ポッキーの酒的備忘録

日本酒、焼酎、ウイスキー、ビールなどなど、私、ポッキーが毎日のように飲むお酒の私的備忘録です。 テイスティング能力、語彙ともに貧困ですが、記録に残すことで少しづつ慣れていければいいなぁ… お酒との組み合わせ、食事や肴についても記録に残していきます。 自分がリピートする際の参考に。どなたかの参考にもなれば幸いです。

松井酒造(鳥取)

マツイモルトウイスキー倉吉 シェリーカスク8年

皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日は島根県の地ウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩

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本日飲むのは松井酒造合名会社の「マツイモルトウイスキー倉吉 シェリーカスク8年」です。ちなみに松井酒造のHP上では「マツイピュアモルトウイスキー倉吉 シェリーカスク8年」なんですが、どっちが正解なんでしょうね(笑)

「モルトウイスキー」だとシングルモルトなんだかブレンデッドモルトなんだか判別できませんし、ミスリードされてしまう危険性もありますから、そうした点はきちんと誤解なきよう表示してもらいたいところです。

HPは色々削除されてツギハギだらけのまま更新されていませんし、アメブロもいつの間にか消されています。こういう言い方もどうかとは思うのですが、都合の悪いものを削除して目を背けているようにも見えてしまいます(;´∀`)

そんな中にあってFacebookは更新が継続されていますので、こちらに焦点を絞り込んでいくようですね。ただ、こちらも以前はFacebookで「松井酒造」で検索すれば見つけられたのですが、今は「Matsui Whisky」と検索しないと出てきません。…言葉が過ぎてしまいそうですので、ちょっとコメントは差し控えますね(;´Д`)


(・ω・ノ)ノオイトイテ


さて、松井酒造(名)のウイスキーを飲むのは、同社のフラッグシップモデルである「マツイピュアモルトウイスキー倉吉18年」に次いで二本目となります。

松井酒造による製品紹介は以下のとおりです。
厳選したシェリー樽にて熟成させ奥深いリッチで芳醇な香りに、洋ナシやレーズンなどの果実香が特徴です。長期熟成のまろやかさに大山の伏流水を使いとても美味しく仕上げました
本品の名称は「マツイモルトウイスキー倉吉 シェリーカスク8年」ですから、シェリー樽で最低8年以上熟成した原酒のみで構成したウイスキーと理解するのが普通であろうと考えられます。松井酒造のFacebookでも、
シェリー樽で8年熟成していますので、言葉に表せない、何とも言えない甘いシェリーの香りがゆっくり熟成した香ばしいフルーティーの味になっています。
と書かれていますので、普通に考えるとどう読んでもそうだろうと思うところです。

一方で、私が本品を購入した時点で、ネット販売している複数の業者のHPで以下のように本品は紹介されていました。
スコットランド北部で蒸溜・熟成された原酒を輸入し、日本国内の協力蒸溜工場で熟成された原酒とを、松井酒造のブレンダーがヴァッティング。鳥取県倉吉市の大自然の中で、樽にて熟成されました。大山山系のまろやかな伏流水を加水調整しボトリング。オーク樽にて長期熟成の後に、シェリー樽にてフィニッシュされ、芳醇で、香り豊かな仕上がりとなってます。
複数の業者さんで同じ文言の商品の紹介がなされていましたので、松井酒造側からの製品紹介を転記しているのだろうと思いますが、この文言では、「オーク樽にて長期熟成の後に、シェリー樽にてフィニッシュ」となっています。

「シェリー樽にてフィニッシュ」というと、一般には仕上げにシェリー樽で追熟させたという意味になると思われ、私の個人的なイメージではフィニッシュの期間とは半年~2年程度が一般的で、8年も同一の樽で熟成させたものをフィニッシュとは呼ばないんじゃないかと思うのですがどうなんでしょうね(;´Д`)

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HPの製品紹介にも、松井酒造作成と思われるチラシの宣伝文句にも、「シェリー樽で8年熟成」とは一切書かれていないのも合わせて、大変気にかかるところです。

Facebookで初めて「シェリー樽で8年熟成」と書かれていますが、シェリー樽(など)で8年熟成の略ではないですよね?大丈夫ですよね?

