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皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日は熟成途上のジャパニーズウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩
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本日飲むのは「嘉之助 ニューボーン 2018」です。

先般、「嘉之助蒸溜所」を訪問した際に購入してきました(・∀・)

小正醸造株式会社や嘉之助蒸溜所については、蒸溜所訪問時の記事をご参照いただければと思います(´∀`*)

製品紹介は以下の通りです。
2018年2月に蒸溜したウイスキー原酒を樽詰めしてできたシングルモルトニューボーンです。
原料にはイギリス産ノンピート麦芽を使用。ディスティラリー酵母で発酵させた後、初留釜で蒸留、その後、嘉之助蒸溜所が所有している構造の違う2基の再留釜のうち、ボディのある酒質を造ることができる構造の再留釜で蒸留を行いました。その原酒を樽熟成米焼酎「メローコヅル」が貯蔵されていたアメリカンホワイトオークの樽をリチャーした樽に樽詰、潮風が香る嘉之助蒸溜所の貯蔵庫にて8ヶ月間貯蔵後、カスクストレングスでボトリングし、甘く華やかなニューボーンに仕上げました。
ということで、蒸溜所訪問時にも試飲させてもらっていますが、ニューボーンを本日は飲みます。

ボディのある酒質を造ることができる構造の再溜釜は、蒸溜所訪問時の記事中に写真を掲載してますが、三基ある蒸溜器の真ん中、SS1と呼ばれる初溜・再溜兼用釜のことですね。

それを「メローコヅル」の熟成に使用した、つまり米焼酎樽で熟成させたウイスキーということになります。

わずか8か月の熟成ですので、どの程度、米焼酎樽の影響が出ているものかというのはわかりかねますが、焼酎樽を使用したウイスキーの熟成は、国内外どこの蒸溜所でも例を見ないのではないでしょうか。

その点では正直、非常に興味がありますし楽しみです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:嘉之助 ニューボーン 2018
種類:ニューボーン(ジャパニーズシングルモルトウイスキー)
製造:小正醸造株式会社(鹿児島県日置市)
容量:200ml 58%
価格:3,000円(税別)
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【ストレート】
金属質な香りにハイトーンなアルコールの揮発感、麦殻に青みがかった穀物香、麦粥、ニューポット的な乳酸発酵系の香りを感じます。次いでミルクチョコレート、りんご、薄めのカラメルソースやカルダモンなどのスパイス感の混じる樽香も感じられます。

口に含むと、りんごや桃、濃い目の甘いモルティさ、強いアルコールの刺激、スパイス感の混じる樽香、ミルクキャラメルにチョコレート、軽めの金属感とニューポットの焼酎的な風味も感じられます。

アルコール度数が高めですので香味ともに相応の刺激があります。一方で思ったほど若さばかりを感じるわけでもないなという印象で、短熟の割りにはそれなりに出来上がり感があって、美味しいなと感じられました。

ただ米焼酎や麹の要素は私の粗末な鼻と舌では上手く感じ取れず(´・ω・`)

あるいは私がモルトの風味だと感じているうちの幾ばくかは米の風味なのかもしれませんが…。

ただ若い原酒&温暖な地域での熟成という状態ながら樽系の香味ばかりではなく、どちらかといえばモルティな風味がしっかりと感じられるのは、メローコヅルの熟成に先んじて樽を使用していることで、良い感じに樽のエキス分が抜けてくれているからなのかもしれませんね。

【加水】
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トワイスアップ(1:1加水)にすると、麦殻に青みがかった穀物香、麦芽のモルティな風味、ニューポット系の焼酎感と乳酸発酵系の香り、少しの金属感、軽めのりんごや桃、うっすらと樽香を感じます。

口に含むと、青みがかった穀物香に麦芽のモルティな風味、りんごに少しだけ桃、薄くスパイス感の混じる軽めの樽香、若干の金属感と共にニューポット系の焼酎っぽさを感じます。

