皆さんこんばんは、ポッキーです。
今日は福島県の地ウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩
本日飲むのは福島県郡山市の笹の川酒造株式会社が製造する、「山桜 モルト&グレーン55」です。
笹の川酒造㈱は明和2年(1765年)創業の老舗の酒造会社です。清酒、焼酎、リキュールなど様々な酒類を製造していますが、昭和21年(1946年)にはウイスキーの製造免許も取得しており、以来、地ウイスキーメーカーとしても名を馳せています。
細かくは以前の記事をご覧いただくことにして、製品紹介は以下の通りです。
中元・歳暮等の贈答用品向けに販売された製品のようです。笹の川酒造のHP等には情報なし。アルコール度数55%のハイプルーフのブレンデッドウイスキーです。ノンチルフィルタードでもありますので、パワフルな味わいが楽しめそうです。
それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)
ココアや生チョコレート、ウインナーコーヒー、ツンとドライなアルコールの揮発感に乗って干し草を思わせる香り、レモンや乳酸発酵系の酸味に少しニューポット的な香りを感じます。
口に含むと、しっかりと樽の木材の風味、カラメルソースにミルクチョコレート、薄手のレモン、乳酸発酵系の酸味、水飴を思わせるプレーンな甘み、ビリビリと唇や舌がしびれるような強いアルコールの刺激を感じます。
若い原酒が主体の構成と思われ、アルコールの刺激や樽感が強く感じられます。木材の風味も強いですが、樽由来のチョコレートやバニラ系の甘い風味もしっかりと感じられ、刺激は強いながら甘口に感じられ、それほど飲みづらさは感じません。
地ウイスキーにありがちな樽由来のスパイシーさが感じられないのが飲みやすさを演出してくれているようで、しっかりとチャーしてあるのか、原酒は若くとも比較的素性の良い樽をセレクトしているのか、思ったより良い印象でした。
ただアルコールの刺激はかなり強め、ハイプルーフなので当然といえば当然ですが、恐らく若さも相まってかなり暴れん坊です。ピート香は他の香味が強い分、それほど強いとは感じませんでしたが、干し草の香りなどきちんと顔を出しています。
【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、樽系の香りに変わって干し草や消毒薬を思わせるツンとした香りが前に出てきます。ミルクチョコレート、うっすらとぶどう、ニューポット的な若いモルトウイスキーのレモンや乳酸発酵系の酸味を漂わせる香りも感じられます。
トワイスアップ(1:1加水)にすると、さすがにアルコールの刺激は弱まり、香りはかなりおとなしくなります。レモンや乳酸発酵系の酸味とプレーンな甘みが主体、うっすらパイナップルや杏を思わせるフルーティさも感じられます。ピートのスモーキーフレーバーは弱めですが感じられ、樽香は相当に弱まって少し感じられる程度です。
加水によって少しフルーティなフレーバーも出てくるように感じましたが、やはり樽系の要素と若い原酒のプレーンな要素が強い印象です。それほどピーティなウイスキーとは感じていませんでしたが、味わいがプレーンな分、加水してもピート香はきっちり感じられます。
【ロック】
オンザロックにすると、樽材のビターにレモンや乳酸発酵系の酸味、少し樽材のエグみを感じます。香りは冷却すると相当に閉じるようで、ピート香はほんのり感じられるかどうかというところです。
ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、軽めのピート香が感じられる程度で、あまり香りらしい香りは感じられなくなります。
【その他】
ハイボールにすると、軽めですがオレンジやパッションフルーツを思わせるフルーティさ、樽材の木の香り、ほんのりとピート香を感じます。
ホットウイスキーにすると、軽いピート香と樽材の木の香りが合わさって、若干、ほうじ茶や緑茶を思わせる香りになります。ミルクチョコレート系の甘い香りも感じられます。
【感想】樽由来のフレーバーの目立つ若い原酒主体のウイスキー。少し割高な感じもしますが、地ウイスキー、贈答用品、限定品であることを踏まえるとまぁ値段相応でしょうか。
オススメの飲み方は水割り。次いで濃い目にしないハイボールかホットウイスキーです。
