皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日はフォムファスの量り売りで購入したスコッチウイスキー第三弾を飲みます(∩´∀`)∩

本日飲むのは「ブルイックラディ」というスコッチウイスキーで、アイラ・モルト(スコットランドのアイラ島のウイスキー)です。

アイラ・モルトの造られるアイラ島では、蒸留所は海辺に建てられることが一般的で、そのためアイラ・モルトはヨード香(海藻の香り)や潮の香りがします。また、アイラ島の大地からはふんだんにピート(泥炭)が採れ、アイラ島で湧き出る水は堆積したピートの層で濾過されて湧き出てくることから、ピート香がするそうです。

水からピート香がすることに加えて、麦芽の乾燥にも当然、豊富に採れるピートが使用されます。かつ、海辺の蒸留所でヨードや潮の香りを身に纏ったアイラ・モルトは、一般にジャパニーズウイスキーよりもクセの強いスコッチウイスキーの中でも、極めてクセの強いウイスキーが揃っています。

言わば、薬臭いウイスキーができあがり、アイラ・モルトは日本では正露丸の香りにも例えられることがあります。そのため、大変好き好きのするウイスキーであり、敬遠する方もいる一方で、ハマって戻れなくなる方もいるようです。

私の場合はまだ好き嫌いを言えるほどにはアイラ・モルトを飲んだ経験はなく、バーで「アードベッグ」や「ラフロイグ」を一、二回飲んだことがある程度です。確かに薬臭く、確かにヨード臭く、確かに非常に煙たく、でも割りと飲めてしまうウイスキーという印象ですが、フルボトルで購入して家で飲むかというと…まだそこまでには至っていません。

嫌いとか不得手という印象は持っていませんので、そのうち見事にハマりそうな気もしています(・∀・)

さて、本日飲む「ブルイックラディ」ですが、蒸留所は1881年に設立されています。ブルイックラディとはゲール語で、「海辺の丘の斜面」という意味だそうです。1994年に一度は閉鎖されてしまいますが、2001年5月に蒸留所の閉鎖を惜しむ新オーナーによって操業が再開されています。

ブルイックラディ蒸留所では、コンピューターや自動機器を一切使用せず、昔のままに職人たちによる妥協のな い手造りがされているそうで、何と120年以上前の創業当時の設備を未だに使い続けているそうです。

多分に資金的な問題があってのことではあるのでしょうが、それがブルイックラディの個性と特徴を生み出すことに繋がっているようです。ウイスキーの蒸留は時間をかけて、急がずにゆっくりとスピリッツを取り出す技術が使われており、冷却濾過やカラメル着色は一切行われていません(ノンチルフィルタード、ノンカラーというやつですね)。

上述のアイラ・モルトにしては珍しく、使用する大麦に焚きつけるピートは微量にとどめられているそうです。ポットスチルの形状にも工夫があるようで、そのため、ブルイックラディはワイン愛好家でも楽しめるウイスキーだといわれるほどに、クセと個性の強いアイラ・モルトとしては異例の、エレガントで華やかな味わいのウイスキーになるようです。

さて、それでは早速飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:ブルイックラディ19年
種類:シングルモルトスコッチウイスキー
製造:レミーコアントロー社
原料:モルト
容量:200ml 46%
価格:5,346円/250ml(税込)(写真は200mlボトルですが、現在はなくなった模様です。)
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【ストレート】
少し古びた白木、なめした革、梅の実、乾燥した麦、畑の土のような香りを感じます。少しオイリーな香りです。

口に含むと、46%とアルコール度数高めなこともあってか、かなり強いアルコールの揮発感に蜂蜜のような麦芽の甘み、梅の実のような酸味のある果実感、ピートの煙たさに潮気、ヨードを感じます。後口はかなりしっかりと樽系のビター。

はっきりとピート、潮気、ヨードを感じますが、これでもアイラ・モルトとしては異例のそうした要素の薄さなんですよね。アイラ・モルトの個性の強さはやはり推して知るべしというところでしょう。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、樽香に蝋燭の蝋を思わせるすごくオイリーな香り。奥に甘い香りも潜んでいるのですが、何かオイルが香りに蓋をしているかのような印象を受けました。一回、開封した後に、時間を経過させることですごく化けそうな印象です。

口に含むと、蝋燭の蝋、木香、柑橘類の風味に蜂蜜、煙とヨードが感じられ後口はビターです。タンニンで口の中がかなりイガイガします。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、シトラスフレーバーに蜂蜜のような甘い香り、木香にピート香を感じます。口に含むと、甘さは弱く、オイリーさ、木香に、強くビターを感じます。タンニンで口中がイガイガし、ピート香も引き続き感じられますが、ヨード香や潮気はかなり弱まります。

あまり加水量を多くするのはオススメできません。

【ロック】
オンザロックにすると、オイリーな香りの中にバニラのような甘い香りが感じられます。口に含むと、ピリピリと強めのアルコールの刺激、シトラスフレーバー、蜂蜜のような甘さが感じられます。冷却することでビターさやピート、ヨード、潮気などは柔らかく感じられるようになります。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、薄く甘い麦芽の香り、木香にほんのりピート香が感じられます。口に含むと、辛口でビター、薄めの麦芽の甘み、ピート、ヨードを感じます。

【その他】
ハイボールにすると、ほのかに麦芽の甘さが感じられます。ピート香やタンニン、ビターなどはソーダ水で緩和されます。

【感想】
アイラ・モルトの息吹の感じられる、ドライなウイスキー。

ピート香、ヨード香、潮気など、アイラ・モルトの個性が一通り感じられますが、ストレートはともかく他の飲み方であれば、そこまでこれらの個性を強く感じることなく飲めます。

香りでは柑橘系の甘酸っぱい香りや麦芽の甘い香りも感じられますが、味わいはかなりドライです。そのため、加水していくことによって香味が扁平になってしまうように感じました。

オススメはストレート、少量加水、オンザロックというところで、加水量を増やしたりソーダ水で割ると没個性になってしまいます。

ここからかなり妄想も入りますが、「ブルイックラディ19年」という名目でフォムファスから通販で購入しましたが、これ本当に19年熟成…?という印象でした。フォムファスの通販の紹介だとアルコール度数40%なんですが、本品は46%ですし、そもそも2001年蒸留再開のブルイックラディ蒸留所は、最長熟成年数でも15年ほどで、1994年の蒸留停止前の原酒だとすると20年以上の熟成年数になりますしね。

アルコール度数が高いとはいえアルコールの刺激もかなり強く、熟成感も弱かったので、尚更…。こういう酒質なのかもしれませんし、単に商品情報を更新していないだけなのかもしれませんが…(´ε`;)ウーン…

件の樽香に関してはやはり少し気になるなぁというところでした。

【リピート】
フォムファスでのリピートは、個人の見解としてはやや否定的ですが、「ブルイックラディ」自体はまたバーなどで飲んでみたいと思います。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