皆さんこんばんは、ポッキーです。

キリンディスティラリーのシングルモルトに続いて、今日はシングルグレーンを飲みますよ(∩´∀`)∩
本品はシングルモルトに同じく、富士御殿場蒸留所及びキリン公式通販の「DRINX」限定での販売となっているものです。

シングルモルトは単一蒸留所で蒸留されたモルトウイスキーですが、シングルグレーンは単一蒸留所で蒸留されたグレーンウイスキーのことです。

モルトウイスキーは単式蒸留機で蒸留された二条大麦を原料とした蒸留酒で、グレーンウイスキーは主にトウモロコシ、時々ライ麦、小麦、二条大麦などを原料に連続式蒸留機で蒸留された蒸留酒です。

世界的に見るとモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造するウイスキー会社は稀なのですが、日本ではサントリー、ニッカウヰスキー、キリンディスティラリーの大手三社がいずれもモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造しています。

これは、ウイスキーの本場スコットランドではウイスキーの蒸留所が数多くあり、互いに原酒を融通し合う分業制であったのに対して、日本では蒸留所の数が少なく、かつては輸入ウイスキーの価格や輸送コストが高かったこと、輸送に時間がかかったことなどから、それぞれのウイスキーメーカーが自前で様々なタイプのウイスキーを用意する必要があったためでしょう。

上記の大手三社はいずれもシングルグレーンウイスキーを販売しており、サントリーが「知多」、ニッカウヰスキーが「カフェグレーン」と「カフェモルト」、キリンディスティラリーが本品などです。

個人的な三社のグレーンウイスキーのイメージですが、サントリーはまぁ普通のグレーンウイスキー、ニッカウヰスキーは敢えて効率の悪い旧式の連続式蒸留機を使用することにより、グレーンウイスキーでありながらより原料の香味を多く残したグレーンウイスキー、キリンディスティラリーは三種類の異なる連続式蒸留機を用意することで、様々なタイプのグレーンウイスキーを作り分けるといったところです。

その中でもキリンディスティラリーのグレーンウイスキーへのこだわりは非常に強く、その結果、「富士御殿場蒸留所シングルグレーンウイスキー25年」がワールド・ウイスキー・アワード2016で「ワールド・ベスト・グレーンウイスキー」賞を受賞しています。世界一のグレーンウイスキーとの評価を得たわけです。

サントリーとニッカウヰスキーというジャパニーズウイスキーの先駆者に数十年遅れてウイスキー造りを始めたキリンが、サントリーやニッカウヰスキーと差別化するために力を入れたのがグレーンウイスキーなんでしょうね。

また、竹鶴政孝氏の学んだスコッチウイスキーの影響が強いサントリーとニッカウヰスキーに対し、日米英三国合弁でウイスキー造りを始めたキリンは、特にアメリカンウイスキー(バーボン)の影響を強く受けているようで、トウモロコシを主たる原料として連続式蒸留機で製造するバーボン造りのノウハウが、同じく連続式蒸留機でトウモロコシを原料に製造するグレーンウイスキー造りに活かされているのだと思います。

さて、そんなキリンディスティラリーのシングルグレーンですが、「DRINX」での製品紹介は以下のとおりです。

「富士御殿場蒸溜所の原酒そのままを味わっていただくため、粗ろ過のみで仕上げました。多様な香味タイプの原酒の中から選んだ、富士御殿場蒸溜所の特長が詰まったシングルグレーンウイスキー。しっかりとした熟成感の中にもノンエイジクレームならではのハツラツとしたパワーが満ちあふれています。果実のようなエステル香とクリアでありながらしっかりとしたボディを感じられる、富士御殿場蒸溜所のバッチグレーン原酒のみを使用したシングルグレーンウイスキー。甘く芳ばしい黒蜜を想わせる樽熟香が、透明感のある爽やかな香りとほのかなピーチの香りを包み込みます。ぜひ富士御殿場グレーンの底力を感じてくだ さい。」

富士御殿場グレーンの底力を感じるべく、それでは早速飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:The Fuji Gotemba Distillery Blender’s Choice シングルグレーンウイスキー
種類:ジャパニーズシングルグレーンウイスキー
製造:キリンディスティラリー株式会社
原料:グレーン、モルト
容量:500ml 46%
価格:5,400円(税込)
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ボトルにはキリンディスティラリーのチーフブレンダーである田中城太氏のサインが印刷されています。自信の程が窺えるラベルですね。

【ストレート】
アルコールの揮発感に乗って穏やかなエステリーさと樽香、薄くシトラスと穀物感を感じます。口に含むと、麦芽糖、とうもろこし、樽香、少し粉っぽさのある穀物感を感じます。

グレーンウイスキーですが単体で飲んでも十分に美味しく感じられます。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、とうもろこし、麦芽、黒糖を思わせる甘い香りに弱めの樽香がします。口に含むと、とうもろこし、麦芽糖、黒蜜を思わせる甘みに薄く樽系のビターを感じます。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、黒蜜、とうもろこし、薄く麦芽糖を思わせる甘く香ばしい香り。口に含むと、黒蜜にとうもろこしの香ばしい甘さ、少しレモンのようなすっきりとした清涼感もあります。

【ロック】
オンザロックにすると、薄くとうもろこしにうっすら黒蜜の甘い香り、香ばしい麦の香りがします。口に含むと、黒蜜、麦芽糖、しっかりと樽系のビターを感じます。甘さと苦みのバランスが良いです。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)にすると、香りはほとんど立たなくなります。口に含むと、黒蜜ととうもろこしを思わせる甘みがしっかりと感じられます。

【その他】
ハイボールにすると、黒蜜やとうもろこしを思わせる甘さにソーダ水の清涼感が感じられ、甘口ですが後味のすっきりしたハイボールになります。なかなか美味しいです。

【感想】
グレーンウイスキーらしい一本調子さはあるものの、飲み方を選ばない美味しいウイスキー。

基本的にストレート、加水、ロック、ハイボールまで大きな香味の変化はありません。ずっとこればかり飲んでいると飽きがきそうですが、他のウイスキーを挟みながらであれば、単体でも十分に楽しめるウイスキーです。

グレーンウイスキーらしいスムーズな飲み口に、ノンエイジながら熟成感があり、さすがはグレーンウイスキーで名を馳せるキリンディスティラリーというところではないでしょうか。

【リピート】
グレーンウイスキーで、しかもノンエイジと考えると500mlで5,400円という価格は手を出しにくいものがありますが、キリンのグレーンウイスキーの質の良さを経験できる美味しいお酒です。蒸留所に行かれることがあれば、記念に1本買ってみても良いのではないでしょうか。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