更に気にかかるのは、「日本国内の協力蒸溜工場で熟成された原酒」という酒販店の紹介文。松井酒造はウイスキーの製造免許を取得して1年ほどですので、松井酒造での熟成期間も最長同程度ということになります。

「シェリー樽で8年熟成」となると、日本国内の蒸留所からシェリー樽で最低8年熟成させた原酒か、7年前後熟成させた原酒を仕入れ、松井酒造内でシェリー樽で更に1年程度熟成しないと「シェリー樽で8年熟成」には至りません。

そんな原酒を売ってくれる蒸留所が国内にあるのでしょうか?国内蒸留所が売りますかね、8年以上熟成のシェリー樽原酒を。自社ブランドで販売した方が確実に実入りが大きいと思われますが…。

そんなこんなでHP、Facebook、酒販店とどうにも製品紹介に一貫性がなく、平仄が合わないのが気になるところです。

まぁ結局のところ本品は、国内蒸留所の原酒は使用していない、スコットランドから輸入してきた原酒のみのブレンデッドモルトで、チラシや製品紹介は他の同社製品の文言を十分推敲しないまま使いまわしたため、辻褄が合わなくなっている、ということだろうと思います。

シェリー樽で8年以上熟成した原酒で構成されているものと信じてはいますが、これだけ情報に一貫性がないと確証は持てません。

ちなみに日本洋酒酒造組合が定めた「ウイスキーの表示に関する公正競争規約」(抜粋)では以下の事項が定められています。
第6条 事業者は、ウイスキーの取引に関し、次の各号に掲げる表示をしてはならない。
(2)熟成年数について誤認されるおそれがある表示
(3)一部のものの事実をもつて全体のものであるかのように誤認されるおそれがある表示
(5)輸入品でないものを輸入品であるかのように、又は輸入品を輸入品でないかのように誤認されるおそれがある表示
このような規約があり、日本のウイスキー製造業者はこうした規約にそってジャパニーズウイスキーの製造を行っています。松井酒造もそうであろうと思ってはいますが、同社はこの日本洋酒酒造組合のHPに組合員として掲載されておらず、この規約に縛られる立場にあるのかどうかはわかりかねます。

松井酒造の場合は時々ミスリードを疑ってしまう日本語の怪しさがありますので、飲む前から非常に不安ではあるのですが、ハードルが低い方がいざ美味しかった時の感動が膨らむというものですよね(笑)

まぁそんなわけで四の五の言うのはこのくらいにして、早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:マツイピュアモルトウイスキー倉吉 シェリーカスク8年
種類:ブレンデッドモルトウイスキー
製造:松井酒造合名会社(倉吉蒸留所)
原料:モルト
容量:700ml 46%
価格:7,020円(税込)
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【ストレート】
ツンとアルコールの刺激に、牧草のような草の匂い中心のピート香、薄手のレーズンや青りんごなど、少し青々しいシェリー樽原酒由来と思われる香り、ビスケットやクッキーを思わせる麦の香ばしさ、海苔、麦芽糖に少しバニラを思わせる甘み、まだ若い木、レモンを感じます。

甘みにシトラスフレーバー、シェリー樽原酒系の香り、麦の香ばしさも感じられ、アルコール感はあるものの悪い香りではないのですが、シェリーカスクと銘打っている割りにはシェリー感が薄いなぁというところでしょうか。

口に含むと、ピリピリとアルコールの刺激、レーズン、杏、オレンジの果皮、焦げ感のある甘み、渋みを伴う樽香、レモンを思わせるシトラスフレーバー、草の匂いを感じます。アルコールの刺激が強く、甘みはあるものの飲みにくさを感じます。

【加水】
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少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、レモンやパイナップルを思わせるフルーティな香りに、あまり主張の強くないピート香、薄くクッキーを思わせる麦の甘い香り、樽香を感じます。

加水するとかなり香りのバランスが良くなるように感じました。シェリーっぽさは私には感じられませんが、アルコールの刺激が薄れ、香りにまとまりが出てきます。

口に含むと、レモンに麦芽糖、薄くパイナップル、樽香、じんわりとアルコールを感じます。香味の要素が限られているというか、あまり奥行きや深みを感じないようには思いますが、ストレートで飲むより一気に飲みやすくなる印象で、例えば木のエグみなどの嫌な要素を感じることもありません。悪くはないなという印象です。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、レモン、グレープフルーツ、パイナップルなどシトラスフレーバー中心のフルーティさに若い木の香り、うっすらとクッキー、海苔のような香りを感じます。加水が増えるに従って柑橘系の香りが顔を出してくるようです。

口に含むと、麦芽糖か砂糖水のような素直な甘みにレモン風味、木の香り、ほんのり樽由来のビターとエグみを感じます。

加水によってグッと香味の幅は狭くなるように思いますが、加水したほうが格段に飲みやすくなります。

【ロック】
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オンザロックにすると、牧草を思わせる草の匂い、ほんのりとレーズン、薄手のシトラスフレーバーに麦芽糖を感じます。冷却するとかなり香りは閉じてしまうように感じました。

