皆さんこんばんは、ポッキーです。

気がつけばあっという間に12月Σ(・ω・ノ)ノ
今年も残りわずか1ヶ月となりました。今年は本当に気忙しい1年となっており、師走と呼ばれる今月も甚だ不安で仕方がないのですが、無事に一年を終えられますように…(-人-;) ナムナム

さて、先月は更新頻度が戻ってきたためか、当ブログの本流であるウイスキー関係の記事が多めになったためか、特に月後半にかけて多くのアクセスを頂戴しましてありがとうございました(・∀・)

久方ぶりに1日の最多訪問者数を更新でき、月間訪問者数も過去最多を更新しました(´∀`*)
また書き溜め記事が少なくなっており今後の更新に不安を抱いてはいるのですが、引き続き楽しく美味しくお酒を飲んでいきますのでどうぞご贔屓に(。・ω・)ノ゙


(・ω・ノ)ノオイトイテ


さて、今日は長野県の地ウイスキーを飲みますよ(∩´∀`)∩

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本日飲むのは鹿児島県鹿児島市の本坊酒造株式会社が長野県のマルス信州蒸留所で製造する「岩井トラディション」です。

製品紹介は以下の通りです。
岩井ポットスチルが稼働して半世紀、マルスの生みの親「岩井喜一郎」氏へ尊敬と感謝の念を込めたブレンデッドウイスキー。
複雑で心地よい香りが特徴、口当たりは優しく、柔らかいがボディーがしっかりしていて熟成感も感じられます。上品かつ重厚感のある味わいをお楽しみ下さい。
岩井喜一郎氏はニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏の高校の先輩にあたり、竹鶴政孝氏は岩井氏を頼って、当時、大阪にあった摂津酒造に入社しています。

その後、摂津酒造の社長及び常務であった岩井氏が竹鶴氏をスコットランドに派遣し、ウイスキー造りを学ばせたのは有名な話です。

帰国後に摂津酒造にてウイスキー造りに取り組むはずであった竹鶴氏ですが、第一次世界大戦後の不景気で摂津酒造には新しくウイスキー事業に取り組むだけの資金的余裕がなく、失意の竹鶴氏は同社を去り、その後サントリーにて山崎蒸留所設立に携わり、日本初となる本格的なジャパニーズウイスキー製造に挑戦、山崎蒸留所の初代工場長を経てニッカウヰスキーを創業しています。

スコットランドから帰国した竹鶴氏は、岩井氏など摂津酒造に「実習報告」、通称”竹鶴ノート”を提出しており、1945年に本坊酒造の顧問に就任した岩井氏はそれを基にウイスキー蒸留所やポットスチルの設計を行っています。

本坊酒造マルス信州蒸留所のポットスチルは2014年に新調されていますが、かつてと同じ岩井氏の設計したものと同タイプのポットスチルを使用しており、これを同社は岩井(式)ポットスチルと呼んでいます。

岩井喜一郎氏は竹鶴政孝氏をスコットランドに派遣して、今日のジャパニーズウイスキーの礎を築いた立役者の一人と言えますし、マルスウイスキーの生みの親であることは言うまでもないことです。

そんな岩井氏への尊敬の念から作られたのが本品で、同社の数少ないウイスキー定番ラインナップの一つとなっています。

それでは早速、飲んでみましょう(*゚∀゚)

名称:岩井トラディション
種類:ブレンデッドジャパニーズウイスキー
製造:本坊酒造株式会社
容量:750ml 40%
原料:モルト
価格:2,160円(税込)
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【ストレート】
焦げた金属の香りに土っぽさや苔を思わせるピート香、乾いた木の香りや薄手のウエハース、少しダンボールを思わせる香りを感じます。ほんのりと樹液や杏を思わせる甘い香りも感じられ、これはシェリー樽由来のものでしょうか。

基本的にはピーティでドライな香り立ち、あまり甘さやフルーティさは感じられません。

口に含むと、しっかり目のピートの風味に樹液や杏を思わせる甘み、ほんのりバニラを思わせる香り、金属的な風味を感じます。

味の面では甘さも感じられるものの、やはり最初にくるのはしっかり目のピート香です。

かつて竹鶴政孝氏が山崎蒸溜所で初めて製造したウイスキー「白札」はスモーキーフレーバーに慣れていない当時の日本人にはウケが悪かったそうですが、”竹鶴ノート”を基に山梨県でウイスキーの製造に着手した岩井喜一郎氏の製造したウイスキーも、やはりスモーキーフレーバーが強くウケが悪かったそうです。

