒸留所設立は大正12年(1923年)のことです。そんな昔に工場見学の必要性やアクセシビリティの重要性を理解しているとは…。結果、サントリーは今や世界第三位の蒸留酒メーカーですし、山崎蒸溜所は日本で最も人の訪れる蒸留所のはずです。

恐るべしサントリー。竹鶴政孝氏もその後ニッカウヰスキーを創業し、日本第二位のウイスキーメーカーになっているわけですし、日本のウイスキー(ジャパニーズウイスキー)は世界五大ウイスキーの一つと称されるようになっています。よくもまぁ同じ時代にすごい二人が揃ったものですね。

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無料見学コース(要予約)はこの「山崎ウイスキー館」内を自由に見学できるコースです。2階建ての建物で、1階はウイスキー資料館と有料試飲カウンター、2階は同じくウイスキー資料館と土産物店になっています。

有料見学コース(要予約/1,000円)ではポットスチルでウイスキーが蒸留される様子や原酒を寝かせる樽の貯蔵庫などを見ることができます。ただ、1回に見学できる人数には制限があり、特に土曜日などは予約が集中してなかなか取れません。

また、ローカル線や私鉄ではなく、JRの、それも東海道本線の駅から徒歩圏内にあり、大阪からも京都からも20分程度で行けてしまうという恐ろしいアクセシビリティの影響から、多くの外国人も山崎蒸溜所に訪れていますので、それが一層予約の殺到に拍車をかけています(ノ∀`)

平日とか日曜日だと意外と簡単に予約が取れたりもするんですけどね。今回は土曜日の訪問でしたので、有料見学コースの予約は叶いませんでした。

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山崎ウイスキー館1階のオブジェとなっている、数多くの原酒たち。何度行っても目を奪われます。

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自宅の壁がこんな感じでしたら毎日とても幸せな気分に浸れるでしょうね( ^ω^)

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山崎ウイスキー館2階の展示です。山崎蒸溜所が2015年11月~12月に改装を行い、2016年1月よりリニューアルオープンした際に新たに展示されるようになったものです。

改装前は2階はほぼ土産物店だけでした。

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私がウイスキーにハマるきっかけとなった「響」の展示です。山崎・白州蒸留所の有料試飲では毎度飲んでいますが、きちんとボトルを購入して飲んだことはまだないんですよね。

けっこう高いしまずは安いのから色々試していこうなんて思って実践していたところ、更に値上がりしてしまうという悪夢が待っていました(´・ω・`)

買おうにもそもそもあまり見かけないし、見かけても定価以上にプレミアが付いていることが多いという問題もあります(´;ω;`)

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蒸留所訪問の醍醐味、試飲です(∩´∀`)∩ワーイ

非売品のウイスキーやボトルでは購入困難なお高いウイスキー、なかなか見かけないレアなウイスキーなどをバーなどで飲むよりはかなりお得感のある価格で飲むことができます。

毎回これを飲んでいる気がしますが、まずは非売品の「山崎12年構成原酒(シェリー樽)」「白州12年構成原酒(シェリー樽)」「響17年構成原酒(シェリー樽)」のシェリー樽原酒トリオの飲み比べです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

ウイスキーは製品化にあたって様々な樽の原酒を組み合わせてブレンドして販売されるわけですが、構成原酒は文字通り、製品を構成するブレンド前の原酒です。

構成原酒シリーズは他にもホワイトオーク樽のものやミズナラ樽のもの、「響」であれば「響17年」用のグレーンウイスキーなども飲むことができます。

1杯15mlで数百円という価格でした。それを高いと思われるか安いと思われるかは人それぞれでしょうが、非売品ですし仮に販売されたとしてもボトルで購入したら1本ウン万円でしょうから、個人的には値打ち感があるように思います。

「山崎12年構成原酒(シェリー樽)」が一番シェリー樽原酒らしい香味で、色も香りも味も濃かったです。
「白州12年構成原酒(シェリー樽)」は後口の酸味が強く、フレッシュかつフルーティな味わいでした。
「響17年構成原酒(シェリー樽)」は酒齢17年以上なわけですから最も熟成年数が長そうなんですが、3つの中で一番マイルドで、あまり主張の強くない穏やかな味わいでした。

