皆さんこんばんは、ポッキーです。

先日当ブログの訪問者数が1万人を超えたばかりですが、今度は昨日で11,111人に到達しました.。゚+.(・∀・)゚+.゚
また、一昨日は1日あたりの訪問者数で過去最高を記録しており、本当にありがたい限りです(´∀`*)

ここしばらくは旅行だ出張だで出回ることが多くなり、お酒を飲むペースが落ち気味なのですが、これから本番を迎える梅雨のジメジメ感や夏の暑さを美味しいお酒を飲んで乗り切っていこうと思います。また読んでやってくださいヾ(´ω`=´ω`)ノ

さて、今日も昨日に引き続き、フォムファスの量り売りで購入したスコッチウイスキーを飲みますよ(∩´∀`)∩

本日飲むのは「マクダフ15年」というスコッチウイスキーです。昨日飲んだ「オーヘントッシャン」はスコッチウイスキーの中でもローランド・モルト(スコットランド・ローランド地方のウイスキー)でしたが、本日飲む「マクダフ」はハイランド・モルト(スコットランド・ハイランド地方のウイスキー)です。

ハイランドはスコットランドの北部地域のことのようで、かなり広い地域を指し、約40もの蒸留所があるそうです。そのため、地域のコレという特徴は挙げにくく、蒸留所ごとに幅広い個性を持っているようですが、比較的ピーティ*で、寒いスコットランドの更に北部だからか飲みごたえのあるものが多いようです。

*ウイスキーの香味にピート香が効いていること。ウイスキーの原料である二条大麦は、発芽させて麦芽にして酒造りを行う。その際、適切なところで発芽を止めるために熱を加えて乾燥させる必要があり、その燃料にピート(泥炭)で燻してウイスキーを蒸留すると、このピート香もできあがりのウイスキーに香りとして現れる。

「マクダフ」を製造するマクダフ蒸留所は1962年創業とウイスキーの蒸留所としては比較的新しい部類に入ります。特にスコットランドでは、昨日のオーヘントッシャン蒸留所は1823年でしたし、古くからの老舗が数多くありますから、かなり新参者といえるでしょう。

さて、通常シングルモルトウイスキーの場合、蒸留所の名前がそのままウイスキーのブランド名になることが一般的です。山崎蒸溜所の「シングルモルト山崎」とか、宮城峡蒸留所の「シングルモルト宮城峡」などがそうですし、昨日の「オーヘントッシャン」もオーヘントッシャン蒸留所で蒸留されています。

ところがマクダフ蒸留所の場合、蒸留所が正式に販売する製品(オフィシャルボトル)は「グレンデヴェロン」または「デヴェロン」の名前で販売されており、蒸留所から樽買いして保管し、自社で瓶詰めして販売する業者(ボトラーズ)の販売する製品(ボトラーズ・ボトル)は「マクダフ」の名前で販売されています。

オフィシャルとボトラーズでブランドネームを変えるのは自社製品とのカニバリズム回避や、ブランドイメージなどを管理していく上で必要なこととは思いますので、それ自体は珍しくないのですが、普通、名前が逆でしょう、と(笑)余計なお世話ですけどね(ノ∀`)

「デヴェロン」というブランドネームですが、マクダフ蒸留所がデヴェロン川という川の横に位置しているようですのでここからだと思います。この「デヴェロン」はサッポロビールが一部商品を取扱いしているようですので、日本での入手性も悪くなさそうです。

さてさて、前置きはこのくらいにして、早速飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:マクダフ15年
種類:シングルモルトスコッチウイスキー
製造:ジョン・デュワー&サンズ
原料:モルト
容量:200ml 43%
価格:5,346円/250ml(税込)(写真は200mlボトルですが、現在はなくなった模様です。)
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【ストレート】
スモーキーなピート香に樽の木の香り、湧き上がってくるような麦芽の甘い香りがします。うっすらとシェリー香がするようなしないような…。

口に含むと、ピリピリとアルコールの刺激にスモーキーさを感じます。次いで熟れたパイナップル、蜂蜜、シロップなどを思わせる濃い麦芽の甘みが感じられ、後口は樽由来のビターです。余韻でスモーキーさが鼻に抜ける感じがしました。

スモーキーですが、それを押しのけるようなモルトの甘み。相当濃く感じます。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、スモーキーさにバニラの甘い香り、チョコレート、樽の木の香りに、柑橘系の爽やかさがでてきます。

口に含むと、アルコールの刺激は急激に弱まっています。タンニンで口中がイガイガしますので、熟成にタンニンの多い木材の樽を使用しているか、シェリー樽を使用しているのではないかと思います。レモンのような柑橘系の風味に麦芽糖の甘さ、樽由来のビターが感じられ、やはり最後は鼻にスモーキーさが抜けていきます。

タンニンの影響か少し甘さは抑制され、ビターの主張が目立つように感じました。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、スモーキーなピート香、樽香、パイナップル、レモン、蜂蜜、柑橘類の香り。スモーキーさは弱まり、フルーティな香りが強まります。口に含むと、樽の木材の香り、麦芽のかなり濃い甘み、少し樽由来のビターを感じます。

加水によってスモーキーさや樽香、ビターなどが弱まってくる分、一段とモルトの甘みをはっきりと感じられます。

【ロック】
オンザロックにすると、ピート香に樽香、パイナップルや蜂蜜などの麦芽の甘い香り。口に含むと、タンニンのイガイガと渋み、スモーキーさ、柑橘系の爽やかさにモルトの強い甘みが感じられます。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、スモーキーさはごくわずか、樽の木の香り、パイナップル、柑橘類、蜂蜜の香り。口に含むと、木香や柑橘系の風味もありますが、かなりひたすらモルトの甘み。

【その他】
ハイボールにすると、スモーキーなピート香、樽香にしっかりとモルトの甘みが感じられ、ソーダ水で割っても個性の感じられる美味しいハイボールです。

【感想】
モルトの濃い甘さに驚かされるウイスキー。

スモーキーでありながら濃厚な甘みがあり、マイルドで飲みやすいのですが、強烈に甘いです。特に加水やロックにするなど割れば割るほど甘み以外の香味が弱まるため、なおさら甘みが際立ちます。シェリーやバーボンの甘さではなく、モルトウイスキーの、麦芽のストレートな甘みです。

オススメの飲み方は原則ストレート、変化球でハイボール。ストレートであればスモーキーさなどもしっかり感じられ、甘みばかりではありませんが、他の飲み方はかなりモルトのストレートな甘みが目立ちます。ハイボールでもソーダ水で割る分、甘さが多少抑えられますので、それでもかなり甘口ですが美味しく飲めます。

シングルモルトよりはブレンデッドウイスキーの構成原酒としての方が力を発揮するウイスキーかもしれません。

もう少しアルコール度数を高くした(販売前の加水を少なくした)ものであれば、甘さばかりでなくドライさや様々な香味が感じられて楽しめそうです。
また、シェリー系の香味をしっかり付けるなどで麦芽以外の甘さも感じられると、多層な甘さで美味しく飲めるのではないでしょうか。

ちょっとモルトの甘さが豪速球すぎる印象でしたので、多少変化球が交じるとストレートもより活きてきそうです。

最後に「オーヘントッシャン」の記事でも書いた樽香の件ですが、それっぽい香味は感じられるものの、今回はそこまで気になりませんでした。

【リピート】
濃厚でポテンシャルのあるウイスキーだと思いましたので、様々な年数や樽のものを試す機会を見つけたいと思います。バーなどで飲めるといいなぁ。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