口に含むと、レーズンにミントチョコレート、レモンフレーバーに麦芽糖、樽の木材の香りを感じます。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、ほとんど香りらしい香りは立たず、ごくうっすらとシトラスフレーバーに麦芽糖を思わせる甘みが感じられる程度です。

口に含むと、とろみのある口当たりに木の風味の混じる麦芽糖、うっすらシトラスフレーバーを感じます。

水割り(1:2加水)にもしてみましたが、ほんのり甘みが感じられ、とても飲みやすかったです。ただしそれ以上の何者でもありませんが。

【その他】
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ハイボールにすると、炭酸の爽快感に青りんご、薄くぶどうを思わせる香りを感じます。口に含むと、すっきりとした炭酸の爽快感に青りんご、ミント、薄くぶどうを感じます。

【感想】
価格を加味しなければ悪いウイスキーではありませんが、コストパフォーマンスは低い印象を受けました。

(´ε`;)ウーン…あくまで個人的な感想ではありますが、「シェリー樽で8年熟成」とはにわかには信じがたいものがあるかなぁというところです。無論、嘘をついているわけではなく、ぎりぎり8年熟成の構成であったり、あまり良質なシェリー樽原酒が入手できなかった結果だろうと思いますが。

必ずしも悪いウイスキーではないんですけどね(´・ω・`)


(・ω・ノ)ノオイトイテ


これまで松井酒造からは4種類のウイスキーが販売されているわけですが、その内、価格帯で上位である2種類を飲みました。きちんとフルボトルで購入して、様々な飲み方を試してみての私自身の個人的な見解ですが、松井酒造のウイスキーを積極的に購入することが当面ないだろうと思います。

要因は大きくはコストパフォーマンスに起因するものと、製品表示や内容に関する不透明さに起因して同社製品に思い入れが持てなくなっていることによるものです。

今後も松井酒造は様々な製品を世に送り出していくことでしょうから、その中で世間から高い評判を受けるものが出てくればその限りではありませんが、お試し方々、応援方々、世間の評判を聞かずにフルボトルで購入することはしないつもりです。

かなり手厳しい物言いではありますが、きちんと購入して、きちんと飲んだ上での私個人の率直な感想です。嘘を言うより本音で話した方が良いでしょうから(・∀・)

【リピート】
しません。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
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マツイピュアモルトウイスキー倉吉18年

皆さんこんばんは、ポッキーです。

先日の記事に引き続き、いよいよ今日は松井酒造(名)のウイスキーを飲んでみようと思います(∩´∀`)∩

本日飲むのは松井酒造のウイスキーの現時点でのフラッグシップモデルといえる「マツイピュアモルトウイスキー倉吉18年」です。

ピュアモルトウイスキーという言葉は、今はスコッチウイスキーでは使われなくなってしまっていますが、複数の蒸留所で蒸留されたモルトウイスキーをブレンドしたウイスキーのことを指します。

単一蒸留所ならシングルモルト、グレーンウイスキーとブレンドするとブレンデッドウイスキーですね。複数の蒸留所で蒸留されたモルトウイスキーをブレンドしたものは、以前はピュアモルトやヴァテッドモルトと呼称されることもありましたが、今はスコッチウイスキーではブレンデッドモルトで統一されています。

語感が良いのか、日本では現在もニッカウヰスキーやキリンディスティラリーでもピュアモルトという表現を使用しています。

さて、松井酒造による製品紹介は以下のとおりです。

「鳥取・大山山系の地中で濾過され、良好で安定した水質の伏流水を使用。倉吉の美しい自然と大地の恵みである湧水を厳選しました。18年以上樽で熟成させた歳月を感じさせる複雑で奥行きのある味わい、短期熟成では味わえない深く、芳醇な香りの余韻が続きます。口当たりまろやかで、バランスのよいピュアモルトウイスキー。至福の一杯をお楽しみください。」

それでは早速飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:マツイピュアモルトウイスキー倉吉18年
種類:ブレンデッドモルトウイスキー
製造:松井酒造合名会社(倉吉蒸留所)
原料:モルト
容量:700ml 50%
価格:12,960円(税込)
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松井酒造で自社蒸留しているのは焼酎だけだと思うのですが、倉吉蒸留所の名前を冠して販売するんですね(;´∀`)
無論、焼酎を蒸留している所ですから蒸留所を名乗って何も嘘は言っていません。ただ、ウイスキーに蒸留所名を付けて販売することでどのようなイメージを抱かせるか、そこはまた違う問題ですが。