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次は「山崎18年」「白州18年」「響21年」の3つです(∩´∀`)∩

3つとも1杯15ml600円で、この3つが最もお得感がある気がします。どれも今、普通に買おうとするとプレミアがついて1本3万円を軽く超えてきますしね…

「山崎18年」はシェリー感の強い濃密な味わいで、日本の奥深い山々、広葉樹林をイメージします。あぁ日本のウイスキーなんだなぁという感じがします。
「白州18年」はスモーキーかつモルト感の強いリッチな味わいで、「白州蒸留所」の原酒の質の高さを感じられます。
「響21年」は多層的かつ調和の取れた味わい。ゆっくりと落ち着いて一人でボトルを1本飲みたくなります(笑)サントリーのブレンダーの力量を感じられます。

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〆は清水の舞台から飛び降りての「山崎25年」です。清水の舞台とか言う割にはこれも行く度に飲んでいるような気がしますが(ノ∀`)

1杯15ml2,900円という恐ろしいお値段ですが、フルボトルですと定価125,000円で、年間生産本数は1,200本のみ。そもそも見かけることはまずないことに加えて、当然プレミアがついて20~30万円くらいはしますから、1回居酒屋に行ったくらいの価格で飲めれば御の字ではないでしょうか(笑)

「山崎25年」は酒齢25年以上のシェリー樽原酒のみを組み合わせて作る、最高に贅沢なウイスキーの一つです。溢れ出る香気と濃厚・濃密かつ円熟味のある味わい…清水の舞台から飛び降りる価値はあると思います。

また行く機会があれば、鼻と舌が鈍っていない1杯目に飲んでみようかと思います( ^ω^)

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ

ピュアモルト山崎12年

皆さんこんばんは、ポッキーです。

今年は閏年ですね。一年が365日ではなく、366日になる年です。つまり一日多く飲める年なわけです(`・ω・´)b
そして今日は4年に1度の2月29日ですね。少しばかり特別なこんな日は、少しばかり良いお酒を開封してみても良いんじゃないでしょうか(´∀`*)

もちろん体のいい言い訳ですが、良いお酒を開封するには大変な勇気が必要な私のような庶民にとっては、言い訳はとても大事なことなのです(*´ェ`*)

というわけで言い訳があるのを良いことに、今日は楽しみにしていたお酒を開封します(笑)

本日飲むのは「山崎12年」、以前にも「シングルモルト山崎12年」を飲んでいますが、今回飲むのは「ピュアモルト山崎12年」です。1984年に山崎12年は発売されていますが、それから2004年まではピュアモルト表記、以降はシングルモルト表記に変更になっています。

中身はどちらも同じで山崎蒸溜所で造られた原酒のみを使用したウィスキーのようで、以前はピュアモルトと呼称していたものを、スコッチウィスキーに合わせてシングルモルトと表記するようになったようです。

現行の「シングルモルト山崎12年」でさえ、私の所得ではおいそれと買うわけにはいかないところ、本品はそもそも最低でも10年以上前のオールドボトルですので、買う以前に見かけることが稀です。今回のボトルは内容量が750mlと現行品の700mlよりも50mlほど多くなっていて、ミニボトル1本分お得感があります(笑)

「山崎」の内容量は特級表記時代が760ml、1990年代前半~中盤が750ml、以降が700mlではなかったかと思います。このあたりはかなりあやふやですが、少なくとも2000年代には700mlになっていたはずですので、本品は1990年代のボトルであろうと思います。

現行品も私にとっては十分に美味しいウィスキーですが、ピュアモルト時代、今から15年以上も前の「山崎」はどのようなお味だったのでしょうか。早速飲んでみましょうね(*゚∀゚)

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箱入りでした。中には小冊子が入っています。

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時代を感じますね。昔のお酒、特に洋酒は凝ったつくりをしていることが多いですよね。お酒とはつくづく嗜好品なのだと感じさせてくれます。

