皆さんこんばんは、ポッキーです。
今日はキリンディスティラリーのウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩
本日飲むのは「薫風(くんぷう) バレルセレクション2015」です。
「薫風」ですが、ウイスキーの販売が苦境にさらされる中で国産ウイスキーの活性化を行なうべく、2001年に愛知県稲沢市の藤桂京伊株式会社(酒ゃビック)と麒麟麦酒株式会社(キリンディスティラリー株式会社)が「お値打ちで美味しい国産ウイスキーを」をコンセプトに共同開発をしたブレンデッドウイスキーだそうです。
2015年からはコンセプトはそのままに、酒ゃビック開発メンバーが富士御殿場蒸溜所を訪問し、膨大な原酒の中から2樽をセレクト。その原酒を元に、キリンディスティラリーのチーフブレンダーである田中城太氏がブレンドする、「バレルセレクション」に変更されています。
本品を販売する藤桂京伊㈱は、安政元年(1854年)創業で元々は酒造業を営んでいたようです。現在は酒ゃビックを中心に中京圏に100を超える店舗を有する、一大酒類卸・小売業チェーンとなっています。
同社の本拠地である愛知県に麒麟麦酒の工場が名古屋にあることや、キリンディスティラリーのある静岡県にも多数の店舗を有するあたりが本品の企画のきっかけだったんでしょうかね。
製品紹介については裏面ラベルの画像をご覧いただくのが良さそうですが、「バレルセレクション2015」はフルーティさとスモーキーフレーバーが特徴のようです。
ジャパニーズウイスキーは長熟原酒を中心に品薄が続いており、こうした企画商品、PB商品のようなものはあまり姿を見かけなくなっているように思いますので、こうして続いてくれているだけで何となくレア感や有り難みがありますね(笑)
それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)
名称:薫風 バレルセレクション2015
口に含むと、杏にバタースコッチ、樽由来のビターチョコレートやコーヒーを思わせる風味、埃っぽさや土壁を思わせる風味、薄くそこに混じる渋いレーズン、奥の方にオレンジを思わせる風味を感じます。
最後のオレンジを思わせる風味などキリンディスティラリーのウイスキーっぽさは感じられますが、ちょっとグレーンウイスキーの比率が高いのか、やや味が扁平で樽感に偏っている印象です。
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5程度)すると、オレンジに薄くパイナップルやレモンを思わせるフルーティさ、樽由来の甘くミルキィな香り、干し草に少し埃っぽさの混じるピート香、トーストを思わせる香ばしさを感じます。
口に含むと、地ウイスキーっぽい土壁や埃っぽさを感じる風味はピート由来なのか樽由来なのか。薄手のオレンジや杏を思わせる風味、麦芽糖を思わせるプレーンな甘み、ビターチョコレート、水で薄めたレーズンのような風味を感じます。
トワイスアップ(1:1加水)にすると、パイナップルにレモン、樽由来のミルキィな甘さ、ぼんやりとですがスモーキーな香りを感じます。
口に含むと、埃っぽい土壁、水で薄めたレーズン、樽材のスパイシーさ、ほんのりラズベリーの混じるプレーンな甘み、軽めのチョコレートを感じます。
オンザロックにすると、甘系の香りの多くは閉じてしまうようですが、ビターでスモーキー、軽めのチョコレートっぽさもある香りです。
口に含むと、しっかり目の樽材のスパイシーさ、ミルクチョコレート、軽めのオレンジや杏を感じます。
地ウイスキーっぽいしっかり目のスパイシーさはあまり好みではありませんが、ストレートや加水よりもアルコール感や飲みごたえが感じられ、飲み方としては悪くないようです。
【その他】
ハイボールにすると、ごくうっすらとスモーキーな香りに、うっすらオレンジなどフルーティさの混じるプレーンな甘い香りを感じます。
口に含むと、樽材の木の香りや樽由来のスパイシーさ、薄手のスモーキーさ、さっぱり目のプレーンな甘み、薄くマーシャルビーンズを思わせる甘みを感じます。
ちょっと物足りない印象で、オレンジやレモンなどを絞るか、コークハイにするなどしないと、こざっぱりし過ぎている感じです。
【感想】
価格相応のウイスキー。そこまで悪くないと思うシーンもありますが、キリンディスティラリーの「クリーン&エステリー」が薄べったい方面へ振れてしまっているように感じました。
要因は原酒が若いこともあるのでしょうが、恐らくモルトウイスキーの比率が低いことにあるのだろうというところ。ネット上の情報では本品は4,800本限定とのことで、一方で富士御殿場蒸留所でセレクトされた樽は2樽です。