【ストレート】
ドライなアルコール感にレモンやその果皮を思わせるシトラスフレーバー、薄手の蜂蜜、麦芽糖、食パン、バター、薄手の樽香に草の匂いを感じます。

口に含むと、レモン、オレンジ、べっこう飴、じんわりとアルコール感、余韻はミントを思わせる爽快なスパイシーさが感じられ、鼻からは草の匂いとバニラの香りが抜けるように感じます。

樽感は香り、味ともに強くなく、軽めの酒質でシトラスフレーバーを強く感じます。柑橘類やミントを思わせる香味で爽やかさやすっきり感はある反面、ややもするとさっぱりしすぎて物足りなくも感じそうです。

個人的にはスモーキーさを除いたS社のH州に似た構成だと感じました。ラベルはY崎っぽいんですけどね。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、アルコールの揮発感に乗ってクッキーを思わせる甘い麦の香り、レモンの果皮、ミント、麦芽糖、少しのオイリーさとバニラを感じます。

口に含むと、麦芽糖、青りんご、レモン、ミントを感じます。優しい甘さに酸味、爽やかな味わい。すっきりしすぎてもうひと押し何かが欲しいように思います。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、レモン、ミント、水飴、麦芽糖の香りを感じます。口に含むと、麦芽糖や水飴の甘さにミントの爽やかさ、少しのシトラスフレーバーを感じます。ミントや柑橘系の風味がやや弱まり、その分、麦芽の甘さをしっかりと感じられ、なかなか美味しいです。

【ロック】
オンザロックにすると、地ウイスキーっぽい土っぽさのある樽香、チョコ、樽材のエグみ、干し草、乾いた木材、ミント、麦芽糖を感じます。

口に含むと、強めのアルコールの刺激にシトラスフレーバー、ミント、ややオイリーで麦芽糖や水飴の甘さを感じます。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、ミントを思わせる香りにレモン、薄く麦芽糖、草の匂い、薄手の樽香を感じます。口に含むと、水飴、麦芽糖、樽香、バニラ、ミント、シトラスフレーバーを感じます。

水割り(1:2加水)にもしてみましたが、優しい甘さとミントを思わせる爽やかさ、少しのシトラスフレーバーで非常に飲みやすいです。基本的にはストレートよりも加水がオススメで、トワイスアップよりも氷も加えたハーフロック、水割りがよりオススメです。

このあたりからもやはりライトユーザーを主要ターゲットにしているんだろうな~と感じます。水割りでダラダラ飲むとなかなか美味しいです( ^ω^)

【その他】
ハイボールにすると、炭酸の爽快さにシトラスフレーバー、麦芽の甘い香りが良くマッチしています。口に含むと、ミントにレモン、麦芽の甘さ、薄手の樽香が感じられ、すっきり爽やかなハイボールでなかなか美味しいです。今の時期にぴったりで、ゴクゴク飲みたい感じです。

【感想】
18年熟成にしてはさっぱりしすぎている感はありますが、決して悪くない、むしろなかなか美味しいウイスキーだと思います。ただしコストパフォーマンスに難ありと感じました。

ストレートで飲んでも悪くありませんが、どちらかというと水割りやハイボールで楽しめるウイスキーです。アルコールの刺激も強くなく、熟成感もありますが、18年熟成と言われると(´ε`;)ウーン…という感じ。

ウイスキーの年数表記は使用している原酒のうち、最も熟成年数の短いものを表記しますが、これは使用している原酒が、18年ぎりぎりのものばかりなんじゃないでしょうか。断じて悪いウイスキーではありませんが、約13,000円を出して購入したいかというと疑問符がつきます。

ブレンデッドモルトとなると、あのバランタインのブレンデッドモルト(12年)が3,000円台、ジョニーウォーカーグリーンラベル(ブレンデッドモルト15年)が5,000円前後、竹鶴17年ピュアモルトが7,560円など、競争相手と見比べてしまうと、少なくともコストパフォーマンスの面でかなり厳しいものがあります。では味の面で優位に立っているかというと、個人の見解ではそうでもないというのが本音です。

S社のY崎のデザインが好きならY崎12年、H州の味が好きならH州12年が9,180円で、年数表記は本品よりも短いですが、個人の見解ではY崎、H州の方が満足度は高いです。