名称:ピュアモルト山崎12年
種類:ジャパニーズシングルモルトウイスキー
製造:サントリー株式会社
原料:モルト
容量:750ml 43%
価格:9,180円/700ml(税込/現行品の価格)
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【ストレート】
古びた樽の木の香り、シェリーの甘酸っぱい香り、りんご、バニラ、青りんご、しっかりと麦、蜂蜜を感じます。古びた樽はホワイトオーク樽、シェリーはシェリー樽、青りんごはミズナラ樽ではないでしょうか。一つ一つの香りがくっきりとしつつ、しっかりと融け合っているように感じます。アルコールの刺々しさは感じられず、しっかりと熟成していることが窺えます。

口に含むと、ピリピリとしたアルコールの刺激、古びた木、バニラ、マンゴー、柿、パインを感じます。甘み、酸味にタンニンの渋みが感じられ、しっかりと樽香を取り込み、ねっとりとした熟成感あるフルーツの甘み、フレッシュなフルーツの甘酸っぱさなど多様な要素を味わえます。とても美味しいです。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、蜂蜜のようなモルトの甘い香り、シェリーのレーズンや濃いイチゴのような香りが溢れ出します。ミズナラ樽のオリエンタルな香り、ホワイトオークの木香もグラスからしっかりと感じ取れます。

口に含むと、じんわりとアルコールの刺激、とろみのある蜂蜜のようなモルトウイスキーの甘み、マンゴー・レーズン・赤ワイン・紅茶のようなシェリーの熟れた甘みを感じます。口中でミズナラ樽由来のオリエンタルな香りも感じられ、やはりとても美味しいです。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、艶やかに薫る熟れたシェリー香、割水に負けないミズナラのオリエンタルな香り、しっかりと甘い蜂蜜のようなモルトの香りを感じます。口に含むと、アルコールの刺激は薄れて後退します。同時にモルトの甘みやシェリーの甘酸っぱさ、ミズナラのオリエンタルな香味も薄れてしまい、とても上品な飲み口で間違いなく美味しいのですが、本品をここまで割水するのは少々もったいないようです。

【ロック】
オンザロックにすると、シェリー系の香りは若干閉じ気味に感じますが、ミズナラ樽のオリエンタルな香りは非常に心地よく香ってくれます。ホワイトオーク樽の香りも奥に感じられ、ロックでは全体として溢れ出すというよりは少し繊細な香りになります。

口に含むと、蜂蜜のようなモルトの甘さに、ホワイトオーク樽のトースト感ある少し麦の香り、オリエンタルなスパイシーさを感じます。奥にはアルコールの刺激も相応にあります。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)にすると、香り、味ともにミズナラ樽のオリエンタルな香味が主体となります。蜂蜜のようなモルトの甘さも感じられますが、トワイスアップ同様に薄べったくなってしまっているのは否めず、優しい上品な飲み口で美味しいのですが、やはり少々もったいない飲み方のように思います。

【その他】
ハイボールを試すべきか否かは随分悩みました(笑)二度と買えない可能性のあるピュアモルト表記の山崎ですので、ストレートだけでチビチビ大事に飲むべきとも思いましたが、二度と買えない可能性があるので今試しておくべきだろうと(笑)恐らく大変もったいないことになる気がするのですが、誘惑に勝てませんでした(ノ∀`)

というわけでハイボールにもレッツトラァイ( ^ω^)

ミズナラ樽のオリエンタルなスパイシーさ、シェリー樽の熟れた甘酸っぱさ、ホワイトオーク樽のしっかりとした麦感に、ソーダの軽快さで後口は軽く、非常に濃厚・濃密で贅沢なハイボールができあがります。氷が溶けて薄まってくると、トワイスアップやハーフロック同様に少々薄べったくなってしまいます。すごく美味しいですが、またハイボールにするかというと…もうこれ以上はもったいなくてできないかなと思います。やっても後一杯でしょうね(笑)

【感想】
とても美味しく、リッチな味わいのウィスキー。

ストレートや少量加水で飲むなら「ピュアモルト山崎12年」
多様な飲み方で楽しむなら「シングルモルト山崎12年」
というところでしょうか。

熟成感はピュアモルトの方に軍配が上がり、恐らく同じ12年でもピュアモルトの方が熟成年数の長い原酒を多く使用しているものと思われます。一方のシングルモルトはよりフレッシュ・フルーティで、トワイスアップやハーフロックなど加水量が多くなっても大崩れせず、飲み方を問わず広く楽しめる印象です。

