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皆さんこんばんは、ポッキーです。

本坊酒造株式会社の「マルス津貫蒸溜所」の見学、前編に続き後編ですヽ(○´∀`)人(´∀`○)ノイェーイ♪

※やはり写真大量&文章冗長です、ご注意ください(`・ω・´)ゞ
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もろみ(醸造酒)を蒸留するから蒸溜酒。発酵が済んだウォッシュを蒸溜します。

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津貫蒸溜所のポットスチルは二基。信州蒸溜所と同様に、初溜釜、再溜釜が一基ずつの一対です。

写真右が初溜釜、左が再溜釜。

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スライム的な形状の初溜釜。

近づくどころか触れる(笑)

団体旅行バンザイというところでしょうか(☆゚∀゚)

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土台の付いた形状の再溜釜。こちらも稼働中(´∀`)

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スピリットセーフ。洋酒の製造工程なわけですが、小物類も含めると急に日本のお仕事中って風景になるから面白い(・∀・)

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これも間近で見れました。

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ヘッド、ミドル、テールで分けるのは蒸溜所のマンパワー。機械で何かを読み取って自動でミドルカットできたりすると楽なんでしょうけどね。

グラスに貼ってある付箋には、蒸溜開始から汲み取るまでの経過時間が記載されています。

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スペシャルタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━イム!!!!

何とヘッド~テールまで、適宜カットされた原酒を順繰りにテイスティングすることができました(;´Д`)ハァハァ

こんな経験ができるとは思ってもみませんでした(;゚∀゚)=3ハァハァ

参加して良かった…(笑)

まずは当然ヘッドからスタートして、ミドル、テールへとテイスティングを進めたわけなんですが、逆からの方がわかりよいとのお話があり、次いでテールからスタートしてミドル、ヘッドへと逆の順番でもテイスティングさせてもらえました(*´Д`)ハァハァ

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蒸溜開始から「3分55秒経過」と「8分経過」の原酒。ヘッドの部分として、カットされてしまう部分です。

強いアルコールの揮発感と刺激が感じられる荒々しいお酒で、感覚的には「爆弾ハナタレ」を思い起こさせてくれました。

ウイスキーとして長期熟成させる代物ではなさそうですが、スピリッツとしてこれはこれで意外とアリなのかなと思います(・∀・)

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蒸溜開始から「250分経過」、4時間超を経ているテール部分です。

アルコールの純度が下がって白濁しており、見た目からして無色透明の所謂スピリッツとは違っています。

ウイスキー、あるいは麦焼酎的な風味が感じられはするのですが、芯のないぼんやりとした香味という印象で、感覚的には「オールド・マスター」を思い起こさせてくれました。

アルコールが揮発して液面が低下したウイスキーのあの感覚がありました。

ろくなものを飲んでこなかったこの経験がこんなところで活きるとは…( ´艸`)

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蒸溜開始から「60分経過」と「90分経過」の原酒。ヘッドとテールを除いたミドルの部分に該当し、次の熟成へと回される部分です。

もう少し前や後の部分もテイスティングしましたが、とりわけこの2つの香りと味は素晴らしかったです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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訪問日前日のミドルカット原酒と、それに1:1で加水したもの。

( ゚Д゚)ウマー...

このままでも十分に美味しいスピリッツでした。これが津貫の環境で数年以上の時を熟成していく中で、どのように変化していくのでしょうか。先々がものすごく楽しみです(∩´∀`)∩

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ちなみに写真手前の2つは各バーボン樽、シェリー樽で熟成させた原酒です。ノージングだけでしたということにしておきますが、どちらも思わず笑みの溢れる素晴らしいものでした(*´艸`*)

特にシェリー樽原酒の方はもうね…(笑)

いずれ製品化予定とのことでしたが、価格面か販売数量面か、どちらかあるいはその両面の問題から私の口には入らないことでしょう(ノ∀`)

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旧蒸留塔→ウイスキー蒸溜塔に続いては石蔵樽貯蔵庫へと順路が続きます。

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石造りのウェアハウス。全部で四棟あるそうです。

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中に入ると、ウイスキーの良い香りで満たされていました。

樽番号が数千番台のものは信州蒸溜所から持ってきた樽で、T○○となっているのは津貫蒸溜所で使用を開始した樽だそうです。

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割と大事な写真なのにピンぼけしていた…(´・ω・`)

