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皆さんこんばんは、ポッキーです。

引き続き鹿児島旅行の記事です(∩´∀`)∩

※今回も写真大量&文章冗長です、ご注意ください(`・ω・´)ゞ
嘉之助蒸溜所」に続いては、本坊酒造株式会社の「マルス津貫蒸溜所」の見学に行ってまいりましたヽ(○´∀`)人(´∀`○)ノイェーイ♪

本坊酒造㈱は明治5年(1872年)創業の総合酒類メーカーです。

鹿児島県に本拠地を置き、メインは当然、焼酎ですが、山梨県にワイナリーを保有してワインの醸造、長野県にウイスキー蒸溜所を保有してウイスキーやブランデーの蒸溜を行っています。

長野県では別会社で地ビールの醸造も行っていますし、幅広く様々な酒類を取扱うメーカーです。

そんな同社が2016年に新たに開設したのが、今回、訪問した「マルス津貫蒸溜所」です。「マルス信州蒸溜所」に続く、本坊酒造㈱として2箇所目となるウイスキーの蒸溜所です。

同社はかつて、1949年~1950年代にかけて鹿児島県でウイスキー製造を行っていた時期もあったんですが、その後は「マルス信州蒸溜所」の設立によって長野県へウイスキー製造拠点を移転していました。

バブル崩壊に合わせてウイスキーの消費量が落ち込んでいき、1992年より同社でのウイスキー蒸溜は休止されていましたが、近年のウイスキーブーム復活により、2011年より信州蒸溜所でのウイスキー蒸溜が再開されていました。

その後のマッサンブームにより更にウイスキーブームが加熱したことなどを背景に、2016年についに、本坊酒造㈱は2箇所目となる蒸溜所を開設したわけです。

他に複数箇所のウイスキー蒸溜所を保有する国内メーカーは、サントリーとニッカウヰスキーだけ、キリンですら富士御殿場蒸溜所1箇所のみですから、随分と思い切ってきたなぁと、当時そのニュースを聞いて思ったのを覚えています(´∀`*)

その後、イチローズモルトで知られるベンチャーウイスキーや、常陸野ネストビールで知られる木内酒造が2箇所目の蒸溜所開設に動いていますし、国内のみならず世界的なウイスキーブームが続いていることを思えば、本坊酒造㈱の動きは正しかったのではないでしょうか。

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津貫蒸溜所の外観。敷地はそれほど広くない印象ですが、コンパクトにまとめられた現時点で国内最南端の蒸溜所です。

交通の便は「嘉之助蒸溜所」より更に厳しい印象で、鹿児島市内や空港等からバスを乗り継いで行くか、バスとタクシーを併用する必要があります(笑)

バスの本数も少なめですし、鹿児島市内からの日帰りはけっこう頑張らないといけなさそう(ノ∀`)

チャーターバスで良かった…(´∀`*)

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さて、津貫蒸溜所で一際、目を引く高い建物。

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今は稼働していませんが、津貫蒸溜所のシンボル的存在としてそびえ立つ、旧蒸留塔。7階建てで高さ約26mにもなるそうです。

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内部にあるのはドイツ製のスーパーアロスパス式連続蒸溜機。津貫蒸溜所開設前は、銅製で良いお金になるので売却してしまおうかという動きもあったそうですが、蒸溜所のシンボルとして残されるようになったとのこと。

経営者層の英断があったそうです(´∀`*)

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連続式蒸溜機と共に、本坊酒造や本坊一族についての様々な展示がなされている展示ルームにもなっています。

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基本的に見学できるのは1Fのみ。上の階もこうして多少覗くことができますが、全貌はさっぱり(笑)

本当に大きいです。

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全貌はこのようになっています。見えるのはごく一部なんですねぇΣ(・ω・ノ)ノ

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かつて鹿児島県でウイスキー製造を行っていた際に使用していたという銅製の蒸溜釜と錫製の蛇管。