昔の製品の方が贅沢な原酒の使用をしており熟成感はあるが、現代の方が原酒の製造技術やブレンド技術は上がっており、飲み方問わず楽しめるようになっている、ということなのかなぁと思います。

【リピート】
手に入るお値段で見かけたら、なるべく購入したい。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ

再びサントリー山崎蒸溜所 後編

皆さんこんばんは、ポッキーです。

山崎蒸溜所訪問記事前編の続きです。

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蒸留所見学を終えると、いよいよお待ちかねの試飲ですィェ━ヽ(*´∇`)人(´∇`*)━ィ!!
この試飲は蒸留所ツアーの内容に含まれ、料金は合算で一人1,000円です。

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以前あった有料セミナーと同様の形式での試飲になっています。昨年までの無料の蒸留所ツアーの試飲は、山崎ハイボール、角ハイボールに蒸留所オリジナルおつまみという内容でしたが、本ツアーでは、

・シングルモルト山崎(ストレート:加水用の水や氷もある)
・シングルモルト山崎構成原酒:ホワイトオーク樽
・シングルモルト山崎構成原酒:ワイン樽
・シングルモルト山崎(ハイボール用:ストレートの状態で提供)
・ザ・プレミアムソーダ(山崎天然水)
・おつまみ:燻製ナッツ、燻製枝付きレーズン、チョコレート

となっています。ハイボールも、昨年はソーダで割られた状態で出てきましたが、今年はストレートのウイスキーとソーダ水が別個に用意されており、割るも割らないも、濃さも自由に調整できます。

氷や水もすべて山崎天然水で、ハイボールは私が日頃飲むものとは一味も二味も違うものができました(∩´∀`)∩
お酒を飲んで、割り水やチェイサーにその仕込水を使えるというのは何とも贅沢な気分になれるものですね。

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テイスティングの際の共通用語だそうです。当ブログでは全くもってこのような表現は使えておりませんね…顔から火が出るかと思いました('A`)

今後も使いこなす自信はまるでありませんが、まぁ少しづつね…うん(;´Д`)

試飲を以って蒸留所ツアーは終了です。

ウイスキー館の利用だけでも予約が必要になったり、有料のツアーのみになったりと、今年になって改悪されたのではと、ややもすると不安な気持ちで訪問しましたが、個人的には蒸留所ツアーは十分値段以上の価値があるものだと感じられました。

ウイスキー館の予約制も、異常な混雑を避けるためだと思えばさほど苦になるものではありません。関西圏にご旅行に行かれる方などは、旅程に組み込まれてみてはいかがでしょうか。



さて、わざわざ大阪までやってきて、1,000円のツアーだけで終えてはあまりにも勿体無いというもので、ツアー終了後は有料試飲のテイスティングカウンターで飲めるだけ飲んで帰りました(*´Д`*)

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ツアーでのシングルモルト山崎構成原酒に続き、「山崎12年」の構成原酒です(∩´∀`)∩
サントリーの本気(笑)が垣間見える素晴らしいウイスキーでした。構成原酒は非売品で、山崎・白州蒸溜所でしか飲むことができませんので、蒸留所に行った話の種としては申し分ないと思いますよ。

テイスティングカウンターで飲める構成原酒は山崎12年、白州12年、響17年のもので、蒸留所ツアーで飲めるシングルモルト山崎構成原酒は、テイスティングカウンターでも飲めない非売品です。

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山崎12年に続き、白州12年の構成原酒です。山崎蒸溜所で白州蒸溜所の原酒を飲むのも風情に欠けるかなとも思いましたが、そうそう白州蒸溜所に行けるものではありませんので、ひたすら欲望に従いました(笑)

サントリーのシェリー系の素晴らしさは言うに及びませんが、白州12年スモーキー原酒は個人的に大ヒットでした(∩´∀`)∩

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山崎12年、白州12年の構成原酒を飲んだ後で、山崎12年と白州12年の完成品を(*´ェ`*)蒸留所ツアーのやり方に倣ってみました。響17年はただ飲みたくて(笑)