天使の分け前ことエンジェルズシェアは、比較的涼しい長野県の信州蒸溜所で約3%なのに対して、温暖な鹿児島県の津貫蒸溜所では約6%となるそうです。

本坊酒造では更に温暖な屋久島にもエイジングセラー(熟成庫)を保有しており、そこでのエンジェルズシェアは8%以上で、10%にも及ぶのだとか。

毎年、一割も抜かれたらたまりませんね('д` ;)

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シェリー樽はペドロヒメネス、オロロソの二種類がありました。

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津貫蒸溜所の樽番号№1。いずれ何かの形で製品化予定とのこと。

すごい価格になることでしょう(笑)

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鏡板に柿渋を塗布した樽。水漏れの抑制効果を狙ってのことのようで、鏡板だけでなく全体に塗った樽もあるそうです。

バーボン樽やシェリー樽といった定番の樽以外にも、新樽やミズナラ樽といったジャパニーズウイスキーらしい樽や、変わり種では桜の木の樽もあるそうです。

桜の木はタンニンが強すぎてスピリッツの熟成には不向きなんて話を以前に耳にした記憶がありますが、どのような結果となるでしょうか。

鏡板だけ桜材、全部が桜材など色々試しているそうです。ダメだったらブレンド行きだとか(笑)

ミズナラのように使い始めはイマイチでも、長年使用することで化けるケースもあるようですし、長い目で色々挑戦していってほしいものですね(・∀・)

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旧蒸留塔→ウイスキー蒸溜塔→石蔵樽貯蔵庫に続いては、本坊家旧邸寶常(ほうじょう)へと順路が続きます。

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本坊酒造二代目社長の本坊常吉氏が暮らした邸宅を改装した「寶常」。

マルスウイスキーを色々と試飲できるBARと、マルスウイスキーや色々なグッズなどお土産を購入できるショップになっています。

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ユニークな照明と和風の庭。維持費がすごそうですが、こういう庭のある家に憧れます(´∀`*)

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ショップ。写真を撮り忘れましたが、背後にもグッズや食品などの売場があります。

お酒は蒸溜所限定のものやオンラインショップでは売り切れになっていたものもあり、けっこう充実していました。交通の便が悪いのもデメリットばかりではないようです(笑)

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バーもショップですら売り切れとなっているようなものも含めて本坊酒造の様々なお酒が楽しめます。

長居して心ゆくまで飲みたかったのですが、団体旅行ですから時間の制約があるのはやむを得ません(ノ∀`)

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そんなわけで飲みたいものを真っ先に(笑)

「駒ヶ岳 27年」です。一杯3,000円でしたがこれは飲んでおかないとと、悩むことはありませんでした(・∀・)

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最近は即完売のラッキーキャットシリーズ。まだ頑張れば買える気がするレベル。

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一度も購入できたことがないパピヨンシリーズ。頑張ってもどうにもならないレベル(笑)

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田舎住まいの身としては、飲めるだけでも有り難い(ノ∀`)

付近に限定のマルスを置いているバーは見当たりませんからね(;・∀・)



そんなわけで、嘉之助蒸溜所に続き、長々とお送りしてきましたマルス津貫蒸溜所訪問記、いかがでしたでしょうか(・∀・)

我ながら今回も長かった…(笑)

嘉之助蒸溜所は樽熟成の焼酎(蒸溜酒)を製造しているだけに、手探り感が比較的少なく順調に稼働している印象を受けましたが、津貫蒸溜所に関しては二箇所目となるウイスキーの蒸溜所、加えてかつて鹿児島県でウイスキーを製造していた経験まであるだけあって、何の不安もなさそうな稼働ぶりでした。

信州蒸溜所と津貫蒸溜所、これから年月を経て色々な製品が出てくる中で、それぞれの酒質の違いや樽使い、熟成環境の違い、ブレンドの特色など、それぞれの蒸溜所の個性がより強く打ち出されていくようになるのではないでしょうか。

今は信州蒸溜所は休止明け、津貫蒸溜所は設立したばかりであり、互いに一対のポットスチルを保有しているだけで生産量にも限りがあってあまり私が口にする機会はありませんが、先々もっと気軽にマルスのシングルモルトを楽しめるようになると良いですね(´∀`*)

嘉之助蒸溜所の記事にも書きましたが、津貫蒸溜所も交通の便が難点なので是非とも鹿児島県の旅行・バス・タクシー会社なんかに鹿児島県内のウイスキー蒸溜所、焼酎蔵等を回るツアーを企画してほしいなぁと思います( ´∀`)b

団体旅行も特別な体験ができて実に有り難いものですが、いずれは個人でも再訪して、ゆっくりと過ごしてみたいと思います。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ



|ω・)チラ
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