ストレートなどはちょっとアルコールの刺激が強すぎて楽しめない感じがあります。
ということで中元・歳暮用の地ウイスキーでした。地ウイスキーで贈答用品市場に限定品を送り込んでいるのは笹の川酒造くらいではないでしょうか。
中元・歳暮を贈る層、受け取る層を考えると、水割りで美味しいウイスキーに仕上げてあるのは正解のように思います。ハイボールやホットウイスキーでも美味しいことも好印象でしょうか。
あまり濃くしなければハイボールでも美味しく飲めますし、贈答用品を受け取るのは必ずしもコアなウイスキーファンとは限りませんし、むしろそうではない方が多いでしょうから、水割りやハイボールで飲みやすいブレンド、焼酎的な要素のあるあまりウイスキーウイスキーしていないものの方が良いんだろうと思います。
3,000円代の価格帯は贈答用品としてはかなり手頃なものですし、一方で若い原酒主体のブレンデッドウイスキーでこの価格が取れれば旨みはあるでしょうし、地ウイスキーメーカーには意外と悪くない市場かもしれませんね(・∀・)
【リピート】自分で積極的に購入することはないでしょうが、今回同様にいただきものとしては大歓迎です( ^ω^)
それでは今回はこの辺で。
今日は福島県の地ウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩
本日飲むのは福島県郡山市の笹の川酒造株式会社が製造する、「山桜 モルト&グレーン55」です。
笹の川酒造㈱は明和2年(1765年)創業の老舗の酒造会社です。清酒、焼酎、リキュールなど様々な酒類を製造していますが、昭和21年(1946年)にはウイスキーの製造免許も取得しており、以来、地ウイスキーメーカーとしても名を馳せています。
細かくは以前の記事をご覧いただくことにして、製品紹介は以下の通りです。
モルト原酒とグレーンをブレンド後、後熟(マリッジ)させた原酒をベースとしたMALT&GRAINを飲みごたえのある55度でお楽しみいただけます。
それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)
ココアや生チョコレート、ウインナーコーヒー、ツンとドライなアルコールの揮発感に乗って干し草を思わせる香り、レモンや乳酸発酵系の酸味に少しニューポット的な香りを感じます。
口に含むと、しっかりと樽の木材の風味、カラメルソースにミルクチョコレート、薄手のレモン、乳酸発酵系の酸味、水飴を思わせるプレーンな甘み、ビリビリと唇や舌がしびれるような強いアルコールの刺激を感じます。
若い原酒が主体の構成と思われ、アルコールの刺激や樽感が強く感じられます。木材の風味も強いですが、樽由来のチョコレートやバニラ系の甘い風味もしっかりと感じられ、刺激は強いながら甘口に感じられ、それほど飲みづらさは感じません。
地ウイスキーにありがちな樽由来のスパイシーさが感じられないのが飲みやすさを演出してくれているようで、しっかりとチャーしてあるのか、原酒は若くとも比較的素性の良い樽をセレクトしているのか、思ったより良い印象でした。
ただアルコールの刺激はかなり強め、ハイプルーフなので当然といえば当然ですが、恐らく若さも相まってかなり暴れん坊です。ピート香は他の香味が強い分、それほど強いとは感じませんでしたが、干し草の香りなどきちんと顔を出しています。
【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、樽系の香りに変わって干し草や消毒薬を思わせるツンとした香りが前に出てきます。ミルクチョコレート、うっすらとぶどう、ニューポット的な若いモルトウイスキーのレモンや乳酸発酵系の酸味を漂わせる香りも感じられます。
口に含むと、ニューポット的なレモンや乳酸発酵系の酸味にプレーンな甘み、うっすらとぶどう、マーシャルビーンズやミルクチョコレート、青々しい草の風味のピート香、少し杏を感じます。
トワイスアップ(1:1加水)にすると、さすがにアルコールの刺激は弱まり、香りはかなりおとなしくなります。レモンや乳酸発酵系の酸味とプレーンな甘みが主体、うっすらパイナップルや杏を思わせるフルーティさも感じられます。ピートのスモーキーフレーバーは弱めですが感じられ、樽香は相当に弱まって少し感じられる程度です。