こういうところに来たら小難しいことを考えるよりも自分が飲みたいものを飲んで楽しむのが一番だと思います。

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とうもろこしを主たる原料として造られるバーボンと、同じくとうもろこしを主たる原料として造られるグレーンウイスキーを飲み比べてみました。響17年構成原酒のグレーンウイスキーは、柔らかな口当たりで甘く香ばしく、グレーンウイスキーですので一本調子なところはありますが、とても美味しかったです。

バーボンは私がストレートで飲むにはややきつく、オンザロックで飲みたい感じでした。

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ひたすら飲みたいものだけ(∩´∀`)∩
山崎シェリー、白州シェリー、響シェリーのシェリー三昧セット(笑)一口にシェリーといっても、三者三様の個性があり、とても楽しめました。

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山崎18年、白州18年、響21年のボトルで買うことは難しい贅沢セットです.。゚+.(・∀・)゚+.゚
すごく美味しかったはずなんですが記憶が薄いなぁとか思っていたんですが、帰って写真を見たらツアーも含めてどれだけ飲んでるんだと…Σヾ( ̄0 ̄;ノ

スマホのメモに書き殴った感想が残っていまして、そのまま転写しますが、

山崎18年:香りの立ちがすごい。シェリー系の香りが主体。アルコールの刺激は薄く、濃厚なレーズン、赤ワイン、煮た小豆に少しの酸味、骨太な麦感。

白州18年:溢れ出る香りの泉。麦感主体の香りで、スモーキーさもある。ドライさのあるオリエンタルなスパイシーさ、ミズナラ樽の原酒が効いている。

響21年:山崎のウエット感と白州のドライ感の合算。香りはまろやかかつ鮮烈、濃厚で立ち方がすごい。シェリー感強く、タンニンも感じる。

とありました(笑)わかるようなわからないような(ノ∀`)メモを書いた記憶はありますが、この時点ではもう相当に酔っていました。しかし勝手にミズナラと書いてますが、白州にはミズナラ樽使ってるんでしょうかね(笑)白州12年構成原酒にはミズナラはなかった気がしますが( ̄▽ ̄;)

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〆は清水の舞台から飛び降りる気持ちで「山崎25年」です。一杯15mlで2,900円と凄まじい値段ですが、私の所得でボトルで買うことはまず不可能ですので、高いとはいえ一杯単位で購入して飲めるのはありがたいです。

「すごいものを飲んだ」という感想しかありません。私の貧困な語彙ではそれ以上は言い表せません。ハードルの高いお値段ですが、私はそれに見合う価値はあると思います。

随分と長い記事になってしまいましたが、以上で山崎蒸溜所再訪の記録は終わりです。上手いこといけば今年もう一度くらいは山崎蒸溜所に行けそうですので楽しみです(∩´∀`)∩

他の蒸留所にも機会を見つけて訪問したいですね。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ

再びサントリー山崎蒸溜所 前編

皆さんこんにちは、ポッキーです。

今日は、過日、二度目の訪問をしたサントリーの山崎蒸溜所についてアップします。今年も複数の蒸留所に訪問する機会があると良いのですが。なお、かなり長くなってしまいましたので、記事は二分割します。

山崎蒸溜所には昨年の10月に訪問しましたが、その後11月、12月と2ヶ月にわたって見学コースや売店等を完全に閉鎖し、2016年1月よりリニューアルしてオープンしています。以前とどのように変わったのか訪問してみたいと思っていたところ、ちょうど商用で遠出する機会があり、良い機会でしたので足を延ばして訪問することができました(∩´∀`)∩

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新幹線の車中にて。やはり電車旅の醍醐味は駅弁とお酒ですよね(´∀`*)

普段ですと缶ビールにするところですが、サントリーの蒸留所へ向かうこともあり、今回はスペシャルリザーブの水割りです(・∀・)スペシャルリザーブは白州蒸溜所の原酒がメインのブレンデッドウイスキーらしいですが、すっきりした味わいで缶飲料としては申し分ない美味しさです。