キリンディスティラリーでウイスキーの熟成に使われる樽のほぼ全てはバーボン樽ですし、本品もバレルセレクションというくらいですから、選ばれた樽はバーボンバレルでしょう。
バーボン樽の容量は180リットルですので、2樽で360L。本品は1本500mlですので、4,800本なら2,400Lとなります。そうなるとモルトウイスキーの含有量は15%、残りはグレーンウイスキーと加水分ということになります。
実際には更にモルトウイスキーのエンジェルシェアを考慮しないといけませんので、実態としては更に含有量は少なくなっているのでしょうしね。
この式で正しいとなると、今度はレーズンやゴムなど、シェリー樽っぽい風味はどこから来たんだとなります。選ばれた2樽のどちらかあるいは両方がシェリー樽だった可能性もないとは言いませんが、恐らくグレーンウイスキーの熟成に使用されていた樽の一部がそうだったんじゃないでしょうか。
もちろん当ブログを平素よりご覧いただいている読者様はご承知のとおり、私の鼻も舌も大変粗末ですから、シェリー樽っぽい風味は単に私の勘違いという可能性も否定はできませんが(笑)
まぁキリンディスティラリーとしては極めてレアなシェリー樽熟成のモルトウイスキーを使用したとしたら、とてもこの価格で販売できるとは思えませんし、グレーンウイスキーに使用されていた樽か、私の勘違いの二択ではないでしょうか。
オススメの飲み方はオンザロックかストレート、地ウイスキーっぽい風味はどの飲み方で飲んでも好みが分かれそうな気がします。
今日はキリンディスティラリーのウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩
本日飲むのは「薫風(くんぷう) バレルセレクション2015」です。
「薫風」ですが、ウイスキーの販売が苦境にさらされる中で国産ウイスキーの活性化を行なうべく、2001年に愛知県稲沢市の藤桂京伊株式会社(酒ゃビック)と麒麟麦酒株式会社(キリンディスティラリー株式会社)が「お値打ちで美味しい国産ウイスキーを」をコンセプトに共同開発をしたブレンデッドウイスキーだそうです。
2015年からはコンセプトはそのままに、酒ゃビック開発メンバーが富士御殿場蒸溜所を訪問し、膨大な原酒の中から2樽をセレクト。その原酒を元に、キリンディスティラリーのチーフブレンダーである田中城太氏がブレンドする、「バレルセレクション」に変更されています。
本品を販売する藤桂京伊㈱は、安政元年(1854年)創業で元々は酒造業を営んでいたようです。現在は酒ゃビックを中心に中京圏に100を超える店舗を有する、一大酒類卸・小売業チェーンとなっています。
同社の本拠地である愛知県に麒麟麦酒の工場が名古屋にあることや、キリンディスティラリーのある静岡県にも多数の店舗を有するあたりが本品の企画のきっかけだったんでしょうかね。
製品紹介については裏面ラベルの画像をご覧いただくのが良さそうですが、「バレルセレクション2015」はフルーティさとスモーキーフレーバーが特徴のようです。
ジャパニーズウイスキーは長熟原酒を中心に品薄が続いており、こうした企画商品、PB商品のようなものはあまり姿を見かけなくなっているように思いますので、こうして続いてくれているだけで何となくレア感や有り難みがありますね(笑)
それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)
名称:薫風 バレルセレクション2015
種類:ブレンデッドジャパニーズウイスキー
販売:藤桂京伊株式会社
製造:キリンディスティラリー株式会社
原料:モルト、グレーン
容量:500ml 40%
価格:1,944円(税込)
干し草に少し苔の混じったようなピート香、焦げた樽材のスモーキーな香り、樽由来のバニラやミルクキャラメルを思わせる甘い香り、牛乳をかけたシリアルにトーストを思わせる香り、終盤にかけて軽めのゴムっぽさやレーズンを思わせる香りも感じられます。原料:モルト、グレーン
容量:500ml 40%
価格:1,944円(税込)
口に含むと、杏にバタースコッチ、樽由来のビターチョコレートやコーヒーを思わせる風味、埃っぽさや土壁を思わせる風味、薄くそこに混じる渋いレーズン、奥の方にオレンジを思わせる風味を感じます。
最後のオレンジを思わせる風味などキリンディスティラリーのウイスキーっぽさは感じられますが、ちょっとグレーンウイスキーの比率が高いのか、やや味が扁平で樽感に偏っている印象です。