口に含むと、粉っぽい口当たりに樽材のビター、カラメルソースにミルクチョコレート、少しバナナやパイナップル、レモンの混じる甘み、まだまだ強いアルコールの刺激に草っぽさのあるピート香を感じます。
加水によって少しフルーティなフレーバーも出てくるように感じましたが、やはり樽系の要素と若い原酒のプレーンな要素が強い印象です。それほどピーティなウイスキーとは感じていませんでしたが、味わいがプレーンな分、加水してもピート香はきっちり感じられます。
【ロック】
オンザロックにすると、樽材のビターにレモンや乳酸発酵系の酸味、少し樽材のエグみを感じます。香りは冷却すると相当に閉じるようで、ピート香はほんのり感じられるかどうかというところです。
口に含むと、杏にオレンジ、うっすらパイナップルを思わせるフルーティさや樽材のミルクチョコレートのような甘みやビターな要素も感じられますが、消毒薬のような強いアルコール感があり、少々刺激が強すぎるように感じました。
酒質もあるのでしょうが、それ以上にちょっと原酒が若すぎるのかなというところ。
ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、軽めのピート香が感じられる程度で、あまり香りらしい香りは感じられなくなります。
口に含むと、アルコールの刺激はまだありますがそれほど気にならなくなり、樽系の甘いフレーバーと軽めの樽由来のスパイシーさ、ピート香、プレーンな甘みを感じます。
かなり甘口に感じられ、それなりに飲めるのですが、個性に欠けてウイスキーというよりは焼酎を飲んでいるような気分になります。
水割り(1:2加水)にしてみると、香りはほぼ感じられなくなります。口に含むと、薄手のピート香と軽い金属感、樽由来の甘さが感じられます。
アルコールの刺激は感じられなくなり、焼酎代わりのような気もしますがとても飲みやすいです。水割りで飲むのが一つの正解のようです。
【その他】
ハイボールにすると、軽めですがオレンジやパッションフルーツを思わせるフルーティさ、樽材の木の香り、ほんのりとピート香を感じます。
口に含むと、杏にシロップを思わせるしっかり目のプレーンな甘さ、樽材の木の香りとスパイシーさ、軽めのピート香を感じます。
ちょっと甘ったるくてイマイチだなぁとも思ったのですが、薄まってくると甘みも弱まりすっきりとして良い感じ。後口に軽めのピート香が感じられるのも香味を引き締めてくれて好印象です。
私がハイボールを作る時は基本的にウイスキー45mlにソーダ水190mlでやっているのですが、本品の場合はうい30ml程度で良いかもしれません。濃いと逆に余計なフレーバーを感じてしまいます。
ホットウイスキーにすると、軽いピート香と樽材の木の香りが合わさって、若干、ほうじ茶や緑茶を思わせる香りになります。ミルクチョコレート系の甘い香りも感じられます。
口に含むと、やはりどことなくお茶を飲んでいるような感じ(笑)よくよく味わえば樽系の甘いフレーバーやスパイシーさ、うっすらピート香も感じられます。
樽由来の甘さやプレーンな甘さの強いウイスキーだからか、ホットウイスキーでも甘めで飲みやすく、なかなか悪くありません。
【感想】
オススメの飲み方は水割り。次いで濃い目にしないハイボールかホットウイスキーです。
ストレートなどはちょっとアルコールの刺激が強すぎて楽しめない感じがあります。
ということで中元・歳暮用の地ウイスキーでした。地ウイスキーで贈答用品市場に限定品を送り込んでいるのは笹の川酒造くらいではないでしょうか。
中元・歳暮を贈る層、受け取る層を考えると、水割りで美味しいウイスキーに仕上げてあるのは正解のように思います。ハイボールやホットウイスキーでも美味しいことも好印象でしょうか。
あまり濃くしなければハイボールでも美味しく飲めますし、贈答用品を受け取るのは必ずしもコアなウイスキーファンとは限りませんし、むしろそうではない方が多いでしょうから、水割りやハイボールで飲みやすいブレンド、焼酎的な要素のあるあまりウイスキーウイスキーしていないものの方が良いんだろうと思います。
3,000円代の価格帯は贈答用品としてはかなり手頃なものですし、一方で若い原酒主体のブレンデッドウイスキーでこの価格が取れれば旨みはあるでしょうし、地ウイスキーメーカーには意外と悪くない市場かもしれませんね(・∀・)
【リピート】
それでは今回はこの辺で。