皆さんこんばんは、ポッキーです。

昨日付けで当ブログの訪問者が1000人に到達しました(∩´∀`)∩
10月末にブログを開始しましたので、約2か月での大台となりました。履歴を見ますと訪問者が100人に達したのが11月13日のことでしたので、そこから一月半で900人の上積みと、かなりハイペースでの到達となりました。

あまり高いお酒、レアなお酒には手が出ませんし、鼻も舌も平凡そのものですが、毎日楽しく飲んでおりますので少しづつテイスティングやコメントを上達させながら記事をお届けできればいいなと思っています。

今年も後4日ほどですが、引き続きお読みいただけますと幸いですヾ(´ω`=´ω`)ノ

さて、今日は本年9月1日リニューアル新発売のニッカウヰスキー「シングルモルト宮城峡」を飲みます。
ニッカウヰスキーの「宮城峡蒸留所」については、過去記事をご参照いただければと思います。

シングルモルト宮城峡はこれまでノンエイジ(年数表記なし)、10年、12年、15年のラインナップがありましたが、今年8月末を以っていずれも終売となり、リニューアルして発売されたのが本品です。

ハイボールブームに続くマッサンブームによって、久しぶりにウイスキー市場が活況となり、特に主人公のマッサン(竹鶴政孝氏)が創業したニッカウヰスキーの需要が爆発的に高まりました。ニッカウヰスキーにとってはまたとないビジネスチャンスだったのですが、残念ながら旺盛な需要に対応できるだけの原酒保有量がなく、逆に将来に向けての原酒が枯渇する危険性が高まってしまい、多くの銘柄が今年8月末を以って終売になってしまいました。

ニッカウヰスキーの有する2つの蒸留所、「余市蒸留所」と「宮城峡蒸留所」。それぞれのシングルモルトである余市と宮城峡は、いずれも年数表記のある製品をすべて終売とし、新たにブレンドを変えたノンエイジのみとなりました。人気のある「竹鶴」シリーズや「ブラックニッカ」シリーズに少ない原酒を振り分けるためのやむを得ない措置だったようです。

ウイスキーは製品化するまでに最短でも数年、場合によっては数十年を樽の中で熟成させますので、突発的に需要が急増しても、直ちには対応できないわけです。バブル崩壊後、長らくウイスキーの消費量は減少の一途を辿っていましたので、過剰在庫にならないよう原酒の製造量は慎重に調整してかなり落としていたはずですので、尚更、予期せぬ需要拡大に対応できなかったものと思われます。

ウイスキー需要の拡大は日本に限らず世界的なものになっており、中国に代表される新興国の旺盛な需要もあって、ニッカウヰスキーだけでなく、本場スコットランドでも年数表記をなくした製品が主体となり、年数表記のある製品は軒並み終売や値上げになっています。

日本最大手のサントリーも、数年前に山崎・白州両蒸留所のシングルモルト10年を終売にした他、今年は各種製品を大きく値上げしています。サントリーはどうやら来年もまた大幅値上げを行うようで、どうにも愛飲者には不都合な時代になってきたようです。消費税まで上がるしね……(-。-) ボソッ

さて、嘆いてばかりいても人生楽しくありませんので、新しい宮城峡を飲んで楽しい気分になろうと思います( ^ω^)

名称:シングルモルト宮城峡
種類:ウイスキー(シングルモルト/ジャパニーズ)
製造:ニッカウヰスキー株式会社
容量:180ml 45%
価格:1,140円(税抜)(フルボトル700mlで税抜4,200円)
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【香り】
ストレートでは、シェリー香とレーズン香がします。アルコール感は45%という度数からは考えられないほど軽いです。シェリーの香りが上手に原酒の若さ、アルコールの刺々しさを覆ってくれている感じです。奥からは非常に落ち着いた樽香もしてきます。

少量加水すると、シェリーもレーズンもより華やかに香ります。香りが開く印象です。とても甘酸っぱい、新鮮な香りです。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、酸味がより目立つようになり、柑橘類や乳酸菌のような非常に鮮烈な酸味を感じます。穏やかな木や土の香りもしてすっきりと心地よく、アルコールの刺激も加水で薄れていることからずっと嗅いでいたくなります。

【味】
ストレートでは、シェリーの甘酸っぱさとタンニンの若干の渋み、ピリピリとしたアルコールの刺激がして、奥からじんわりと麦芽の甘みを感じることができます。

少量加水すると、シェリーの甘酸っぱさの直後にタンニンの渋みをより強く感じるようになります。アルコールの刺激が後退することから、麦芽の甘みもしっかり感じられるようになってきます。

トワイスアップでは、麦芽の甘み、穀物の苦味、シェリーの渋みと甘酸っぱさを感じます。アルコールの刺激はほぼなく、とてもフレッシュで鮮度の良い果物を味わっているような気分になります。

オンザロックにすると、シェリーに加えて若々しい草の匂いがします。ピートを使用した原酒もいくらか使用しているのかもしれません。氷に注ぐことからとろみが感じられるようになり、甘酸っぱさと渋みのバランスが良く、程よいアルコールの刺激も味わえます。その奥には柑橘類や乳酸菌を思わせる酸味がしっかりと効いています。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、柑橘や乳酸菌の穏やかな酸味、穀物の苦味、麦芽の甘みが感じられます。

ハイボールでは、シェリーの華やかな香りと麦芽の甘みが感じられ、甘口でとろみのあるハイボールになります。

【評価】
華やかで甘酸っぱく、フレッシュ。新鮮で若々しいですが荒々しさは感じられない美味しいウイスキーです。

個性を研ぎ澄まし、一新。」とのキャッチコピーでリニューアルされたシングルモルト宮城峡ですが、ニッカウヰスキーが宮城峡の特徴として掲げる「フルーティで軽快で華やか」なウイスキーに確かに仕上がっていると思います。個性を研ぎ澄ましたというのは、恐らくよりシェリー感を強めたということかと。

トワイスアップかハイボールがオススメです。45%とアルコール度数が高いこともあり、水やソーダ水で割るのに適していると思います。

値上げによってこれまでのニッカウヰスキーの異常なコストパフォーマンスの良さが薄れてしまったことや、年数表記のある製品が悉く終売になってしまった衝撃からか今ひとつ評判の高くない、ニッカウヰスキーの新シングルモルトですが、酒歴が浅く年数表記のある余市や宮城峡を飲んだ記憶のない私からすると、よくできたウイスキーではないかと思います。

若い原酒が多く使われるようになっているのは間違いないのでしょうが、ブレンドの妙で若さをフレッシュさや鮮烈さに上手く置き換えられていると思います。甘酸っぱさのたまらない、女性やウイスキー経験の浅い方にオススメできるウイスキーだと思います。

【リピート】
次はフルボトルで購入しても良いかなと思っています。700mlのフルボトルだけでなく、500mlの少し小さめのボトルもラインナップされているのが個人的には嬉しいところです。アサヒショップ(ニッカウヰスキーはアサヒビールの子会社)の通販からシングルモルト宮城峡・余市とも消えてしまっていることがものすごく心配なところですが…

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