加水するとアルコールの刺激は一気に抑えられますが、原酒の若さが如実に現れてくる感じ。樽系の香味がそれほど強くない分、加水でそれが更に薄まったこと、ハイプルーフな香味で押し通せていたことが押し通せなくなることが要因でしょうか。

【ロック】
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オンザロックにすると、麦殻や麦藁の強い香り、青みがかった穀物香にニューポット的な乳酸発酵系の香り、割合しっかり目の銅系の金属香、りんごに少し花梨やレモン、奥の方に麦芽のモルティな香りも感じられます。

口に含むと、樽材のビター、古びた木材、薄手のチョコレート、乳酸発酵系の酸味、りんごに少しだけ花梨、薄くグレープフルーツ、軽めの金属感、しっかり目のモルティな甘みとコクを感じます。

ハイプルーフなおかげなのか、ロックにして冷却しても意外に香りは閉じず、「おぉ」と良い意味で感心しました。

一方で味の面では冷却と氷で薄まるためかモルティな要素が抑え込まれ、初めはストレートや加水ではそれほど感じなかった樽系の風味が前面に出てきてどうしたことかという感じでした(笑)

少し氷が溶けて馴染んでくると、フルーティさが感じられるようになり、後半は特にモルトの甘い風味がしっかりと感じられてけっこう美味しいです。

トワイスアップよりはオンザロックの方が個人的にはオススメです。

【その他】
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ハイボールにすると、乳酸発酵系の酸味に混じり、りんごや少し桃、軽めの花梨、グレープフルーツの果皮、モルティな甘みを感じます。

口に含むと、乳酸発酵系の酸味、ニューポット的な焼酎感、りんごに花梨、薄くグレープフルーツ、少しパイナップル、奥にはモルティな風味も感じられます。

ハイボールは当然、炭酸水と氷で薄まるわけですが、炭酸の爽快感等も加味されることで、若さがそれほど気にならず、むしろ楽しんで飲めます。

短熟のニューボーンですがハイボールであれば現状でも十分美味しいかなと思います。ある程度、色々と薄い分、むしろ食事との相性は良いかも。

ただし薄まってくるに従ってボロが出てくる感じなので、濃い目に作る方が良いかと思いますし、グイグイ早めに飲み干してしまうのが良さそうです。

【感想】
先々が本当に楽しみになる、出来の良いニューボーン。

随所に若さを感じさせつつも色々楽しみながら飲めました。焼酎メーカーだけあって、蒸溜酒造りに関してはあまり不安はないのでは。

樽熟成についても相応の歴史とノウハウを有するはずですし、鹿児島の温暖な気候の中でどのような熟成が進んでいくのかも経験の蓄積があるだろうと思います。

若い原酒は熟成が進んでいない中で樽からの香味は早めに出てきてしまい、樽系の香味ばかりということも珍しくないように思いますが、メローコヅルの熟成に使用した焼酎樽を使用することで、焼酎の熟成の段階である程度、木のエキスが抜けてくれているのか、短熟の割りにモルティな要素が主体なのが印象的でした。

温暖な鹿児島の環境下では、熟成は早期に進むでしょうが、同時に樽からの香味が出過ぎたり、天使の分け前が多かったりという悩みもあるところですが、米焼酎樽など古樽を上手に活用することで一定の解決が図れれば面白いですね。

今回は米焼酎由来の風味というのは正直なとこと感じ取ることができませんでしたが、ちょいき熟成させていく中でそうした要素も取り込んだウイスキーが出来上がるとオンリーワンの面白いウイスキーになるんじゃないでしょうか。

色々と製品化されるには当面の時間を要することにはなりますが、本品は先々を楽しみにしてくれる出来栄えであったと思います。

しっかりと熟成させたウイスキーの登場を楽しみにしています(´∀`*)

【リピート】
記念品的なものなので本品自体のリピートは機会がないだろうと思いますが、上述の通り、先々を大いに楽しみにしています( ´∀`)b

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ



|ω・)チラ
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