正直な思いとして、定価1万円を大きく超えるウイスキーが、ストレートよりも水割りやハイボールの方が楽しめるようではあまりにも悲しいです。

他者に負けない松井酒造のウイスキーとしての個性、ブレンドの妙などが感じられないと、競合他社よりも割高感のある価格に納得が得られないのではないでしょうか。物珍しさで購入しましたが、松井酒造及び「倉吉」を選ぶ動機づけがないと、最初は購入してもらえてもリピーターにはなってもらえない気がします。

【リピート】
嘘を言うより本音で話をしたいと思います。本品についてはリピートはしません。ですが、日本発のボトラーズブランドとして、今後の飛躍に期待しています。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ

松井酒造合名会社

皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日は鳥取県からウイスキー事業に参入した、松井酒造合名会社について書きます。

松井酒造の製品を飲む記事に書こうかと思ったのですが、例によってあまりに長くなってしまったものですから、テイスティング記事は別に書くことにします(ノ∀`)

もう少し手短に文章を書く能力が( ゚д゚)ホスィ...

松井酒造は明治43年(1910年)創業の鳥取県倉吉市の企業で、芋・麦などの焼酎製造がメインの酒蔵だったようです。日本初の干し芋焼酎を製造した企業でもあるようですね。その他、柚子のリキュールや梅酒の製造なども行っています。

「焼酎製造がメインの酒蔵だった」と記載したのは、現在、同社のHPが改修され、焼酎その他製品に関する情報がなくなり、ウイスキーに関する情報のみが掲載されるようになっているためです。同社はその他、アメーバブログやFacebookなども活用されていますが、いずれも本年1~2月を最後に焼酎その他製品に関する掲載はほぼなくなっており、HP同様にウイスキーに関する情報に特化するようになっています。

以上から、同社は今後、ウイスキーを主たる製品として事業を行っていくという経営判断を行ったのであろうことが想像できます。



現在は世界的なウイスキーブームになっており、日本でもハイボールやマッサンの影響で、ひと頃ほどではないにせよウイスキーブームは継続中です。また、日本で製造されるジャパニーズウイスキーについても、サントリー、ニッカウヰスキー、キリンディスティラリー、マルスウイスキー(本坊酒造)などの貢献により、世界的なコンクールで多くの賞を受賞するようになっています。そのためジャパニーズウイスキーは、欧米や中国を始めとするアジア圏など、日本以外にも世界各国でも飲まれるようになっていると共に、多くの注目を集めるようになっています。

世界的なウイスキーブームを背景に、スコットランドではスコッチの、アメリカではバーボンの蒸留所の新設が相次ぐようになっていますが、日本でも例に漏れず、ウイスキーブームの影響に加えて2020年の東京五輪を見据え、全国各地に蒸留所の新設・新設準備が相次いでいます。

具体的には、北海道に堅展実業の厚岸蒸留所、福島県に笹の川酒造の安積蒸留所、静岡県にガイアフローディスティリングの静岡蒸留所、鹿児島県に本坊酒造の津貫蒸留所、茨城県に木内酒造の額田醸造(蒸留)所、岡山県でも宮下酒造がウイスキー製造を開始しています。また、これまで既にウイスキー製造を行ってきた若鶴酒造でも、蒸留所の設備更新によるウイスキー増産を検討しているようです。

いや~すごいラッシュですよね.。゚+.(・∀・)゚+.゚
久々のウイスキーブーム到来に加え、日本の景気も回復基調(最近は足踏み状態ではありますが)だったことも追い風だったのでしょうが、自分で書きながらけっこうな数ができるんだな、と改めて心が踊っているところです(´∀`*)

2020年のオリンピックイヤー前後には各蒸留所の製品が出揃ってくるのではないかと思います。ここに既存のメーカーの製品も加えて、次は地ビールならぬ地ウイスキーブームがやってきたら良いなぁと、そしてそれらを心ゆくまで飲んだくれたいなぁと切に願っている次第であります(*´Д`*)



さて、そんな中で他社とは違う動きを見せているのが、上述の松井酒造(名)です。蒸留所新設ラッシュの中で、各社はポットスチルを導入し、自社でウイスキー蒸留に乗り出しているわけですが、松井酒造は自社でのウイスキー蒸留は行っておらず、原酒を他社から購入し、自社でブレンド、割水、ボトリングして販売する、いわゆるボトラーズとしてウイスキー業界に参入してきたのです。

蒸留所が自社で蒸留して販売する製品のことをオフィシャルボトルといいます。対して、自社以外の蒸留所から樽ごと、またはタンク等に移し替えて購入・保管し、自社で瓶詰めして販売する業者のことをボトラーズといい、ボトラーズの販売する製品のことをボトラーズボトルといいます。