間違っても天むすとの相性が良いわけではありません(笑)が、すっきりした味わいですのでウイスキーですが食事の邪魔をしない感じです。昔ながらのサントリーのウイスキーという感じで、電車旅の風情にも合っている気がします。

夏場にクラッシュドアイスを詰めたグラスにそそいでぐいっとやると最高ではないかと思いますので、また購入することもありそうです。

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山崎蒸溜所は、JR東海道本線の山崎駅から徒歩10分のところにあります。山崎駅は大阪駅から約20分、京都駅から約15分で行くことができ、一部快速列車も停まるなど、非常に便の良いところです。詳しくは前回記事でご覧いただければと思いますが、さすが鳥井信治郎氏ですね。

また、この山崎という土地は、かつて羽柴秀吉と明智光秀が山崎の合戦で戦った地でもあるそうです。歴史好きの方にとってもこのあたりは興味深いところではないでしょうか。

なお、JR山崎駅の所在地は京都府、そこから徒歩10分の山崎蒸溜所の所在地は大阪府になります。ちょうどこの辺りが県(府)境になるんですね。

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山崎駅から徒歩10分もかかっているかどうかくらいで蒸留所に到着します。蒸留所の目の前を東海道本線の線路が走っており、電車もバンバン通りますので、便は良いですが頻繁に踏切の遮断機で待たされることになります。駅近で線路の目の前ですが、蒸留所の敷地内には自然の風景も残されており、しっかりと手入れもされています。

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受付を済ませたら、出迎えてくれるのは土産物屋、有料試飲のできるバー、資料館などの入ったウイスキー館です。以前とは写真左手の看板が変わっています。右手の樽も以前はなかったように記憶しています。

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内部はかなり変更がなされており、映像や音声を使用した現代的な展示が増えていました。ウイスキー館正面の階段は、私が昨年訪問した際には通行禁止になっていましたが、補修がされたのか通行可能になっていました。

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昔からの写真、新しい写真、以前からの貴重な資料は引き続き展示されると共に、新しい展示も増えていました。古い白黒写真の中央には山崎蒸溜所初代工場長であった竹鶴政孝氏…マッサンも写っています。もちろん説明文にはそのことは書かれていません(笑)

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日本のブレンデッドウイスキーの代表格といって間違いないと思われる「響」の展示も新たに加わっています。「響12年」の展示がないのが残念ですが、終売品ですので致し方無いですね。大好きなウイスキーですが、私にはやや高嶺の花に過ぎますので、数えるほどしか飲んだことはありません(´・ω・`)

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海外のウイスキーについての展示です。サントリーは今や世界五大ウイスキーの産地全てに蒸留所を保有する、世界第3位の蒸留酒メーカーです。こうして見ると壮観ですね。この展示はウイスキー館2階にされており、以前は展示は1階だけで2階にはありませんでしたが、展示のボリュームは以前よりも充実しています。

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ゆっくりと展示を見て回ったら、いよいよお待ちかねの蒸留所ツアーです(∩´∀`)∩
昨年からは、ツアーの内容は以下のように一新されています。

昨年まで
1.ウイスキー館の利用は予約不要
2.約60分の無料の蒸留所ツアー(試飲:山崎ハイボール、角ハイボール+蒸留所オリジナルおつまみ)
3.1,000円~2,000円程度の複数の有料セミナー

今年から
1.ウイスキー館のみの利用でも要予約(入場時間を予約、退場時間は自由)
2.無料の蒸留所ツアーは廃止、変わって約80分の一律1,000円の蒸留所ツアー新設
3.有料セミナーは現時点では行われていない

ハイボールブーム、マッサンブームによる国内ウイスキー人気の回復による来場者の急増や、主に円安の影響による訪日観光客の増加から、予約なしでの蒸留所利用や、無料の蒸留所ツアーの混雑に対応しきれなくなったものと思われます。実際、昨年は山崎蒸溜所、白州蒸溜所に行きましたが、どちらもすごい人出でしたから…

また、昨年までの無料の蒸留所ツアーは1回50人まで、未成年の参加もOK(試飲は当然ソフトドリンク)でしたが、今年からの蒸留所ツアーは1回25人まで、未成年の参加は不可に変わっています。ウイスキー館の利用は未成年でもOKです。

