皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日は「スコッチの先生」と呼ばれるブレンデッドウイスキー*「ティーチャーズハイランドクリーム」を飲みます。スコッチの先生と呼ばれる理由は、一点目はもちろんこのウイスキーを作ったウィリアム・ティーチャー(William Teacher)の名前から。先生(teacher)とは綴りも同じですね。

二点目は、彼の製造するウイスキーの品質・ブレンドの味がとても安定していつも同じだったからなんだとか。このウイスキーが誕生したのは1863年、実に19世紀のことで、現代のようなコンピューターでの品質管理や機械での温度・湿度管理などは望むべくもない時代です。

その中にあって、複数の樽からの原酒をブレンドするウイスキーの品質を常に安定させるというのは、大変難しいことであったはずです。誕生から150年を超えて今なお製品が存在し、遠く日本でも飲むことができる本品はどのような味わいなのでしょうか。

*モルトウイスキー**とグレーンウイスキー***をブレンドしたウイスキーのこと。
**二条大麦を原料に単式蒸留機で蒸留したウイスキーのこと。
***穀物(トウモロコシのことが多いが二条大麦、小麦、ライ麦など様々)を原料に連続式蒸留機で蒸留したウイスキーのこと。

名称:ティーチャーズ ハイランドクリーム
種類:ウイスキー(ブレンデッド/スコッチ)
製造:ウィリアム・ティーチャー&サンズ社
容量:700ml 40%
価格:1,372円(税込)
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【ストレート】
ピート、ヨード(海藻)、杏、バニラ、カスタードクリーム、なめした皮、少しのレーズンの香りがします。

口に含むと、パイナップル、杏、麦芽の甘みにピートや硫黄がしっかりと感じられます。クセは強めですがブレンデッドスコッチらしく、バランス良くすっきりと飲めます。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、古びた樽の木の香りが目立つようになります。チョコレートやバニラのようで、ピート香は後ろに下がりますが引き続きしっかりと感じられます。

口に含むと、チョコレートやバニラのような濃い目の甘み、杏、ピート、ヨードなどを感じます。ストレートでもクセの割に飲みやすいですが、ごく少量の加水でも更に飲みやすさが増します。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、パイナップル、杏など甘酸っぱい香りが前面に出てきます。煙たさや樽香はかなり弱まります。

口に含むと、パイナップルや杏を思わせるモルトウイスキーの甘さと、ここまで加水すると後口にグレーンウイスキーの静かな甘さがかなり目立つようになっている印象です。アルコールの刺激や煙たさはかなり薄れており、とても飲みやすくなっています。

【ロック】
オンザロックにすると、ヨードやピートの草原の香り。口に含むと、アルコールの揮発感、ピート、杏、パイナップルのようなモルトウイスキーの甘みを感じます。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、ピート由来の草原の香り、バニラとカスタードクリームの香りを感じます。口に含むと、グレーンウイスキーが効いてすっきりとした印象。ピートの草の匂いと合わさって爽やかで飲みやすいです。

【その他】
ハイボールにすると、ピーティでクリーミィ。杏のような爽やかな甘さも感じられ、大人な感じのハイボールになります。美味しくてオススメです。

開栓直後はかなり煙たさがありクセが強いですが、1~2週間ほどすると幾分落ち着いてきて飲みやすくなります。クセが強くて飲めないという方は少し時間をあけると良いかもしれません。

【感想】
コストパフォーマンスは最高クラス。値段相応の薄べったさはありますが、飲み方を問わず・お財布を気にせず楽しめるウイスキーです。最近ブームのハイボールで美味しく飲めるので、日本での評判はもっと上がってもおかしくないと思います。

実売価格が1,000円を下回ることもある、所謂1,000円ウイスキーですが、某インターネットの掲示板サイトでは、1,000円ウイスキーの中では五つ星として、最高ランクに位置づけされています。日本ではサントリーが輸入代理店として取り扱っていますので、酒屋さんなどで比較的容易に入手できるのも嬉しいところです。

昨日飲んだ「若鶴20年」に通じるピート香や硫黄香が感じられるなぁというのが飲んでの感想です。近時、ジャパニーズウイスキーがかなりブームになっていますので、地ウイスキーの雄である若鶴20年(フルボトルで12,960円)に興味がある方もいらっしゃると思います。

そういう方はまずティーチャーズ(フルボトルで1,372円)を試してみてはいかがでしょうか。本品を飲んで強烈なピート香などクセの強さを楽しめる方は、若鶴20年も楽しめると思います。若鶴20年を買ったはいいですが、クセの強さがまったく合わないとなるとお財布に痛すぎますので(笑)

シングルモルトで長熟の若鶴20年と比較すると明らかに薄べったく、熟成も若いのがよくわかりますが、価格差ほぼ10倍ですので、そこは当然のことでしょう。

ティーチャーズは45%のモルトウイスキー配合率となっており、30%程度の配合率も珍しくないブレンデッドウイスキーの中ではかなり高い配合率となっています。それでいて価格は定価でもほぼ最下層の1,000円台前半、若鶴20年の10分の1です。お値打ち感抜群ですね(笑)

【リピート】
家庭の常備菜ならぬ常備酒たりえる、手頃で本格感のあるウイスキーです。なくなったらあまり間を置かずに買ってしまうだろうと思います。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