日本ではサントリースピリッツ、ニッカウヰスキー、キリンディスティラリーなどの大手ウイスキーメーカーは、いずれも自社で蒸留所を保有し、オフィシャルボトルとしてウイスキーを販売しています。一方で、小規模な地ウイスキーメーカーのウイスキーは、自社蒸留のところもありますが、スコットランドから購入した原酒をブレンド、割水して、ボトラーズボトルとして自社ブランドを冠して販売しているところが多くなっています。

当ブログでもいくつか記事にしていますが、札幌酒精笹の川酒造玉泉堂酒造宮崎本店などがボトラーズですね。ただし、笹の川酒造は安積蒸留所を新設していますので、今後はオフィシャルボトルも販売していくことになりますね(´∀`)

日本の地ウイスキーメーカーがボトラーズであることが多いのは、別に主たる事業として日本酒や焼酎の製造を行っており、ウイスキー事業が従たる事業であることや、そのためにウイスキーを本格的に製造するまでは人繰りが回らなかったり、ウイスキー用のポットスチルが大変高額であったりすることなどが理由に挙げられます。

焼酎も蒸留にはポットスチルを使用しますが、一般に焼酎のポットスチルはステンレス製、ウイスキー用のポットスチルは銅製で、それぞれ必要な設備が違うのです。若鶴酒造のようにステンレス製のポットスチルでウイスキーを蒸留してきた強者もいますが、極めて例外的です。

上述のウイスキー事業へ参入する事業者は、いずれも蒸留所の新設または改修・拡張等により、銅製のポットスチルを導入して自社蒸留し、オフィシャルボトルの販売を予定しています。また、既存のボトラーズの地ウイスキーメーカーは、戦後~昭和の洋酒ブームの中でウイスキー事業に参入していたところばかりですので、今回の松井酒造のボトラーズとしてのウイスキー事業参入は、少なくとも日本においては非常に久しぶりなのではないでしょうか。

ボトラーズは自社で原酒を製造するわけではありませんので、蒸留所としての特性や原酒の個性を打ち出すことはできず、また良い製品を販売するのためには、買い付けた様々な原酒をブレンドする優秀なブレンダーの力が必須になります。

一方で、蒸留所を建設する必要も、高額なポットスチルを導入する必要もなく、ある程度の熟成年数の原酒を購入してしまえば、新規に蒸留してから数年間の熟成の歳月を要する必要もなく直ちに製品の販売ができるというメリットもあります。原酒の確保さえできれば、設備投資を抑え、製品化までのリードタイムを大きく短縮できてしまうわけです。

松井酒造は現在は主にスコットランドから原酒を輸入して製品化しており、HP上では「スコットランドに貢献したい」「スコットランドには良い原酒がたくさんある」旨の発言をしておられますので、今後もスコッチウイスキーを輸入してブレンド、割水、ボトリングしての販売が主体となりそうです。

あえて個人的な妄想を言わせていただくと、地ウイスキーメーカーの新規参入ラッシュが続いているわけですから、既存の地ウイスキーメーカーも含めて様々な地ウイスキーメーカーから原酒を買い付けて自社で貯蔵、その後ブレンド、ボトリングして販売する、ジャパニーズウイスキーを取り扱うボトラーズが日本から誕生したら面白いのではないかと考えています。

更に妄想を重ねると、サントリーやニッカウヰスキー、キリンなど大手メーカーからも買い付けてブレンドして販売してくれたら尚更幸せな気持ちになれそうです(笑)が、まぁこれはさすがに現実的ではないんでしょうね…。



さてさて、そんなわけで松井酒造のボトラーズとしてのウイスキー事業参入は、個人的には非常に興味深く、また楽しみに見ているところなんですが、そんな同社と同社の製品が、ウイスキー造りの本質とは逸脱したところで注目を集めてしまっているようです。

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ところでこの2本を見てくれ。こいつをどう思う?

すごく…コメントしづらいです…

というわけで、この写真もそうですが、松井酒造の商品案内とS社のY崎の製品ラインナップを見ると、あぁ、うん…となってしまうわけです。

松井酒造のウイスキーは、本年4月頃から販売開始されたわけですが、当初からこのデザインは…とあまり良いとは言い難い意味での注目も多く集めてしまっていました。

更に、上述のとおり8月4日よりHPをリニューアルしているのですが、これが更に火に油を注いだような格好になってしまっています。HP上の「ウイスキーについて」というページにおいて、代表者と思しき人物の写真と共に、推敲が不十分と思われる文章が掲載されたことで、更に好ましくない意味での注目度が高まっています。

