皆さんこんばんは、ポッキーです。

週末に数十年に一度クラスの大寒波がくるんだそうで…(´д`;)沖縄近くまで雪が降るかも、西日本でも水道管が凍結するところが続出するかも、など恐ろしい話が聞こえてきます(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?

土曜日は出張なんですよね('A`)特に日曜日前後が寒いようですが、無事に行って帰ってこれるんでしょうか('A`|||)

さて、今日は「ベンチャーウイスキー」のウイスキーを飲みます。ベンチャーウイスキーは「イチローズ・モルト」のブランドネームで知られ、近年急速にその名を知られるようになっている、埼玉県にある新興の地ウイスキーメーカーです。

これまで一度もベンチャーウイスキーのウイスキーを飲んだことがありませんので、正直かなりわくわくしています(∩´∀`)∩

本日飲む「イチローズ モルト&グレーン」はモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッドウイスキーです。ベンチャーウイスキーでは数少ない、限定品ではない定番品です。本品は、ベンチャーウイスキーを含む9つの蒸留所のモルトウイスキーと、2つの蒸留所のグレーンウイスキーをブレンドしているのだそうです。

また、ノンチルフィルタード*、ノンカラー(無着色:カラメルによる色付けをしていないこと)と自然の状態にこだわっているそうです。

*チルフィルタードしていない、つまり冷却濾過していないという意味です。一般にほとんどのウイスキーは、透明度を高めるために瓶詰め前に0~5度に冷却し、出てきた澱を取り除いています。これをしないと、ウイスキーの温度が低くなった時に溶け込んでいる香味成分の一部が飽和状態となって析出し白濁してしまうのです。ノンチルフィルタードにすることで、長期間保存すると白濁するリスクはありますが、濾過することで失われてしまう香味がそのまま残り、長期間経過したり冷えると澱が出る可能性がありますが、原酒のより濃厚な自然な香味が味わえます。

ただし、ベンチャーウイスキーの記事にも書きましたが、小規模生産のベンチャーウイスキーではブレンドの味を一定に保つのはとても難しいことで、定番品とは言うものの製品ロット毎に味わいはかなり異なることがあるようです。本品のロット№は65でした。

名称:イチローズ モルト&グレーン
種類:ウイスキー(ブレンデッド/ジャパニーズ)
製造:株式会社ベンチャーウイスキー
容量:700ml 46%
価格:3,780円(税込)
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【ストレート】
樽材の木の香り、わずかに焦げ、バニラの香りに、あまり熟れていないリンゴのようなグレーンウイスキーの香り、うっすらと蜂蜜のようなモルトウイスキーの香りも感じられます。46%と比較的高めのアルコール度数ですが、アルコールの揮発感はあまり感じられず、優しい香りではありますが、基本的に木香とグレーンウイスキーが主体でモルトウイスキーの主張はあまり感じられません。

口に含むと、ピリピリとしたアルコールの刺激に、「ツインアルプス」を思い出す樽の白木香を感じます。樽由来の香味やグレーンウイスキーの香味が前面に出ており、モルトウイスキーは青りんごのような香味が少し感じられる程度です。かなり若い原酒が主体なのだと思います。

【加水】
少量加水(ペットボトルのキャップに1/5未満、ほんの数滴)すると、バニラやチョコレートを思わせる甘い樽香が漂い、そこに少し麦の香りが混じります。後はグレーンウイスキーの香りが主体になっています。

口に含むと、白木、アルコールの刺激に杏のような甘みが出てきて、加水によりストレートよりも甘みが感じられるようになります。

トワイスアップ(1:1加水)にすると、青りんごやパイナップル、少しオレンジなどの柑橘類のような甘酸っぱい香りが出てきますが、やはり香りの主体はグレーンウイスキーです。

口に含むと、アルコールの刺激は幾分薄れますが、グレーンウイスキー主体の平坦な味わいとなり、その分アルコールのドライさをしっかりと感じてしまいます。少しグレーンウイスキーの渋みも感じられるようになります。

【ロック】
オンザロックにすると、アルコールの刺激に青りんごのようなうっすらとした甘さ、オレンジのような柑橘系の爽やかな香りを感じます。

ハーフロックに(トワイスアップをオンザロックに)すると、青りんごやパイナップルのような若い甘さも感じますが、やはり大半はグレーンウイスキーのさっぱりとした味わいが主体です。アルコールの刺激は相当程度薄れます。

【その他】
ハイボールにすると、杏香にグレーンウイスキー主体の味わい。うっすらとですが煙香も感じます。

【感想】
ジャパニーズウイスキーらしい穏やかで飲みやすいブレンデッドウイスキーですが、際立つものがなくグレーンウイスキーばかりが目立つ印象です。

投機の対象になってしまうほど高騰を続けるイチローズ・モルトですが、本品からはその理由を窺い知ることはできず、イチローズ・モルトの真価は見えませんでした。

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と、かなり厳しい書きようになってしまいましたが、ふと見ると開封したばかりなのにこの減り具合(笑)

特筆すべき個性は感じられませんでしたが、ブレンデッドウイスキーらしいバランスの良さと、46%のアルコール度数らしからぬスムーズな飲み口が要因と思われますが、気がつけばすいすいと飲んでしまっていました。

若い原酒が主体と思われる中で高めのアルコール度数でありながらも自然と次の一口に向かってしまっており、イチローズ・モルトの真価はまだわかりませんが、ベンチャーウイスキー及び肥土伊知郎氏のブレンダーとしての能力はかいま見えたように思います。

飲みやすい穏やかなブレンデッドウイスキーですので、トワイスアップ、オンザロック、ハーフロックあたりで飲むのがオススメです。

【リピート】
価格はイチローズ・モルトとしては例外的に安い3,000円台ですが、ノンエイジ(年数表記なし)のブレンデッドウイスキーでこの価格は少々厳しく、リピートはしないと思います。

イチローズ・モルトの他のウイスキーを飲んで、イチローズ・モルトの個性などが掴めてくると、本品への印象も変わるかもしれません。そういう意味では価格はベンチャーウイスキーの製品では恐らく最安値ですが、ベンチャーウイスキーへの入門編としてはオススメできないかと思います。

それでは今回はこの辺で。

(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
|彡。゚+.*:.サッ