皆さんこんばんは、ポッキーです。

イギリスのEU離脱の是非を問う国民投票で、離脱派が勝利しましたねΣ(゚д゚;)

これを受けて、一時、一ドル99円台まで一気に円高が進み、日経平均株価はわずか1日で1,286円も下がるという恐ろしい事態が起きています。なまじ何だかんだEUに残留するだろうという予想が大きかった分、なおさら金融市場が荒れたようです。イギリスの動向次第で上がり下がりはあるだろうと思っていましたが、こんなに動くものなんですね…(((( ;゚д゚)))

週明け以降、どうなるかも私では予想がつきませんが、更に円高株安が続く可能性もあります。リーマンショック級の経済危機が再び起こるのではないかなんて声まであるようで、せっかくけっこうな持ち直しを見せていた日本経済が、中国の景況感後退とイギリスのEU脱退で、今年に入ってからは再び暗雲が立ち込めています。ほんと勘弁してください…(;´Д`)

最も影響の及ぶヨーロッパですが、当事者のイギリスではキャメロン首相が辞意を表明しました。EU自体やEU加盟国でも今後、負担金の分担問題や、他にも離脱国が出るのではないかなど、様々な影響がありそうです。また、イギリスのEU離脱を受けて、スコッチウイスキーの本場スコットランドがイギリスからの独立を仄めかしだしています。

そうなってくると、当ブログでの一番の関心事は、スコッチウイスキーに値上がりなどの悪影響が出ず、引き続き日本で美味しく飲めるかどうか、ということになってくるわけです( ´_ゝ`)

そんなわけで(?)、今日はスコットランドから原酒を輸入している、三重県の地ウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩

本日飲むのは「サンピースウイスキー」です。製造は弘化3年(1846年)創業の宮崎本店で、同社はホッピーとのセットでお馴染みの「亀甲宮焼酎」、通称「キンミヤ焼酎」を製造している酒造会社です。

宮崎本店は三重県の酒造会社ですが、創業当初より港から運搬船でみりんと焼酎 を輸送し、江戸に商機を得たのだそうです。その結果、現在も焼酎 出荷の割合は、関東と中部が8対2という、独特な体制なんだそうです。

三重県の酒造会社でありながら、東京などでホッピーを注文するとほぼ必ずと言って良いほど「キンミヤ焼酎」でしたのでずっと不思議だったのですが、こうした理由があってのことなのですね。う~ん面白い。

「サンピースウイスキー」は戦後になって発売されたのだそうで、太陽の下で平和を謳歌できる喜びと願いを込め「サンピース」と名付けられたのだそうです。輸入したモルトウイスキーとグレーンウイスキー、スピリッツをブレンドし、アルコール度数を調整するの地下150mから汲み上げる鈴鹿山系の伏流水を使用しています。宮崎本店の酒造りに欠かせない超軟水の水だそうです。

宮崎本店のHPでの商品紹介は以下のとおりです。

「モルト使用率を高め、グレーンスピリッツを使用することにより、品質の高いウィスキーに仕上がりました。水割りはもちろんハイボールでお楽しみいただけ、600ml小瓶化により、多くのこだわりの地ウィスキーファンの方にご満足いただける商品です。」

キンミヤ焼酎の盛況に比べると本品はこれまで店頭で見かけたことはなく、ネット通販で買おうにも一升瓶という量の多さからこれまで躊躇していたのですが、いつの間にか600mlの小瓶が販売されるようになっていたのを見かけ、早速、購入してみました。

ネット上でも情報量は多くなく、飲んでみないことには何ともわかりません。早速飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:サンピースウイスキーエキストラゴールド
種類:ジャパニーズブレンデッドウイスキー
製造:株式会社宮崎本店
原料:モルト、グレーン、スピリッツ
容量:600ml 37%
価格:972円(税込)
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【ストレート】
樽のウッディな香りに枯れ草、カレー粉を連想させるような香りがします。スパイシーでドライな香り立ち。

口に含むと、少しトロミの感じられる口当たりにピリッとアルコールの刺激、ウッディな風味にグレーンウイスキーのやや甘いドライな味が主体で、独特のスパイシーさが感じられます。

枯れ草やスパイシーな風味はモルトウイスキー由来と思われ、ピートの影響なのではないかと思います。基本的には樽香とグレーンウイスキーとスピリッツが主体のあまり抑揚のない味わいです。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)やトワイスアップ(1:1加水)にしても、香りにさしたる変化は見られず、樽の乾燥した木材の香りやピートと思われるスモーキーさ、独特のスパイシーさが主体です。トワイスアップまで加水すると、樽香やスモーキーさが後退し、グレーンウイスキーのぶどうを思わせる香りが感じられますが、モルトウイスキーらしさは開いてくれません。

口に含むと、加水量を増やすことで樽香やスモーキーさ、スパイシーさは後退し、グレーンウイスキーの甘めの味が前に出てきます。

【ロック】
オンザロックにすると、木材やグレーンウイスキーのエグミらしき香りが感じられるようになり、冷却することで良い部分が閉じてしまうのか、樽香やスパイシーさの嫌な部分が強調されるような感じになります。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)や水割りまで加水すると、うっすら木香と甘みが感じられる程度になり、冷却されてトロミがより感じられ、飲みやすくなります。

【その他】
ハイボールにすると、弱めの樽の木材の香りにスパイシーさが感じられ、口に含むとハイボールというよりはほんのりスパイシーさの感じられるウッディなチューハイという感じがします。

コークハイにすると、ドライな木香の感じられ、コーラの甘みで特に違和感なく飲めます。

【感想】
何かで割って飲むことが前提のウイスキー

従価税表記時代(1989年以前)には二級ウイスキーだったのではないと思われる本品ですが、マイナーチェンジはしているにせよ、その当時の日本の地ウイスキーの味を体感できるウイスキーではなかろうかと思います。

商品紹介にはモルトの使用比率を増やしたとありますが、かなり若い原酒を使用していると思われ、それをグレーンウイスキーと更にスピリッツで割ってアルコール度数37%まで加水した結果、モルトらしい麦芽の甘みや穀物感は全くと言ってよいほど感じられず、樽香とグレーンウイスキーの香味、ピートなのか何やらスパイシーな風味が感じられるだけの製品になっています。

とはいえ、昭和のウイスキーらしく水割りにしたり、今風にハイボールやコークハイにしたりすれば、飲むのが苦にはなりませんので、値段も考慮して最低限の役割は果たしている製品だと言えそうです。

【リピート】
しません。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