松井酒造(名)ウイスキーについて
書きぶりを見る限りはウイスキー事業へ参入した後の顧客対応でご苦労があったようですね。ただ、嘘は書いていないというレベルの、意図的にミスリードを狙ったのではないかと訝しんでしまう発売時の製品紹介や、ラベルのデザイン等を見てしまうと、一概にそこに同情的にはなれない面もあるのですが。

創業100年を超える老舗の酒蔵さんですし、地方の酒造会社の経営者というのは、往々にして地元や地方の名士、地名士さんであることが多いものです。クレームめいた問い合わせ等が仮にあったとすればですが、それへの対応には無論、慣れていなかったであろうことや、地方の中小企業者は製造も販売も広報も最少人員で皆が兼務しながら事業を回していますので、急に注目を浴びて対応にてんやわんやになったであろうことを思うと、同情的になるかは別にして責め立てる気分にもならないのは確かです。

今回の文章掲載にしても、恐らくは地名士である社長さんが書かれたものと思われ、周囲に諌められる方がおられなかったのかな、と思います。今後、地元の商工会議所とかメインバンク、同業者仲間など、誰か諌めてさしあげられる方が出てくれば良いのですが。

会社の規模に関わらず、企業の経営者というのは一国一城の主なわけです。グレーゾーンのラベルデザインにするのも、誤解を生じさせかねない製品紹介をするのもHP上にいかような文章を掲載するのも、主の経営判断なわけですから、本来は部外者がとやかく言うべきことではありません。

もしもおかしな経営判断をしているのであれば、いずれ顧客や取引先が離れていったり、法的措置をとられたり行政処分を受けたりと、社会的・法的にしっぺ返しを受けることになるだけですので、殊更、第三者が騒ぎ立てるのもどうかという思いはあります。わかっているつもりではあるのですが、今回のHP改修と文章掲載は、どうしても悪手である思わざるをえないわけです。

HPはオンライン上での企業の顔で、企業はそれを使ってまずは自社を知ってもらい、その上でできれば自社に良いイメージを持ってもらえるよう努めなければいけません。そうでなければHPを持つ意味はありません。自社にできるだけ良いイメージを持ってもらうために、嘘にならない範疇で脚色を加える、つまり自分を上げるのは、どの企業でも行っていることであり、大いにやれば良いと思います。

しかし、他者・他社を下げる言動、これは絶対に掲載してはまずいのです。これをやってしまうと、上述の自分上げが一気に鼻について胡散臭くなってしまい、せっかくの有用な広報ツールであるHPが、かえって逆効果を招くことにもなりかねないからです。

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏の名前を出して、日本のウイスキー業界、ジャパニーズウイスキーを下げていると受け止められかねない内容であること、「迷惑」とまで言い切ってウイスキーファンを下げたこと、他の部分も推敲が足りていないと思われるところが大変多いのですが、とりわけこの二点に関しては、悪手であると言わざるを得ません。

今回のHP改修内容を見た上でボトルデザインや製品紹介を見てしまうと、ウイスキーブームの尻馬に乗って手っ取り早く儲けたいだけなのかと、ライトなウイスキーファンや海外の方に売ってしまえればそれで良く、グレーなだけで黒でなければ何でもありという企業姿勢なのかと疑ってしまうことにもなりかねないのです。

他者をどれだけ下げても、決して自分は上がらないのですから。



さてさてさて、かなりクサしてしまいましたが、松井酒造の「会社情報」を見ると、こちらも推敲不十分と思われる部分は多いものの、これを読む限りは、社長さんは現状維持で満足してふんぞり返っている地名士さんというよりは、ご自分なりにかなり勉強をされているであろうこと、決断力と行動力を持った方であろうこと、勢いのあるエネルギッシュな方であろうことが想像できます。

特に、職人気質な製造業者にありがちな、「良いものを作れば売れる」という考え方ではなく、「流通革命を起こしていきたい」、つまり「売ってなんぼ」という考え方が見えるあたり、製造業の経営者としては珍しい、販売(流通)についてきちんと考えておられる社長さんなのではなかろうかと思えるわけです。

ただ、「会社情報」を読んでも「ウイスキーについて」を読んでも、松井酒造はリテラシーの観点で幾分弱みを抱えているように見受けられ、また、社長さんがなまじ行動力がありそうなだけに、お一人で色々がんばられすぎているのかなというようにも見えるわけです。

近時、新規にウイスキー事業に参入しようとしている事業者は皆、上手にメディアに対してプレスリリースを行い、新聞記事やテレビ番組等で報道されています。一方で松井酒造は、HP、アメブロ、Facebookなど自社発信の情報は出てくるものの、マスメディアを活用した様子は窺えず、せっかくボトラーズという面白い業態でのウイスキー事業参入を果たしているのにもったいないですよね。