蒸留所ツアーを無料→有料、60分→80分、50名→25名とすることで、より中身の濃いツアーに仕上げたようです。ただし、昨年私が参加したような、1,500円で山崎、山崎12年、山崎18年が飲めてしまう嬉しいセミナーは、今年に入ってからは行われていません。いずれ形を変えて復活することもあるのではないかと期待しています。

では蒸留所ツアーへゴー(((((((((((っ・ω・)っ

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出発してすぐに出迎えてくれるのは、サントリー創業者の鳥井信治郎氏(写真左)と息子で二代目社長の佐治敬三氏(写真右)の銅像です。

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蒸留所内に入りまして、ステンレスの仕込槽と木製の発酵槽。発酵には木に棲みつく自然の乳酸菌の力も活用されています。

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立ち並ぶ6対12機の蒸留釜。別室には更に2対4機の蒸留釜があり、合計8対16機もの蒸留釜が山崎蒸溜所にはあります。

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初留釜と再留釜。蒸留釜はそれぞれ形を変えており、これによって多様な原酒造りが行われています。

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ツアーの時間が60分から80分になったことで、以前よりもかなりじっくりと蒸留所の見学ができ、丁寧な説明を受けられるようになっています。この貯蔵庫だけで約8千樽、サントリー全体で数十万樽(数万樽?記憶が曖昧です、申し訳ない)を保有しているそうです。

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樽にドリルで穴を開け、原酒のサンプルを取った後で木釘で穴を塞いである樽。説明中にふらふら歩き回っていたらありました(笑)

鏡板が白いのはモルトウイスキー、黒いのはグレーンウイスキーだそうです。グレーンウイスキーは愛知県の知多蒸留所で蒸留されていますが、一部は山崎蒸溜所でも貯蔵しているとのことでした。グレーンウイスキーであっても貯蔵環境で変化は出てくるものなのでしょうね。

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山崎蒸溜所のマザーウォーター、山崎の名水です。千利休が付近に茶室を建てた程、昔から水質の良さで知られているようで、白州蒸溜所のようにミネラルウォーター(南アルプスの水)としての販売はされていませんが、「ザ・プレミアムソーダ」として、山崎の天然水で作ったソーダ水は販売されています。

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お待ちかねの試飲タイムですが、記事が長くなりましたのでここからは次回の記事で(・∀・)

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノツヅキハコウヘンデ!!
|彡。゚+.*:.サッ

山崎12年

皆さんこんばんは、ポッキーです。

昨日」までに引き続いて、シングルモルト山崎の垂直試飲パート4です( ^ω^)
今日は「垂直試飲」と言って良いでしょう( ´∀`)b

名称:シングルモルトウイスキー山崎12年
種類:ウイスキー(シングルモルト/ジャパニーズ)
製造:サントリースピリッツ株式会社
容量:180ml 43%
価格:2,850円
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【香り】
ストレートでは、蜂蜜とりんご、古びた木、柿とバニラの香りがします。最初に濃密な甘い香りが漂い、奥からすっきりとした香りがやってきます。上品で繊細、多層でありながら渾然一体となった香りです。素晴らしい。

ごく少量加水すると、シェリー樽由来と思われる、イチゴを思わせる華やかな甘酸っぱい香りが噴き出してきます。併せて甘い麦芽の香りと濃いチョコレートのような樽の香りがします。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、ママレードのような甘酸っぱさ、少しエキゾチックなスパイシーさ、白木と麦芽の香りがします。延々と嗅いでいたくなる素晴らしい香りです。
【味】
ストレートではアルコールの刺激は強めですが、その刺激に併せて華やかな甘酸っぱさが口中、そして喉の奥を駆け巡ります。落ち着いて二口、三口と飲み進めると、蜂蜜のような麦芽の甘さが感じられ、上質な渋みが後口を引き締めてくれます。素晴らしい。すごく美味しいです。