今もって日本では必ずしもスモーキーフレーバー、ピート香への慣れは進んでいないようにも思いますが、当時よりは確実にそれを受け入れられる層は増えているように思います。本品が限定品ではなく定番品として販売され続けていることが何よりの証左ではないでしょうか。

【加水】
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少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、ピート香に混じって少しゴムや肉類を思わせる香りが出てくる印象です。ベリー系の赤いフルーツや苔生した木、乾いた木樽やダンボールを思わせる香りも感じられます。

口に含むと、甘めのレーズン、薄くビターなチョコレート、軽くバニラ、後口や鼻に抜ける香りにピート香や金属質を感じます。個人の感じ方もあるのでしょうが、意外とシェリー樽原酒の影響が良く出ているように感じました。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、ピート香もだいぶ軽くなり、オレンジやレモン、パイナップルといったフルーティな香りが顔を出してきます。乾いた木の香りや金属質な香りも健在です。

口に含むと、うっすらオレンジやパイナップル、レモンの風味の混じるプレーンな甘みが主体、ピート香や樽香がそれに続きます。価格的にもトワイスアップだともっと薄べったくなるかなと思っていたんですが、意外とモルトウイスキーの比率が高いのか、のっぺりはしてきますがそこまで薄べったくはありません。水割りでも美味しく飲めそうですね。

【ロック】
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オンザロックにすると、青みがかったピート香に樹液やレーズンを思わせるツンだ甘さ、乾いた木の香り、薄く杏の香りを感じます。口に含むと、力強いピート香に金属感、軽めのゴムや肉類を思わせる風味、オレンジや杏風味の甘み、じんわりとアルコールの刺激を感じます。

本品のオンザロック、個人的に好きですコレ。アルコール感は刺激というよりは喉の奥が熱くなる感じで、ピート香なんかも含めて本品の力強さを良い感じに楽しめるように思います。オススメです。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、さすがに香りの面ではあまりこれといって感じられなくなります。ほんのりとピート香や木の香りを感じる程度でしょうか。

口に含むと、ゴムや硫黄系、肉類などシェリー樽原酒の個人的にあまり好きでない風味が目立ちます。軽めのピート香や杏、レーズン、樽香なども感じられます。あまりオススメしません。

水割り(オンザロックに1:2以上の加水)にすると、ハーフロックで感じた香味が更に薄まり、一風変わったウイスキーの水割りとして、これはこれで悪くない感じになります。水割りでダラダラ飲みたい人には悪くないウイスキーだと思います。

【その他】
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ハイボールにすると、炭酸の爽快感に覆われて意外とピート香なんかは目立たず、ほんのり甘い香りがする程度です。口に含むと、ゴム混じりの金属感、薄手のピート香、薄くプレーンな甘み、さっぱりと麦芽風味の感じられる、すっきりハイボールです。

甘ったるくなくて良い感じですが、ちょっと寂しいかなという時にはレモンスライスなんかを浮かべると良さそうです。

【感想】
ピート香とシェリー樽原酒、昔気質のスコッチタイプのウイスキーです。

それでいてどこか日本っぽさが感じられるのは不思議なものですが、岩井喜一郎氏が目指したジャパニーズウイスキーはこのようなタイプのものだったんじゃないでしょうか。

価格的にはマルスウイスキーの「ツインアルプス」よりももうワンランク上で、味の面でも確かにそんな印象です。

オンザロックかレモンスライスでも浮かべたハイボールがオススメ。

【リピート】
バーで飲む感じではありませんし、家で飲んでも悪くありませんが、飲食店などでハイボールやオンザロックで飲めると嬉しいところです。

オンザロックも良いですし、価格的にも気兼ねなく好きなように割って楽しめるウイスキーですので、1本購入しても持て余すことはなさそうです。

反面、この価格帯はジョニ黒、シーバス12年、白馬12年、バラン12年などともろにかち合いますので、積極的にリピートするにはやや厳しい戦いを強いられる感もあり…店飲みする時に置いてあると嬉しいんだけどなぁ。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
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