マスメディアも常に新しい情報、報道のネタに飢えていますし、鳥取県という地方ですから、ちゃんとプレスリリースを行えば地元メディアなんかは飛びついてきそうなものなんですが。上述の社長への勝手なイメージと合わせて考えると、ご自分でやらないと気がすまない、ご自分の言葉で語らないと気がすまない方なのかもしれませんね。

中小企業の浮沈というのはある意味ではすべて社長にかかっているといっても過言ではありません。その意味では、社長に決断力と行動力がありそうなことは本来大きな強みですし、

経営理念から具体的な行動計画までは一気通貫。すべての行動は経営理念に通じている。

これを理解しておられない経営者が世の中にごまんといます。有能でエネルギッシュな地方の中小企業の社長というイメージが湧くだけに、それ故に社長が一人で抱え込んで突っ走ってしまっているのではないかと懸念してしまいます。

上手にマスメディアや中小企業支援機関などを活用されると、経営者や従業員の負担軽減にも繋がるのではないかと思います。製品の本質とは本来関係のないところで不用意な誤解を生むことは百害あって一利なしなのではないでしょうか。



と、あれこれ余計なお世話を長い長い文章で綴ってしまいましたが、松井酒造のFacebookを覗いてみると、万単位での「いいね」が付く他、海外からのコメントも多く、既に地方から広く日本に、そして世界に注目されている、今後、大きく羽ばたく可能性を秘めた企業になっています。

これは、ボトラーズらしい素早い製品展開、S社の製品に似ている気はしますが海外の方にウケの良さそうなデザイン、英語にも対応したHPやFacebookの活用、焼酎からウイスキーへ勇気を持って大きく舵を切った経営者の決断力・行動力に起因するものであろうと考えます。

HP上の文章やデザイン、誤解を招きかねない製品紹介はコアなウイスキーファンには好まれないものでしょうが、もうそこは自社のターゲットとはみなさず、むしろ炎上商法として活用しているのかもしれません(;´∀`)

製品のセグメントを海外のジャパニーズウイスキーファンやインバウンド客と、国内のライトなウイスキーファンに絞り込んでいるのかもしれませんね。コアなウイスキーファンは結局、味が気になって放っておいても買ってくれそうでもありますしね(ノ∀`)

あれもこれもに経営資源を避けない中小企業にとって選択と集中は経営戦略として非常に重要ですし、100年続いてきた焼酎事業をさておいて、新たな事業分野に経営資源を一気に集中させるのは経営者として本当に勇気のいる決断をされたと思います。

少なくとも現在のところ、松井酒造のウイスキーは完売御礼が続いているようですし、同社の経営判断は奏功しているようです。ただ今後、東京五輪終了後には海外からの日本への注目度は確実に下がるでしょうし、日本のウイスキーブームもじわじわい落ち着いてきています。これも東京五輪後には拍車がかかることでしょう。

その後に生き残っていけるか、同社の製品が広く一般に定着するか、海外に受け入れられ続けるかは、今度はデザインや売り方ではなく、ボトルの中身、製品自体の力が重要になってきます。

インターネットで等で情報を探すにつけ、製品自体にあまり良い評判が聞こえてこないのが気にかかるところですが、ウイスキー事業への追い風が続く今のうちに、良い原酒の確保に向けた取り組み、ブレンド能力向上に向けた取り組みなどを継続され、流通、つまり売り方だけではなく、製造面、造り方でも力を発揮してほしいところです。

そんなわけで色々問題含みではありましょうが、面白さとエネルギーの感じられる企業でもあり、日本発のボトラーズ企業として、是非成功してほしいと嘘偽りなく思っています。

そしていつの日か、スコッチウイスキーばかりではなく、様々なジャパニーズウイスキーにも目を向けられ、それらを集めたブレンデッドモルトやブレンデッドウイスキーを製造・販売してほしいと、かなり上の方でも書きましたが本当に夢見ていますのでお願いします(笑)

ほんと、いつかどこかのメーカーがやってくれないかなぁ…。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノナガクテゴメンナサイネ!!
|彡。゚+.*:.サッ



|ω・)チラ

とかこんなこと長々と書いてましたらHPが再度の改修に入っているようですね(笑)
あちらこちらで評判が悪かったのか、どなたかが諌められたのか、何にしろ良かったです(;´∀`)
今後の成功をお祈り申し上げます。

(=゚ω゚)ノコンドコソジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ

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