皆さんこんばんは、ポッキーです。

今日はキリンディスティラリーのウイスキーを飲みます(∩´∀`)∩

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本日飲むのは、過日訪問した「キリンディスティラリー 富士御殿場蒸留所」限定での販売となっている、「富士御殿場蒸留所 DISTILLER'S SELECT シングルグレーン2017」です。

キリンディスティラリーのウイスキーは富士御殿場蒸留所及びキリン公式通販の「DRINX」限定での販売となっているものが多いのですが、本品は公式通販でも販売されていない、蒸留所訪問をされた方だけのお楽しみとなっています(・∀・)

シングルモルトは単一蒸留所で蒸留されたモルトウイスキーですが、シングルグレーンは単一蒸留所で蒸留されたグレーンウイスキーのことを指します。

モルトウイスキーは二条大麦を原料とした蒸留酒で単式蒸留機で蒸留しますが、グレーンウイスキーはトウモロコシ、ライ麦、小麦、二条大麦など様々な穀物を原料に連続式蒸留機で蒸留された蒸留酒です。

日本ではサントリー、ニッカウヰスキー、キリンディスティラリーの大手三社がいずれもモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造していますが、その中でもキリンディスティラリーは三種類の異なる連続式蒸留機を用意することで、様々なタイプのグレーンウイスキーを作り分けるなど、グレーンウイスキーへのこだわりの強いウイスキーメーカーです。

その結果は、「富士御殿場蒸留所シングルグレーンウイスキー25年」がワールド・ウイスキー・アワード2016、2017と2年連続で「ワールド・ベスト・グレーンウイスキー」賞を受賞するなど、世界的な評価へと繋がっています。

サントリーやニッカウヰスキーといったジャパニーズウイスキーの先駆者から数十年遅れてウイスキー事業に参入したキリンですが、竹鶴政孝氏の功績でスコッチウイスキーの影響が強い両社に対し、当初、海外企業と合弁することでバーボンやカナディアンウイスキーの影響も受けるなど、両社とは違う形で個性を出し、差別化を図っています。

キリンディスティラリーは三種類の異なる連続式蒸留機で、ヘビー・ミドル・ライトの3タイプのグレーンウイスキーを作り分けています。モルトウイスキーを製造する蒸留所で連続式蒸留機を保有する蒸留所は世界的に見ても少なく、ましてや3タイプのグレーンウイスキーを作り分けるとなると、世界的にも極めて珍しいようです。

さて、そんなキリンディスティラリーの蒸留所限定シングルグレーンですが、製品紹介は以下のとおりです。
富士御殿場蒸留所が世界に誇る3種類の「リッチグレーン原酒」。その中でも、もっとも香味が強いヘビータイプ原酒の特徴を活かした個性あるシングルグレーンウイスキーです。ミントやオレンジピールのニュアンスに加え、ライ麦特有のスパイシーな香味が感じられます。ロックやミストでお楽しみください。
それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:富士御殿場蒸留所 DISTILLER'S SELECT シングルグレーン2017
種類:シングルグレーンジャパニーズウイスキー
製造:キリンディスティラリー株式会社
原料:グレーン、モルト
容量:200ml 52%
価格:2,160円(税込)
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【ストレート】
オレンジの果皮を思わせるシトラスフレーバー、樽由来のナッツ類を思わせる甘い香り、少しオイリーなバター風味、ライ麦の独特なスパイシーさ、微かにミントなど青みがかった香りを感じます。

口に含むと、まずはオレンジやレモンを思わせるシトラスフレーバーが感じられる軽快な入り、次いでナッツ類を思わせる風味や古びた樽材のウッディさ、少し黒糖風味、ライ麦のスパイシーさ、ピリリとアルコール感など、ずっしりとした風味がまとめてやってきます。

ヘビータイプを謳うだけのことはあり、グレーンウイスキーとはいえそれなりに飲みごたえのある風味になっています。

【加水】
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少量加水(ペットボトルのキャップに1/5程度)すると、甘いバニラやミルクチョコレート、ナッツ類、オレンジやカリンを思わせる香りを感じます。

加水によって樽系の要素が強くなってくるようです。

口に含むと、シトラスフレーバーにライ麦パン、ナッツ類、樽材の木の香りを感じます。

少量加水でグンと飲みやすくなりますよ(・∀・)