これで商用ベースの量の蒸溜酒を製造しようと思うとどれだけ稼働しないといけないんでしょうか(笑)

さすがに1機ではなかったんでしょうかね(笑)

家庭用というか密造酒製造的な匂いがしますよね(ノ∀`)

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で、今回は団体旅行だったこともあってか、特別に2Fへも通してもらえました!!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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1Fよりももう少し機械チック。もちろんこれは古いものなわけですが、グレーンウイスキーの蒸溜所ってこんな感じで、モルトウイスキーの蒸溜所よりもより工場っぽさがあるんでしょうね。

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(少なくとも一部は)名古屋の企業が導入したようです。いや~7Fまで見てみたい(笑)

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まだまだ遥か上まで設備は続きます。個人で行ったのではできない、貴重な体験をさせてもらえました( ´∀`)b

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旧蒸溜塔を出たら、順路に沿って次の場所へ。

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続いては現在稼働している、(新)ウイスキー蒸溜棟です。旧蒸留塔とウイスキー蒸溜棟、りゅうの字がそれぞれ違っていますが、何か意味があって使い分けているんでしょうか。

帰って写真を見て気づきました(ノ∀`)

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入ってすぐがこの光景。津貫蒸溜所の3種類の蒸溜器が全て目に入るようになっています。

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手前はジンなどの蒸溜に使用しているハイブリッドスチルですね。

中央は何と旧蒸留塔にあったものと同型でしょうか、小型の銅製蒸溜器です。まだ現役とはΣヾ( ̄0 ̄;ノ

奥はご存知ポットスチルですね。

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ガラス窓等で隔てられることなく、前から横から色々な角度から見渡せるのは(・∀・)イイネ!!

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蒸溜所の定番「ウイスキーのできるまで」

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まずは原料から。

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スコットランドから輸入されてくる二条大麦の麦芽。一回の仕込みに1トンを使用するとのことで、これは先んじて訪問した「嘉之助蒸溜所」と同じですね。

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続いては仕込み。麦芽をモルトミルで粉砕した後、この工程で麦汁を製造します。

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嘉之助蒸溜所と同じく、サイトグラスが付けられた糖化槽。津貫蒸溜所の設備は嘉之助蒸溜所と同じく、一式を三宅製作所が担っています。

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左からフラワー(粉)、グリッツ(粗挽き)、ハスク(麦殻)です。

素人考えでフラワーのような状態のものがキレイで甘い上質な麦汁が取れそうで良いのかなと思っていましたが、フラワーだけでは糖が小さすぎて酵母が食べるのに不向きで、グリッツのような固まりからできるある程度、大きな糖のまとまりの方が酵母が繁殖しやすく、アルコール発酵に適しているそうです。

ハスクは殻ですしゴミかと思いきや、糖化槽の底に溜まって麦汁を絞る際に濾過する役目を果たしてくれたり、フラワーとくっついてグリッツのような糖のまとまりを作るのに一役買ってくれるのだとか。

いや~全然知りませんでした(ノ∀`)

ほんと飲んでるだけでちっとも役に立ちませんねこのブログ(笑)

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ビール工場で麦汁を飲んだ経験はありましたが、ウイスキー用の麦汁を飲んだのは初めてです。

甘くコクがあってビール用の麦汁と遜色ないように思いました。

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続いては発酵です。麦汁に酵母を加え、アルコール発酵させてもろみ(ウォッシュ)を製造します。

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発酵槽は5つ。容量約7,900リットルでしたので、嘉之助蒸溜所の7,000リットルよりも900リットルほど大型。

なぜ8,000ではなく7,900なんだろう…(・・?

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発酵が進んでいる証、発酵槽内部は盛んに泡が出ていました。ここまでの工程は概ねビールの製法と同じで、出来上がるウォッシュは概ねビールのようなものになります。

ウォッシュはさすがに飲んだことがないんですが、どのようなお味なのかいつか飲める機会があると嬉しいですね( ^ω^)



だいぶ長くなりましたので、今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
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|ω・)チラ
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