ごく少量加水すると、甘酸っぱさ、チョコレート、バニラが合わさっていちごチョコレートのような風味になります。上質な渋みが後口を引き締めてくれるのは変わらず、個人的にタンニンは苦手なのですが、とても上質な渋みで好ましく受け入れられてしまいます。

トワイスアップでは、甘い柿、甘酸っぱいイチゴ、甘い麦芽、チョコレート。最後に渋みがやってきます。とても飲みやすいですが扁平ではありません。多様性を保ったまま、とても飲みやすくなっています。ただ、加水量が増えるに従って酸味が薄れていく印象です。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、渋みやビターなチョコレート感が前面に出てきます。逆に後口にイチゴの酸っぱさと甘い麦芽を感じられます。

オンザロックでは、甘酸っぱいブドウ、麦芽とチョコレートの甘みと上質な渋み。後口は渋みに加えてバニラの風味もあります。アルコール度数が高いのは感じられますがパンチは弱く、しっかりとアルコールを感じながらも飲みやすくなっています。熟成年数の成せる技なのでしょう。

ハイボールは、ノンエイジの山崎と同じような分量で作ると濃いすぎました(笑)味も香りも多層多様で意図的に量を減らしたほうがハイボールとしては正解かも。シェリー樽感を強く感じる酸味と渋みがとても上品で心地よく、すごく美味しいです。が、ハイボールで飲んではもったいないですね。
【飲み比べ】
「シングルモルト山崎(ノンエイジ)」(700mlで4,200円)と「シングルモルト山崎12年(本品)」(700mlで8,500円)の飲み比べをしてみます。
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色味:色味の違いはほぼありません。若干ノンエイジの方が濃いくらいです。

香り:単体ではあれほど良い香りだと感じたノンエイジ山崎も、山崎12年の前では霞んでしまいます。ノンエイジ山崎が青りんごなら、山崎12年は熟れた蜜リンゴで、山崎12年の方が数段熟成感が上回ります。12年のシェリー樽の甘酸っぱさと、ノンエイジのワイン樽の甘酸っぱさを比べると、ノンエイジの方は渋みも相まってくすんでいるように感じてしまいます。

あくまで山崎12年が素晴らしいのであって、「ノンエイジ山崎」は記事にも書いたとおり良いお酒ですけどね。

味:味以前に口に含んだ際の滑らかさやとろみがまず違います。味はノンエイジが最初に青りんごを感じ、その後、酸味と渋みを感じるのに対して、12年はまず華やかな甘酸っぱさを感じ、その後、蜂蜜のような麦芽の甘さを感じます。

評価:熟成感のある味わいに加えて舌触りの滑らかさも加味されて、あくまで私個人の感想ですが、ノンエイジでは逆立ちしても12年には勝てません。

ノンエイジは高額かつ貴重なシェリー樽原酒を使用せずに、ワイン樽原酒を使用することで比較的早期に酸味や渋みを出し、原酒の若さをカバーしつつシェリー樽原酒に近い香味を出そうとしているのではなかろうかと思います。

恐らくこれらの味の違いは設計思想の違いで、限られたコストや原酒で何とか代替的な美味しさを出そうと苦心しているノンエイジと、全力で美味しいものを作ろうとしている12年というところなのだろうと思います。倍の価格差があるわけですし、差はあって当たり前です。
【評価】
インターネットの書き込みや他の方のブログなどで、「◯千円出さないとサントリーの本気は見れない」という類のものを目にしていましたが、まさしくその通りです。サントリーの本気恐るべし。何度も繰り返しになりますが、ノンエイジ山崎が質の低いお酒なのではなく、山崎12年が素晴らしく美味しいのです。

ノンエイジ山崎すごく美味しいけど、そうか、サントリーが本気だすとこんなに美味しいウイスキーが作れるのか…という感じです。

フルボトルで8,500円という価格は相当な勇気のいるものですが、価格に見合う価値があります。コストパフォーマンスは良いとは言えませんが、本当に美味しいウイスキーです。
【リピート】
お財布の中身と入念な相談が必要ですが、上位品の山崎18年の価格(25,000円)を考えると、どうにかフルボトルで購入して飲めるけっこうギリギリのラインが本品だと思います。これ以上は清水の舞台から飛び降りる必要があります。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ

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