【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5程度)すると、オレンジに薄くパイナップルやレモンを思わせるフルーティさ、樽由来の甘くミルキィな香り、干し草に少し埃っぽさの混じるピート香、トーストを思わせる香ばしさを感じます。
口に含むと、地ウイスキーっぽい土壁や埃っぽさを感じる風味はピート由来なのか樽由来なのか。薄手のオレンジや杏を思わせる風味、麦芽糖を思わせるプレーンな甘み、ビターチョコレート、水で薄めたレーズンのような風味を感じます。
トワイスアップ(1:1加水)にすると、パイナップルにレモン、樽由来のミルキィな甘さ、ぼんやりとですがスモーキーな香りを感じます。
口に含むと、埃っぽい土壁、水で薄めたレーズン、樽材のスパイシーさ、ほんのりラズベリーの混じるプレーンな甘み、軽めのチョコレートを感じます。
【ロック】
オンザロックにすると、甘系の香りの多くは閉じてしまうようですが、ビターでスモーキー、軽めのチョコレートっぽさもある香りです。
口に含むと、しっかり目の樽材のスパイシーさ、ミルクチョコレート、軽めのオレンジや杏を感じます。
地ウイスキーっぽいしっかり目のスパイシーさはあまり好みではありませんが、ストレートや加水よりもアルコール感や飲みごたえが感じられ、飲み方としては悪くないようです。
ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)にすると、ほとんどの香りは閉じてしまい、ほんのり甘苦い樽系の香りが感じられる程度です。
口に含むと、樽由来のスパイシーさ、軽めのミルキィさ、ほんのりプレーンな甘みを感じます。
水割り(1:2加水&オンザロック)まで加水すると、ハーフロック同様にほぼ焼酎の水割りという感じで、面白みはありませんがダラダラ飲むにはそこまで悪くありません。スパイシーさが気になる時にはいっそ水割りもアリだと思います。
口に含むと、樽由来のスパイシーさ、軽めのミルキィさ、ほんのりプレーンな甘みを感じます。
水割り(1:2加水&オンザロック)まで加水すると、ハーフロック同様にほぼ焼酎の水割りという感じで、面白みはありませんがダラダラ飲むにはそこまで悪くありません。スパイシーさが気になる時にはいっそ水割りもアリだと思います。
【その他】
ハイボールにすると、ごくうっすらとスモーキーな香りに、うっすらオレンジなどフルーティさの混じるプレーンな甘い香りを感じます。
口に含むと、樽材の木の香りや樽由来のスパイシーさ、薄手のスモーキーさ、さっぱり目のプレーンな甘み、薄くマーシャルビーンズを思わせる甘みを感じます。
ちょっと物足りない印象で、オレンジやレモンなどを絞るか、コークハイにするなどしないと、こざっぱりし過ぎている感じです。
【感想】
価格相応のウイスキー。そこまで悪くないと思うシーンもありますが、キリンディスティラリーの「クリーン&エステリー」が薄べったい方面へ振れてしまっているように感じました。
要因は原酒が若いこともあるのでしょうが、恐らくモルトウイスキーの比率が低いことにあるのだろうというところ。ネット上の情報では本品は4,800本限定とのことで、一方で富士御殿場蒸留所でセレクトされた樽は2樽です。
キリンディスティラリーでウイスキーの熟成に使われる樽のほぼ全てはバーボン樽ですし、本品もバレルセレクションというくらいですから、選ばれた樽はバーボンバレルでしょう。
バーボン樽の容量は180リットルですので、2樽で360L。本品は1本500mlですので、4,800本なら2,400Lとなります。そうなるとモルトウイスキーの含有量は15%、残りはグレーンウイスキーと加水分ということになります。
実際には更にモルトウイスキーのエンジェルシェアを考慮しないといけませんので、実態としては更に含有量は少なくなっているのでしょうしね。
この式で正しいとなると、今度はレーズンやゴムなど、シェリー樽っぽい風味はどこから来たんだとなります。選ばれた2樽のどちらかあるいは両方がシェリー樽だった可能性もないとは言いませんが、恐らくグレーンウイスキーの熟成に使用されていた樽の一部がそうだったんじゃないでしょうか。
もちろん当ブログを平素よりご覧いただいている読者様はご承知のとおり、私の鼻も舌も大変粗末ですから、シェリー樽っぽい風味は単に私の勘違いという可能性も否定はできませんが(笑)
まぁキリンディスティラリーとしては極めてレアなシェリー樽熟成のモルトウイスキーを使用したとしたら、とてもこの価格で販売できるとは思えませんし、グレーンウイスキーに使用されていた樽か、私の勘違いの二択ではないでしょうか。
オススメの飲み方はオンザロックかストレート、地ウイスキーっぽい風味はどの飲み方で飲んでも好みが分かれそうな気がします。
【リピート】
残念ながら限定品です。