トワイスアップ(1:1加水)にすると、よりはっきりとオレンジを思わせる香り、少しレモンやパイナップルも。ナッツ類にライ麦パン、マッシュされた穀物の甘い香り、樽材の木の香りを感じます。

口に含むと、樽系のウッディな風味にライ麦由来と思われるピリッとスパイシーな風味、軽めのシトラスフレーバーを感じます。

トワイスアップまで加水してしまうと薄べったくなってしまう印象です。この辺はグレーンウイスキーですし当然のことなんでしょうね。

【ロック】
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オンザロックにすると、ほんのりとライ麦を思わせる香りや樽香を感じられる気がしますが、基本的には無臭に近いほど香りは閉じてしまいます。

口に含むと、シトラスピールの香りにライ麦のスパイシーでパワフルな風味、ナッツ類にバニラ、ミルクなどを思わせる甘い風味を感じます。

アルコールの刺激は度数相応にありますし、香りの面ではイマイチですが、ロックがオススメのことはあってパワフルな穀物感も甘い樽系の風味もしっかりと感じられ、富士御殿場蒸留所らしい柑橘系の爽やかさも感じられてなかなか美味しいです。

こうやって改めて飲んでみると、グレーンウイスキーも悪くないんですよね。


ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)にすると、薄くナッツ類を思わせる香りや樽材の木の香りが感じられる程度で、やはり香りは閉じてしまいます。

口に含むと、トワイスアップに比べて冷却されたためか、穀物や樽系の甘い風味を感じることができます。とはいえやはり薄べったさは否めず、加水のし過ぎは禁物のようです。

【その他】
IMG_6138ハイボールにしてみると、香りは閉じ気味ですが、ナッティ、ウッディな香りが感じられてそこまで悪くありません。

口に含むと、ナッツ類を思わせる香ばしさに樽由来のバニラやミルクを思わせる甘み、樽材の木の香りが感じられます。意外と味のあるバランスの良いハイボールです。

【飲み比べ】
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The Fuji Gotemba Distillery Blender’s Choice シングルグレーンウイスキー」と飲み比べてみます。存在を忘れ去って棚の奥に潜んでいましたが、本品を飲もうとしてそういえばと思い出しました(ノ∀`)

今回のんだディスティラーズセレクトは税抜2,000円/200ml、ブレンダーズチョイスは税抜5,000円/500mlですので、価格帯は同じです。

[香り]
ディスティラリーズセレクトはナッツ類に柑橘類、バニラを思わせる香りが目立ち、ブレンダーズチョイスはミルクチョコレートや黒糖を思わせる香りが目立ちます。

前者の方がより華やかで軽快、後者の方がより濃厚で重たい感じを受けます。

[味]
ディスティラリーズセレクトはライ麦系のスパイシーさや樽由来のナッティな風味が目立ちます。ブレンダーズチョイスは黒糖やとうもろこしを思わせる甘みが目立ちます。

やはり前者の方が軽快、後者の方が重厚な印象を受けます。どちらがどうかは好みによりけりだと思いますが、ブレンダーズチョイスは重厚な分クセも感じられ、万人受けしそうなのはディスティラリーズセレクトの方でしょうか。

【感想】
黒子に徹するのが基本のグレーンウイスキーですが、単体でも楽しめる力が感じられ、そこはさすがキリンディスティラリーというところではないでしょうか。色々なモルトウイスキーと合わせて、即席で自己流ブレンデッドウイスキーを作ってみるのも楽しそうです。

オススメの飲み方はオンザロック、ハイボール、少量加水というところです。

200mlで2,160円は決して安くありませんが、量が手頃な分、負担感が薄いのは良いですね。

【リピート】
蒸留所では有料試飲もできますので、行かれる機会があれば是非試してみてください( ´∀`)b
量が少ない分、手を出しやすい価格帯になっていますので、お土産にも良さそうです。

どうせ買うならモルトウイスキーの方がという思いはやはりありますので、同じものをリピートはしないと思いますが、定期的に趣向を変えたグレーンウイスキーが出てくるのであれば、それはまた機会があれば購入してみたいと思います(・∀・)

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
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